貧乏・友の会

2016年5月29日 (日)

海辺のトレジャータイム。

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵は貧乏時代に仲間と結成した「貧乏・友の会」という
 お楽しみ会を主宰している。
 この会のメンバーには、
 このブログに何度か登場しては男爵を苦悩させる「画家」、
 三児の母、大工、パンの配達車の運転手、作家志望、歌手志望などがおり、
 バラエティに富んでいる。
 従って、多くのメンバーが集まる会合ほど、かなりな頻度で「なにか」が発生してしまう。
 まあ、つまり、事件が起きるのである。

「でもさ、今日は何も起きようがないよね」
俺は隣で地面をひっかいている三児の母に話しかけました。
「海辺の、単なる潮干狩りだもんね。
せいぜい、なんか起きるとしたら、
誰かが転んでパンツを濡らしてしまうくらいじゃない?」
「そうね、でももう、そうなることを見越して、
女性用、男性用、子供用の新品の下着を用意してるから
問題ないと思うわ」
「さすが、三児の母が幹事だと安心感ある」
かつて大工が幹事で行われた「天高く馬肥える・秋の会」や、
俺主宰の「闇鍋の会」のような大惨事は起きないな。
「ねえ、ママぁ、何も出てこないよ」
息子さんが三児の母の袖を引きました。
「もうちょっとだけここで頑張って掘ってみようか?
それでも駄目だったら、
場所を変えてみようね」
お母さんの言葉に、息子さんはこっくりとうなずき、
「頑張る」と言いました。
ええ子や。ホンマに素直なええ子やで。

俺もまた掘り始めながら、
「アサリが採れたら、パスタに入れようかな。
ハマグリが採れたら、パエリアなんかいいいかもな」
とのんびりと考えました。
「貧乏・友の会」メンバーはあちこちに散らばって、
みんな一心に砂地を掘っています。
気持ちいい涼風が頬を撫でていきました。
天候は晴れ、気温は心地よいくらいの温度、
いいね、いかにも行楽してるって感じだよ。
俺は満ち足りた気分で、海辺のサマータイムを満喫していました。

「ママ、やっぱり何も出てこないの」
息子さんが悲しげに言いました。
三児の母は首をかしげて、
「じゃあ、場所を変えてみようか」と答えました。
その時、でっかい麦わら帽子をかぶった画家が手招きしました。
「こっち、なんか出そうだよ」
「行ってごらん」
母に背中を押されて、息子さんは画家に走り寄ります。
「出てくる?」
「うん、きっと出てくるよ」
「頑張る……あ!」
息子さんが声をあげました。
「なんか出てきた!」
「へえ、アサリかな? ハマグリかな?」
俺は興味津々で近寄ると、
「海賊の宝の地図だー!」
紙が入ったこぶりの瓶を、息子さんが高々と掲げました。

「え? 宝の地図? 千●県で? そんな馬鹿な、て、ちょっ」
俺は息子さんの向こうで「てへぺろ」顔の画家を
発見しました。
画家、おまえの仕込みかーっ!
「なんか描いてあるー!」
息子さんはもうアサリもハマグリも放置して、
紙を取り出すと広げて、叫びました。
「待って、待って、ちょっと待って」
俺はストップをかけて、地図を取り上げました。
周知の事実ですが、画家は貧乏です。
そんな画家がお宝なんて用意できるはずありません。
責任が取れない仕込みをするんじゃねえ!
いたいけな幼児をもてあそぶな!
「見せて、ねえ、見せて」
息子さんはぴょんぴょん跳ねます。
「いやでもほら、勘違いってこともあるからね、
宝の地図とは限らないというか、ね」
「でもどくろが描いてあったよ、ばってんもあったよ!」
そうなのです、画家は腐っても画家ですから、
地図は見事な出来栄えでした。
ふちが茶色く変色しているところなんて、
「うまい」を通り越して「やりすぎ」です。
地図にはなにかの暗号らしき言葉と
どくろマーク、ばってん、そして王冠が描かれていました。
どうすんの、息子さん、もう超盛り上がってるよ、
散歩前の大型犬みたいに興奮してるよ、
おまえ、どうやって収拾をつけるわけ?
俺は水をさします。
「いやいや、これはたぶん、外国の人が書いたお手紙じゃないかな。
残念だけど、宝の地図とは」
「きっと宝の地図だよ、ワンピ●スの場所だよ!」
「いやいや、まだワンピー●とは決まってないよ。
ワ●ピースは千葉●にはないと思うよ」
「……そうなの……?」
息子さんは俺の言葉に しょぼん、と下を向きました。
ああ、可哀想だよ、画家がいらねえ仕込みをしたから、
いたいけな幼児が傷ついてるよ。

そのとき、
「大丈夫、きっと宝物はあるよ!」
画家がにっこり笑いました。
「ちゃんと王冠マークが描いてあるもん、
宝はきっとあるよ」
画家ぁああ! せっかく俺があきらめさせかけてたのに、
どうすんだよ?!
「本当?」
「ホント、ホント!」
じゃあ、一緒に探そうね、と画家は息子さんの手を取りました。
「おまえ、責任とれるんだろうな?」
俺が目で問うと、画家は「ダイジョーブ、ダイジョーブ」とうなずき、
「もっと掘ってごらん、
きっとお宝が出てくるよ!」
と言いました。
「掘ってみる!」
息子さんは喜々として掘り始めます。
画家も手伝って、砂をかき分け、
「王冠印のお宝だ―!」
と、なにか小さな金属がたくさん入ったネット袋を持ち上げました。

「え、お宝? ホントに?」
俺はぽかんと口を開けます。
そもそも、お宝は何なんだ?
驚いている俺の目の前でネット袋が開かれ、
「きらきらのお宝だー!」
と言って、息子さんが日にかざしたのは、
ビール瓶などの金属製の蓋、
つまり、王冠 でした。


以上、ホラ九割程度で。
いや、大人から見たら、瓶の王冠なんて全然お宝じゃないけど、
子供にとってはキラキラしてて珍しい金属ってだけで、
宝物になるんだね。
画家は事前に酒屋をめぐって、王冠を、
「200個くらい」集めてネット袋に詰めておいたのでした。
結局、アサリもハマグリもとれず、
息子さんは喜んで、燃えないごみを、潮干狩りバケツに入れました。
「ね? 本当にお宝あったでしょ」と得意げな画家の背中に
俺は回し蹴りを一発入れました。
「もうちょっと大きな子供だったら、だまされてくれねーぞ!」
子供の心をもてあそぶような、危ない橋を渡るんじゃねえ。
「ねえねえ、ルフ●より先にワ●ピースを見つけちゃったよ!」
帰り際、三児の母に幼児が報告すると、
三児の母は微笑んで、
「大丈夫、ワンピー●はたくさんあるから」と言いました。
「たくさんあるの?!」
「そうよ、みんなで分けられるくらい、たくさんあるから大丈夫」
みんなの分、ちゃんとあるのよ、と母は言いました。
やっぱり、今日のファインプレイは画家の仕込みではなく、
しっかり者の三児の母の言葉だな、と俺は思ったのでした。
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その場で掘って出てきたんなら、
そもそも、地図に描いてあった暗号はいらないんじゃない?
ていうか、地図もいらなかったんじゃ?
ツッコミをいれる俺に画家はニヤリと笑って、
「ホラには事実が混ざってる方が強いんでしょ?」
と言いました。
――いいホラには、仕上げに一滴の真実を。
こいつ、俺のモットーを盗みやがった。
海賊かよ?!
俺はもう一度、回し蹴りを決めて、
海辺の冒険を終わらせたのでした。

2016年1月11日 (月)

かの国からの連絡。

日曜日に更新できなくて申し訳ありません。
現在 今年 二個目の風邪をひいています。
そうなんです、すでに二個目なんです。
初詣で買ってきた厄除けお守りの真価が問われている今日この頃です。

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵は貧乏時代に創設した
 「貧乏・友の会」というお楽しみ会を主宰している。
 これは「金はないけど、人生楽しんでいこうぜ!」という趣旨の会で、
 メンバーは、大工、パンの配達車の運転手、画家、三児の母、小説家志望など
 バラエティーに富んでいる。

「あけおめ、ことよろ~」
「……なんなんだ、おまえ。年が明けてからもうだいぶ経ってるのに。
ていうか、おまえが金のかかる電話をしてくるということは、
もう悪いニュースしかありえないのに、
ことよろ とか言われても嫌なんだけど」
貧乏・友の会のメンバーの一人、画家からの入電に、
わたしは心底 嫌そうに答えました。
いや、嫌そう、じゃなくて、嫌なんです。
こいつに関わるとろくなことにならない。
「そんなこと言わないでよー、わたし、実は男爵にお願いがあって」
「断る」
なんていうか、俺の知人からの依頼は、
基本、全部即答でまず断ることにしています。
ろくなことないんで。
「話くらい聞いてよー。人生がかかってるんだからさー」
「!」
ヤバイ、これはとてつもない厄介ごとの予感。
「断る!」
私は声を大にして主張しましたが、画家は続けます。
「わたし、実は新年早々インフルエンザ的な風邪にかかっちゃって」
「断る!」
「バイトにも行けないし、お金もなくて」
「断る!」
「病院に行きたいけど、家から出る気力も体力もなくて」
「断る!」
「だから、いろんな面でヘルプミー」
「断るっつってんのが聞えないのか、この石頭」
「なにもお金を貸してって話じゃないじゃないよー。
ちょっとは心配とかしてくれたっていいじゃないよー」
ちなみに、貧乏・友の会では金銭の貸借は絶対の禁止事項です。
友情が壊れる可能性があるので。
俺は言います。
「心配はしてる。おまえ一人暮らしだし、金もないだろうし、
彼氏もいないし、親には勘当されているし、
このままおまえが死んじゃうんじゃないかなと心配はしている。
葬式の場では泣いてやるから、安心しろ」
「とにかくヘルプミー」
「断る!」
「ありがとう、男爵! 恩に着るよ!」
「断るっつってんのが、聞えてねえのか、てめえの耳は頭部の飾りか」
「待ってるから。鍵は開けておくね」
「ちょ、おい、待て、開けっ放しはダメだろ!
閉めておけ、ええと、俺はなんとかして入るから、
施錠は絶対にしておけよ!」
「……ありがとー」
画家は沈没しました。

てなわけで、俺は心底 魂の底から嫌な気分で、
マスク完備、手袋完備、消毒薬常備 で
画家のおんぼろアパートを訪問する羽目になりました。
ええと、持ってくのはリンゴ、卵、ご飯、ネギ、
あとポカリス●ェットと冷却シートと、
それからあいつ、体温計なんて持ってないだろうから、
新しい体温計と……。
いろいろ数え上げると、もうホント、嫌な気分が盛り上がります。
なんでこんな面倒くさいことになってるの?
日曜日 更新できなかったことからもわかるように、
俺自身も風邪をひいていて体調が悪いのに、
なんで画家みたいな危険物に接近しなきゃならないの?
ああもう、ホントに嫌だよ。
俺たち、なんで友達なんだろ。

ビニール袋をがさがさせながら、画家のおんぼろアパートを訪ねると、
「……施錠はされているな……」
とりあえず安心しました。一人暮らしは物騒だからな。
まあ、こんなこともあるかと思って、
「合鍵 作っといてよかったな」
うん、実は合鍵を持ってます。
で、画家は俺が昔住んでいたアパートの合鍵を持ってます。
お互い、お互いに内緒にしていますが、
「いつか野垂れ死にしそうになったら、
死体を拾わせるためにあいつを呼ぼう」と思い、
こっそりと合鍵を作っていたのでした。
まあ、俺の場合、お屋敷に戻ったし、執事がいるから孤独死はないけど。

「入るぞー」
俺はしっかりとマスクをして手袋をして画家の部屋に入りました。
「あー、男爵来たー」
ベッドからすっごい鼻声でせき込みながら画家が言いました。
「まだ死んでないみたいんだな。
じゃ、三日後に出直してくるから」
「待ってー、やめて―、
本当にあの世からのお話になっちゃうからそれはやめてー」
「……どうやらマジらしいな」
俺はため息をつくと、
「ホラ」と画家の家に存在するはずもない科学兵器・体温計を差し出しました。
「まず検温しろ」
「はーい……ううう、だるい……」
「当たり前だっつの」
俺はもう勝手に画家の家の冷蔵庫を開けます。
「うわああ!」
俺は絶叫しました。
「ええええ!」
画家も絶叫しました。

「なんなんだ、この冷蔵庫は?!
オマケの保冷材パックしかねえじゃねえか?! 広々としてるぞ」
「すっごい、マジ 生まれて初めて見た、39度7分だって!」
「はあ?! 39度7分?! おまえ、インフルじゃねえだろうな?!」
「え、あれ、冷蔵庫に牛肉入ってない?
おっかしいなー、
上カルビとマグロの大トロ、それにハンバーグが入ってるはずなんだけど」
「それ、単なるおまえの願望だからな?! そんなエデンはかつてないからな?
てか、39度7分ってなんだよ?
おまえいつから体調おかしいの?」
「えーっと、新年になってからすぐ、かな……」
「今日は11日だから、インフルってことはないか。
ただの致命的な一歩間違えば死に至る風邪だな」
俺は判定を下して、持ち込んだ食材を冷蔵庫に詰め込みます。
「どうせ飲まず食わずだったんだろ。
ほらよ」
まずは水分補給。ポカリを渡し、飲ませます。
「おまえ、風邪薬は?」
「ない……病院、行ってないから」
「馬鹿じゃないのか? 保険証は?」
「親に取り上げられている」
画家は画家になりたいと言い出した時から、両親に勘当されているので、
保険証は実質、ないも同然なのでした。
「とりま、こんなことだろうと思って、風邪薬は持ってきた。
保険証の件は、いずれなんとかするとして、
おかゆ作るから薬を飲め」
「食欲ないよー」
「と言うと思って、アイスも買ってきた」
「やったー、アイス食べる」
「その前に冷却シートを頭と首の後ろに貼れ。
汗をかいてるだろうから、タオルとパジャマの下に着る白Tシャツ買ってきた。
俺がおかゆ作ってる間に着替えろ」
「すっごい、男爵、手際がいい……」
「伊達に何年も病人やってねえよ」
俺が狭いキッチンで卵粥を作ってる間に、
画家に着替えと冷却シート貼りを済ませます。

「お粥はあと二食分、お茶碗にラップかけて冷蔵庫に入れておいた。
それから米は炊いたやつを冷凍庫に入れておく。
食べられるようになったら解凍しろ。
サンマの缶詰を置いておくので、それをおかずにな」
「うん」
「洗濯は俺にはどうしようもないから、
とりあえず俺が買ってきた着替えでしのげ。
ポカリは三日分、6本用意して枕元に置いておく。
定期的に検温、食事、投薬をして安静にしていれば、まあ、大丈夫だろ」
念のため、画家の携帯を充電器に刺した状態で枕元に置きました。

「男爵、ホントに頼りになるー」
えへら、と画家が笑ったので、
「で、こっちが今回の領収書だ。分割は三回までな。サービス料は15%」
俺はふっとい釘を刺しておきました。
「この鬼! ひとでなし!」
画家が か細くわめきますが、俺はもう手を消毒して帰り支度をします。
「じゃ、次は明日の夜、三児の母が来ることになってる。
そんときに洗濯も頼むんだな」
「男爵、もし本当にわたしが死んでたら、どうするつもりだったの?!」
「泣いてやったよ」
わたしは真顔で返しました。
「泣いて、それから、領収書をおまえに握らせたさ」
「泣きたいのはこっちだよ!」
「じゃあ、ことよろ~」
俺は画家の家のドアを閉めました。


以上、ホラ八割程度で。
いや、一人暮らしの高熱って不安になりますよね。
このまま人知れず死ぬんじゃないかって、思っちゃいますよね。
俺も独り暮らしの時、インフルになって、緑色の鼻水出た時に、
「あ、俺、死ぬかも」って思ったもんな。
画家もだいぶ不安だったのでしょう、
いつもなら引きちぎる領収書を、ぎゅうっと握りしめていました。
まあ、快気祝いに、ラーメンくらいなら、おごってやってもいいですよ。
けどもう、オレを呼ぶんじゃない。
孤独死の死体の第一発見者になるのは嫌じゃ。
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ちなみに俺が画家と男女の関係になることはあり得ません。
俺はキアヌ・リーブスとアンジェリーナ・ジョリーを待ってるんで。
あいつは悪友ですかね。
まあ、いつも迷惑かけられてばっかりですけど、
画家になりたい一心で生きてるあいつは、芯が通ってるとは思ってます。
俺も芯は通したいですね。ホラ吹きとして。
つまりはまあ、俺たちは芯が通った「ダメ人間」ってことですけどね。

2015年12月13日 (日)

「貧乏・友の会」特別会 第53回「な●でも鑑定団」!

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵は貧乏時代に仲間と創設した
 「貧乏・友の会」というお楽しみ会を主宰している。
 この会は「金はないけど、人生楽しんでいこうぜ!」という会で、
 今までに 黒歴史・闇鍋の会、「天高く馬こゆる」秋を楽しむ会、などなどが
 開催されている。

どうもお久しぶりです、黒羊男爵です。
はい、どうにかベッドから離れられるようになりました。
で、早速 企画しました 第53回「なんで●鑑定団」!が
開催されました。
JUN様を特別ゲストにお迎えして行われたこの会は、
つまり、
「箱の中身はなんじゃいな!」という会です。

男爵:「では、開催いたします、第53回「●んでも鑑定団」!
    司会はわたくし黒羊男爵、
    今回は特別ゲストにJUN様をお迎えして行います!」
JUN様:「すみません、ちょっと質問があるのですが」
男爵:「はい、なんでしょうか」
JUN様:「箱の中身はなんじゃいな、という会だと聞いてきたのですが、
     これはいったい、なんの会合なんでしょうか」
男爵:「あ、これは失礼いたしました、言葉が足りませんでした。
    つまり、貧乏・友の会の会員が自慢のお宝を持ち寄り、
    それがなんであるかを当てる、という会です」
JUN様:「お宝ですか。というと金目の……」
男爵:「いえ、それはありません。ウチは貧乏・友の会なんで。
    金でははかれないようなお宝が登場いたします」
JUn様:「ちょっとどういうものか、よくわかりませんね」
男爵:「それでは、実際に品物を見てみましょう!
    エントリーNo1:大工 のお宝です!」

大工:「ウチの倉庫にあったぜ。自慢の逸品だ」

運ばれてきたのは、腰ほどの高さの木製の箱で、
取っ手のようなものと吐き出し口のようなものがついています。

JUN様:「これはなんですか?」
大工:「知らねえ!」(力いっぱい)

JUN様:「えっ」
男爵:「JUN様、これが何かは我々審査員が判断するのですよ」
JUN様:「もしかして価値も……?」
男爵:「はい。このような正体不明のお宝が続々と登場いたしますので、
    テンポよくさばいてまいりましょう」
JUN様:「でもこんなの、見たことないですよ?」
男爵:「それでいいんです。さばけばいいんで。
    JUN様はこれがなんだと思われます?
    ぼやっとでもいいんで」
JUN様:「大工さんの家にあったんですよね?
    というと、なにか大工に関係するアイテムでは」
男爵:「いいところ来てますね! 惜しい!」
JUN様:「えっ、これがなにか知ってるんですか」
男爵:「はい。なんでも知ってるんで、わたしが審査員役なんです」

男爵:「ズバリ、申し上げます。このお宝は、「とうみ」ですね!」

JUN様:「とうみ……?」
男爵:「どういう漢字かまでは知りませんが、
   TVの鉄腕ダ●シュのダッシ●村で脱穀に使われていました。
   金銭価値的には、欲しい人があんまりいなそうなので、
   1000円くらいじゃないですか」
JUN様「1000円ですか。ちょっとそれは安すぎるのでは」
男爵:「じゃあ、このお宝は10000円で!
   よかったね、大工、暫定1位だぞ!」
大工:「やった! 10000円か、けっこうな金額だな!」
JUN様:「ええっ、そんなアバウトに?!」
男爵:「さあ、続々とやってきますよ、テンポよくさばいていきましょう」

貧乏・友の会が誇る天然の破壊兵器・画家、登場。

画家:「これはねー、もう値段がつけられないと思うよ!」
男爵:「では、お宝を、どうぞ!」

紙粘土で作られた左手らしき物体が登場。

JUN様:「あ、これはわかりました、紙粘土細工ですね」
男爵:「そうですね! 俺が中三の時に作りました」
JUN様:「えっ! 男爵さんが作ったんですか」
男爵:「学校の課題で作りました。
    で、学期末に重くて持ち帰るのが面倒なので、捨てようとしたら、
    画家が欲しいと言うのであげました」
画家:「なかなかよくできてると思うよ! 芸術家の目から見てもね。
    価値があると思うな!」
JUN様:「ええー……」
男爵:「JUN様、これ、いくらくらいなら買います?」
JUN様:「画家さんはタダでもらったんですよね?」
画家:「うん! でもいいものだと思う」
JUN様:「300円くらいじゃないですか。当時の紙粘土代として」
男爵:「そうですね! JUN様がおっしゃるので、300円で!」
画家:「あ! 暫定2位だね! さっすがわたし!」

JUN様:「(大丈夫だろうか、この集団……。
     ボケしかいないような気がする……)」

男爵:「次の方、どうぞ!」

パンの配達車の運転手が登場。
なにやら紫の布をかぶせた物体を捧げ持っている。

男爵:「おっと、これは貴重品の予感……!」
運転手:「さっすが男爵、イイ勘してる。
    これは我が家に先祖代々伝わるお宝だ」

布の中から、出てきたのは、

JUN様:「なんですか、これ。なにかのミイラみたいな……」
男爵:「あ、わかりました。これはあれですね」
JUN様:「あれ、ですか」
男爵:「はい、あれですよ、うろこもついてますしね、間違いないですね!」
JUN様:「ヒントがうろこですか。でもなんか小さな人の顔みたいなのもついてますね」
男爵:「ええ、人間と魚を混ぜたんですね。気持ち的には。
   実際には、たぶん、猿と鯉じゃないかと思いますけど」
JUN様:「ま、まさか、人魚のミイラ……?」
男爵:「正解です! いやー、珍品ですね。
   運転手、これはいい仕事だよ!」
JUN様「(は、初めて見た……)これに値段付けるんですか」
男爵:「JUN様だったら、いくらなら買います?」
JUN様:「……タダでもいらないです……」
男爵:「おっと査定金額は0円です! 運転手、残念!」
運転手:「くっそお、もっといくと思ったんだけどなー」
男爵:「JUN様が駄目って言ったら、駄目だから。残念」

JUN様:「それにしても男爵さん、全部ご存知でしたね」
男爵:「無駄に物知りですから! 一銭の得にもならないですけどね!
    今まで、俺の知らない出品物が展示されたことはないですよ。
    じゃあ最後、最後の方、どうぞ!」
三児の母:「ウチにはこんなものしかなくて」

なにやらかぎ爪的な曲がった鉄の棒がついたシャベル的なものが
やってくる。

JUN様:「あ」
男爵:「おっとこれは……。かなりな変化球が。
   うーん、これはすぐにはわからないかもしれない。
   形状から察するに握って使うもの、たとえば園芸とか、農作業とかで」
三児の母:「違います」
男爵:「えっ、違うの?」
三児の母:「ぜんぜん違います。方向的には逆かな」
男爵:「逆? うわ、初めてだわ、この俺がぜんぜんわからないなんて」

JUN様:「あの」

男爵:「はい?」
JUN様:「わかった、気がします」
男爵:「え、これがなにかわかったんですか?
   だって園芸と関係ないんですよ?
   地面を耕す系じゃないんですよ?」
JUN様:「言ってもいいですか?」
男爵:「どうぞ!」

JUN様:「これ、潮干狩り用のシャベル、ですよね」

三児の母:「当たりです!」

男爵:「うーん、そっちかあ、海系だったかあ!
   これは一本取られましたね!
   JUN様、おさすがですね!
   じゃあこれ、おいくらだと思われます?」
JUN様:「あの、違ってたら失礼なんですけど、
   潮干狩りのシーズンに百●均一でご購入されたのでは?」
三児の母:「すごい。当たってます!」
男爵:「つまり、100円ということでしょうか。
   では、第53回「なんでも鑑定●」一位は、
   大工の出品した10000円の とうみ で決定です!
   おめでとうございます!」
大工:「ありがとうございます」
男爵:「大工、記念にこれをあげる」
JUN様:「えっ」
画家:「えっ」

俺は大工に画家が出品した紙粘土細工を渡しました。
だってこれ、元は俺のもんだし。
だったら、あげてもいいじゃんね。

画家:「男爵、わたしにくれたじゃん!」
男爵:「気が変わった。あとやっぱりなんか特典があると盛り上がるから。
   それでは第53回「な●でも鑑定団」」はこれにて終了です。
   特別ゲストJUN様、ありがとうございました!」
JUN様:「いえ、こちらこそありがとうございました」



以上、ホラ九割五分程度で。久々なんでホラ度が高めで。
JUN様、お名前を貸してくださり、ありがとうございます。
JUN様抜きには今回のホラはありえませんでした。
本当にありがとうございます。
失礼の段は、どうか、お許しください。
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「おお、久々にホラ吹いてるな!」と思われた方、
「JUN様がいいところどりしてる。私もゲストに参加したい」と思われた方、
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JUN様、やりすぎてたら、本当に申し訳ありません。
悪気はありませんので、ご容赦いただけれ幸いです。
ちなみに、「これはお宝ではなく、ゴミなのでは……」と思われた方、
第53回というところにご注目ください。
はい、初めからネタバレしておりましたよ。
貧乏・友の会では、こんなお宝がでてくる日もあります。

2014年12月28日 (日)

『楽しく帽子を作る会』改め。

前回までのあらすじ:
 知人・画家の『楽しく帽子を作る会』の幹事に無理やり就任させられた男爵。
 三人目のメンバー・奈落鬱子さん(仮名)とバトリながら、
 どうにか帽子を作ろうとするが、
 絵筆一本人生の画家も、
 「自称女神予備軍」「男性が育成してくれるのを待っている」奈落鬱子さん(仮名)も、
 家庭科というか、針と糸にまったく興味もない。
 そんなこんなで果たして帽子はできるのか……?!

「簡単に一言で言えば、おまえらは人間のクズだ」
わたしは宣言しました。
「かく言うオレも、自他ともに認める人間のクズ、
人間失格人生まっしぐらだが、
おまえらもクズだ。実に見事な救いようのないクズだ。
まずはそれを直視するところから始めよう」
「ちょっと待ってよ、男爵、なんでわたしがクズなの?
わたしはちゃんとした画家だよ!」
画家が言い張れば、
「そうよ、わたしだって立派な女神予備軍、
磨いてさえもらえれば光り輝く原石よ!」
奈落さん(仮名)も貧相な胸を張って主張しました。
オレは冷静に、碇ゲン●ウのポーズで分析します。
「画家、おまえは画家であるがゆえに、
それ以外のことはまったくなにもできない。
能力的にも人格的にも評価すべきところがない。
ゆえに、クズ認定。
奈落さん(仮名)、あんたにいたっては、
唯一のとりえすらない。
美貌もなければ、性格もよくないし、頭も悪い。
年齢だってかなりいってるのに、
いまだにウェイティング中、自分磨き・自助努力ゼロ。
ゆえに、クズ認定。
なにか異論でも?」
「あるに決まってるでしょ!」
「あんたにクズだって言われたくないわ!」
二人は口々になんだかんだとわめきますが、
オレは一切を耳からシャットアウト。
次の一言で、二人を黙らせます。
「クズがくやしければなあ、オレ抜きで帽子を作ってみろ!」

「!」「!」
額に青筋を立てて二人は黙り込みます。
握った拳がブルブル震えているので、
もし殺人が合法だったら、オレは二人に撲殺されているでしょう。
「そもそも、みんなで帽子を作ろうとしたのが、間違いだったのだ」
オレは言いつのります。
「奈落さん(仮名)の頭に王子様が来ないストレスから
円形●毛ができた。
それを隠すためにオシャレな帽子が必要だ。
うん、一見、論理は破たんしていないように見える。
オレも一度はうなずいた」
「……だったら、帽子を作ってよ、男爵!」
「だが、『楽しく帽子を作る会』には大きな誤算があった。
それは、会員であるおまえら、
一番帽子を必要としているおまえらが
帽子を作れない、
作る気もない、ということだ。
だったら! オレが帽子を作らねばならない理由は
1ミリグラムもない!
作りたいけど作れない・教えてほしいって言うんならなあ、
オレも考えないでもないけど、
おまえらクズの態度には謙虚さが皆無!
お願いする姿勢も皆無!
よって! オレは今回、断固として帽子を作りません。
ええ、作ろうと思いません。
帽子が欲しければ、自分で作るんだな。
『楽しく帽子を作る会』はこれにて解散!
あとに残ったのは、
人間のクズ三人、いや、哺乳類三匹、
『楽しく帽子を作る会』改め、
『人間失格・クズの会』が大結成されました!」
「!」「!」
オレの言葉に、二人の顎が落ちました。

「そ、そんな……。
クズだなんてひどい……」
奈落さん(仮名)の眼に涙が浮かばず、
激しく嗚咽だけ漏らして、嘘泣きをします。
うん、それ全然、泣いてないね。
画家が奈落さん(仮名)の背中をさすりながら、
同じく泣いているフリをします。
「そうだよ、奈落さん(仮名)はただ王子様を待っていただけなのに。
それなのに、王子様がまだ来ないなんて。
心痛から病気になってしまったのに、
帽子を作ってあげないなんて。
ひどいよ、男爵、この人間のクズ!」
「ええ、オレはクズですが、なにか?」
オレは落ち着き払って、応えます。
「オレは自分が人間失格でも別にかまいません。
だってそれで迷惑するのは、周囲の人間であって、
オレ自身じゃないし。
第一、おまえらには迷惑をかけられても、
かけたことはない」
「帽子を作ってくれないのに……?!」
「買えばいいだろ、そんなに欲しけりゃ」
オレは教本を閉じ、材料と一緒に袋に入れて、
画家に押し付けます。画家は言います。
「帽子ってけっこう高いんだよ!」
「知ってる。だからオレに作らせようとしたんだろ?
いやなこった、自分でどうにかしろ」
「どうして、友達じゃないの?!」
「友達は友達を利用したりしない!
そもそもなあ、オレは、自分で努力もしないで、
他人におんぶにだっこで助けてもらいたがる人間が
大嫌いなんだよ、
自分を見ているようで!
はい、俺の性格の悪さがわかったら、
今回はおとなしく引き上げてください。
これにて『楽しく帽子を作る会』も『人間失格・クズの会』も
解散です。
はい、帰った、帰った!」
オレは二人を家から押し出します。
ついでに二人にコートとマフラーも投げつけます。
「それじゃな、メリー・クリスマス!
サンタも王子も来ないけどな!」
画家がわめきます。
「男爵のバカア! 人でなし!」
「あんたなんか、あんたなんか、永遠に王子様が来なきゃいいのよ!」
「はいはい、オレには王子は必要ありません。
オレが待ってるのは
アンジェリーナ・ジョリーとキアヌ・リーブスなんで。
じゃあね、よいお年を~」
オレは二人にバイバイと手を振り、扉を閉めました。

ホント、どうしようもないよね。
人間のクズが三匹集まって、
どうしたら仲間のクズが幸せになれるかって言い合って、
どうしようもないよね。
だから俺は、二人を蹴りだした後、
Amazonを開き、あの教本を自分で購入しました。
「ホント、どうしようもねーなー」
我ながら、そう思う。
あんなこと言って、画家と奈落さん(仮名)を蹴りだしておいて、
帽子を作ってやるなんてな。
我ながら、お人よしにもほどがある。
黙って作らされるだけじゃ、腹立たしいから、蹴りだしたけど、
でもさ、
「奈落さん(仮名)にもいつか、王子様が来るといいな」
オレにアンジェリーナ・ジョリーが来るといいように。
でもま、クズのオレとアンジェリーナ・ジョリーじゃ釣り合わないけどね。
それでも、夢見るのは自由でしょ。
だったら、奈落さん(仮名)が夢見ているのは別に悪くないさ。
彼女の人生だ、好きに浪費すればいい。
自分で納得できるまで、やればいい。
他人に、それも人間のクズのホラ吹きにできることなんて、せいぜい、
「帽子を作ること、くらいだよな」
王子様が思わず寄ってきてしまうような、素敵な帽子を。



以上、ホラ八割程度で。
『人間失格・クズの会』では随時 会員を募集中。ではありません。
もう解散したんでね。
十五分程度の活動期間でしたね。
こうして、『楽しく帽子を作る会』をめぐる冒険は終わりを告げたのでした。
結局、三人で帽子、作らなかったね。
まあ、こんな日もある。
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クズでも、夢とロマンと心のゆとりは大切にしたいよね。
ホラ吹きはさ、夢とユーモアがあるから、嘘つきじゃないんだから。
『帽子を作る会』は辞めたけど、
それだけじゃ世知辛いよね。
帽子くらい、作ってやるよ、
仕方ねーから。ホント仕方ねーから。
奈落さん(仮名)の笑顔が、これでちょっとでもマシになればいいな、と思う。

2014年12月21日 (日)

女の子の特権。

前回までのあらすじ:
 「楽しく帽子を作る会」の創設メンバーとなった黒羊男爵、
 男爵の知人(?)画家、画家の知人・奈落鬱子さん(仮名)。
 だが、残念なことに、自分の尊厳を重視する人間失格の男爵と
 「わたし女神予備軍だから磨かなくていいのよ」という人間未満の奈落さん(仮名)の
 相性は最悪で、互いの生き方について罵り合う始末。
 会はいっこうに始まらないと思われたが、
 画家の「奈落さん(仮名)はストレスから円形●毛症になっちゃったからさ、
 素敵な帽子を作ってあげてよ」という言葉に男爵は瞑目、黙り込み、
 やっとのことで、「楽しく帽子を作る会」が始まったのだった……!

嘘でしょ。
いっそ嘘だと思いたい、というのが、私の率直な感想です。
「じゃあ、「楽しく帽子を作る会」始めようー!」
画家の宣言でようやく始まった「楽しく帽子を作る会」ですが、
大問題が発生。

「針と糸に触ったことがない……?!」

教本を片手に唖然とするオレに、
画家は悪びれなく言います。
「わたし、絵筆以外の物はぜんぜんダメなんだよね」
「……それは知ってるけど。でもそれにしたって」
「だから男爵に頼んだわけ。
男爵、とっても器用だから」
オレはうなだれます。ああもう、こういうやつだって知ってたけどさ。
「おいおいおいおい、
直球でいきなり全力の他力本願だな……。
ここまでくると、いっそすがすがしいな。
で、奈落さん(仮名)は?」
「わたしは女神予備軍だから、裁縫なんてしなくていいのよ」
「おいおいおいおい、
こっちも自力救済を全否定か。
ちょっと待ってくれ」
オレは考えてから、質問を出して二人の実力を探ります。
「じゃあ、最後に針と糸を持ったのはいつ?」
画家:「小学校の家庭科」
奈落:「小学校の家庭科」
オレ:「ちょっと待てよ、家庭科って高校まであっただろ。
    中学以降はどうやって家庭科を切り抜けてきたんだよ」
画家:「友達に頼んだ」
奈落:「どれ、じゃない、友達に頼んだ」
オレ:「裁縫に興味はあるわけ?」
画家:「ぜんぜんない」
奈落:「ぜんぜんない」
オレ:「おまえらのファイナルアンサーは、本当にファイナルだな!
    すべての物事が終息しちゃうよ!」
画家:「とにかく素敵な帽子が必要だから、
    男爵、作ってよ☆」

どうしたもんでしょうか……。
これ、もう「楽しく帽子を作る会」じゃないよね?
だって作るの、俺一人なら、
会を開く意味がないよね?

奈落さん(仮名)は誇らしげに言います。
「王子様がわたしにどうしてもと望むのなら、
家事を覚えてあげてもいいわ。
ちゃんと花嫁学校へ行った上で」
「その肝心の王子様が最後に来たのはいつですか」
「……――ううう、う、う」
泣き崩れる奈落さん(仮名)。
画家はオレを責めます。
「そういう言い方ないじゃない!
奈落さん(仮名)の夢を壊しちゃいけないよ!」
「いや、そろそろ醒めたほうがいい夢だと思ってな」
「大事なのは、夢とロマンと心のゆとりって男爵、いつも言ってるじゃん」
「いや、確かに言ってるけれども!
オレの言ってる夢は、奈落さん(仮名)の夢とはかなり違う気が」
「おんなじだよ!
女の子の夢を壊しちゃ駄目だよ」
「奈落さん(仮名)はオレよりはるかに年上だけど、
女の子なの?」
「女の子は生まれてから死ぬまで、女の子だよ!
女の子の特権だよ。
だから帽子作って☆」
「そんな特権、ドブに捨ててこい!」
「仕方ないじゃん」
画家は胸を張りました。

「だってわたしたち、不器用な女の子なんだから。
女の子として、生き方も不器用だし、
手先も不器用なんだから。
手先だけは器用な男爵がフォローすべきだよ、
友達として!」

えーと……。
本当にオレがフォローすべきなの、ここは?
スルーしちゃいけないの?
人生いろいろつらくね?
自信満々に全力他力本願なふたりを前にして、
滝汗かいているオレは、かわいそうじゃないの?
そんな感じで、ちっとも帽子を作らないまま、
「楽しく帽子を作る会」は来週に続く。


以上、ホラ八割五分程度で。
だったらさ、もうさ、
「楽しく帽子を作る会」じゃなくて、いつもどおり、
オレにシャランラ♪ をやらせるだけでよくね?
奈落さん(仮名)が参加してるばかりに、
余計に時間と手間がかかってる気がするよ。
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オレが逆に訊きたいです。
帽子はいつ誰が作るんですか?

2014年12月14日 (日)

『楽しく帽子を作る』のはなぜか。

前回までのあらすじ:
 知人・画家とともに『楽しく帽子を作る会』の構成員になった男爵。
 さっそく第一回目の『楽しく帽子を作る会』が開催されたのだが、
 三人目の会員・奈落鬱子さん(仮名)と男爵の相性は最悪で……?!

はっきり言っちゃいますけど、
俺的に奈落さん(仮名)は人としてあり得ないと思ったんですよ。
だっていきなり年収を訊いてきた挙句、
「わたしは女神予備軍だから磨かなくていいの」
「リッチな男性だけを狙っていて、
リッチな男性はわたしが女神になるのを喜ぶの」と
ぶちかましてきたんですよ?
まず他人へのファーストクエスチョンが年収って。
いや、お見合いとかだったら、ありだと思いますよ?
でも『楽しく帽子を作る会』ですよ?
オレはアンジェリーナ・ジョリーでもない奈落さん(仮名)には
人間としても、女性としても、まったく興味をそそられないし、
ましてや女神予備軍だから、自分磨きを全くしない彼女
(他家を訪問するのにメイクすらしない)
には、もうご立腹なわけですよ。

で、先週のくだりのあと、
奈落さん(仮名)とオレはにらみ合い、
互いに一歩も譲りません。いや、オレが譲る意味がないし。
画家はそんなオレたちを眺めてニコニコしてます。
「さっそく仲良しになって、よかった!」
「……ちょっと待て」
オレは画家のほうへ向きなおります。
「オレと奈落さん(仮名)がいつ仲良くなったって?」
「そうよ、こんな低収入な人間と仲良くなる必要はないわ」
「オレだって、女神予備軍どころか人間失格予備軍の
あなたと仲良くする必要はありません」
「人間失格は女性を大事にしないあんたのほうじゃないの」
「オレは人間失格ですが、それは認めますけど、
オレは女性には優しいですよ、
女性だと思った相手には優しいですよ」
「あんたの優しさってずいぶんぞんざいなのね」
「いやこれは優しさじゃないからね、
こんなんがオレの優しさだと思われたら嫌だから、
言っておくけど、
これは優しさじゃなくて、カラさだからね」
「あれ? 男爵、男爵、どうしたの」
画家がオレと奈落さん(仮名)の間に入ってきました。
「なんか語調がきつくない?
奈落さん(仮名)は男爵が大好きな女性だよ?
アンジェリーナ・ジョリーと同じ、女性だよ?」
「アンジェリーナ・ジョリーと奈落さん(仮名)は同じくくりの生物ではない」
「なに言ってんの、そっくりじゃん。
同じ哺乳類だし、眼が二つあるところなんて、
もうまるっきり同じだよ」
耳だって、鼻だって、眉毛だって、
アンジェリーナ・ジョリーと同じだよ? と画家は続けます。
オレは全力で首を振りました。
「数が同じならいいってもんじゃない!」
「そうよ、決め手は質よ! 人間の質の問題よ!」
「はあ?! 質が年収訊くのと何の関係が?」
「年収によって、質が決まるんじゃない、決まってるでしょ」
「それ言い出したら、あなたの年収はいくらなんですか。
ご自分の決めた高いボーダーに届いてないんじゃないですか」
「わたしは女神だからいいのよ。
女神以外は、年収がクオリティの基準ってことよ」
「あんたが女神なら、オレは便器でいいですよ」
「あら、自分のレベルがよくわかってるじゃない」
「こんなん皮肉に決まってるでしょうが、
どんだけ自分に都合のいい思考回路してんだ、あなたは」
オレは怒鳴り、奈落さん(仮名)は怒鳴り返し、
もう『楽しく帽子を作る会』はしっちゃかめっちゃかです。

「もうさー、男爵さー」
途中でオレたちの戦いにあきたらしい画家が
オレの洋服をちょいちょいとひっぱりました。
「奈落さん(仮名)と仲がいいのはわかったから、
早く帽子を作ろうよー」
「帽子を作る?! 何のために?」
「だって、これは『楽しく帽子を作る会』でしょ」
「そうだけど、そうじゃねえよ、もうこれは生存競争だよ、
あっちが折れるか、オレが折れるかって問題だよ」
「なんかよくわかんないけど、
とにかく帽子がないと話が進まないからさー」
「話? 話ってなんの話だよ?」
「だから、奈落さん(仮名)ための帽子が必要ってことでしょ。
彼女の頭のために」
「頭? このおかしい頭に帽子をかぶせても何にも隠れないけど?」
「そうじゃないよ」
画家はため息をついて、奈落さん(仮名)を指さしました。
「彼女、ストレスから円形脱●症になっちゃったからさ、
それをオシャレにフォローするために
帽子が必要なんじゃない」
と言いました。

「……病気……?」
オレは唖然として対面の女性を眺めます。
なぜかとたんに奈落さん(仮名)の背中から邪悪なオーラが抜けました。
へたへたと座り込み、
「ううう、なぜなの、なぜ王子様はまだ来ないの……?」
などとつぶやき始めます。
「わたしのなにがいけないって言うの?
どうして三十年以上待っているのに、
王子様はまだ来ないの?」
「……ああ、そういうこと」
オレは納得しました。
つまり、奈落さん(仮名)の高い高い理想はもろ刃の刃で。
理想が高くなればなるほど、
「なぜ理想の王子様が来ないのか」という壁にぶち当たってしまうわけです。
「病人なら、仕方ないけど……」
オレはしぶしぶ譲りました。
オレ自身、病人だから、強く出づらい。
「じゃあなんなの、おまえが『楽しく帽子を作る会』を始めたのって、
奈落さん(仮名)のためだったの?」
「うん。だって、夢をずっと追い続けるのって、
大変じゃない?
私自身、画家になってるけど、画家でいつづけるの、大変だし。
だから、ずっと夢を追っている彼女を応援したいなって、思って」
「……おまえ、オレ以外の人間にはなんか優しくない?」
「だって彼女、かわいいじゃない」
「はあ?!」
オレは耳を疑います。
「かわいい? いまかわいいって言ったか、この自称女神予備軍を?」
「かわいいじゃない、いまだにシンデレラを信じてるなんて。
サンタを信じてる小学生と同じでしょ」
「……おまえの性格は辛口なのか、甘口なのかわからないな」
「とにかく、帽子を作ってあげてよ。
そんで、奈落さん(仮名)を笑顔にしてあげてよ」
「……はあ」
オレは頭をがりがりとかきます。
たしかに、病気なら、いろいろつらい。
虚勢を張ってしまったり、わがままになってしまったり、
ということもあるかもしれない。
いや、まあ、それでも許される範囲ってあるけど、
オレがそこまで奈落さん(仮名)に踏み込むべきかって話にもなる。
なにより、奈落さん(仮名)と友人なのは、
オレじゃなくて画家だし。
で、その画家が奈落さん(仮名)を応援しているらしいのは、
まあ、いい話といえばいい話なのかもしれない。

「じゃあ、わかったよ……」
オレはしぶしぶ教本を取り出しました。
「王子様が寄ってくるような素敵な帽子を作ればいいんだろ」
「そう、それ」
画家は力強くうなずき、奈落さん(仮名)の背中をなでました。
「大丈夫、きっといいことあるよ!」
「……その自信がどこからくるのか、
ホントわかんないな」
オレはため息を漏らし、教本を開きました。

こうして、いろいろありましたが、
『楽しく帽子を作る会』がやっと始まりました。
そんで男爵はどうすんのか、
奈落さん(仮名)や画家はどんな帽子を作るのか、
また来週へ続く。


以上、ホラ八割程度で。
病気ってホントにつらいときはつらいよね。
奈落さん(仮名)もやっぱ、つらいときがあるのかもしれない。
それはオレも認めます。
ずっとずっと王子様を待ち続ける生活ってのも、
つらいかもね。
そりゃもう、シンデレラっていうより、
ラプンツェルって感じだよね。
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幸せになりたいというのは、
まあ、誰しも夢見ることだよね。
それは責めることはできないな。
難しいね。

2014年12月 7日 (日)

楽しくない『楽しく帽子を作る会』。

前回までのあらすじ:
 知人(もはや友人とは呼べない・呼びたくない)画家の依頼で、
 無理やり『楽しく帽子を作る会』という会の幹事になった黒羊男爵。
 もちろん、別に帽子に興味があるわけではなく、
 断り切れなくてイヤイヤやらされてるだけ。
 そんな『楽しく帽子を作る会』の一回目の会合が男爵邸で行われたのだが……!

そりゃもう、すごかったですよ。
ホントにもう、すごかったですよ。
こんなに盛り上がらない会ってあるんだなって、思いました。
むしろ盛り下がりまくりですごかったです。
でもそれは、オレのせいじゃないです。
確かにオレはいま風邪をひいていて、
テンション低いってのはありますが、
それ以上に。
それ以上に、『楽しく帽子を作る会』のメンバーに問題がありました……!

帽子を作る、ただその目的だけを知らされ、
材料と教本を送付されたオレ。
一応、教本を見てみて、
「うぬう」とうなりました。
画家のヤツ、自分じゃ(絵画以外)何も作れないくせに、
いい本を選んできたな。
下記が画家が送ってきた帽子の本なんですが、
発想がおもしろかったですね。
他の帽子の本だと型紙ありきなのですが、
それをできるだけとっぱらってる。
作り始めやすい、良書だなと思いました。
(注:わたしは別に出版社から何ももらってません)

ちなみに、送られてきた材料については、もう語りたくありません。
画家のヤツ、またやりやがった。
金がないからって無茶が過ぎるだろ。
いずれ、画家が送ってきた材料については
アップします。
とりま、材料と本はまた別の機会に語ります。
本日は、もっと差し迫った課題を語りたいと思います。

で。ですね。
その肝心の『楽しく帽子を作る会』の第一回目の会合が
先日行われたわけですが。
俺は材料と教本を用意して待っていたのですが。
「……失礼ですが、どちらさまですか?」
やってきた画家は独りではありませんでした。
連れがいました。
見たこともない女性でした。
「あー、男爵、紹介するね、
この『楽しく帽子を作る会』の会員番号3番、
奈落鬱子さん(仮名)だよ!」
画家は元気よく、そのひとを紹介しました。
「ど、どうも、はじめまして、
黒羊男爵です」
オレは相手にたじろぎながら挨拶しました。
ど、どうなの、
あきらかにオレよりかなり年上だけど、
すっぴんノーメイクで、なんだか貧相な雰囲気で
髪もぼさぼさだし、身なりに気を配ってない感が満載なんだけど。
「あなたが男爵さんですが」
その女性は陰気そうに笑いらしきものを口元に浮かべると、
「年収はいくらなんですか。
一千万円以下だったら、お会いする価値がないんですけど。
残念ですけど、わたしとつりあわないので」
と言いました。

な?! 初対面でいきなり年収の話?!
オレは股間を触られたかのような衝撃を受けました。
そして、いきなりのダメ出し?!
「えー……っと」
オレはたじろぎを通り越して挙動不審になりそうになりました。
とりあえず通訳役の画家に言います。
「ええと、この奈落さん(仮名)はどういう意味で
オレの年収を訊いてきてるわけ?」
「ああ、あのね、彼女が異性として意識するのって、
年収一千万円以上、
高学歴、高身長、自宅持ち、車持ち、墓もちなんだって。
男爵はその条件に合わないから、
異性としては見られないってこと」
「はあ?!」
ちょっと待て、ちょっと待てよ、
オレは今日、『楽しく帽子を作る会』に参加してるんだよね?
合コンとか縁談とかに参加してるわけじゃないよね?
ていうか、オレにも選ぶ権利があるっていうか、
それ以上に、それ以前に、
「そこまで言われちゃったら、こっちももうぶっちゃけちゃうけど、
奈落さん(仮名)自身が、
その高い、高い理想の異性像に釣り合うと思えないんだけど?
だって、高いスペックの人間には、
同じくらい高いスペックの人間を選ぶ自由があるでしょ。
悪いけど、他家を訪問するのにメイクすらしない女性が、
高スペックの男性に釣り合うとは到底思えない」
とぶちかましてしまいました。
ええと、失礼は承知ですけど、
先に股間を触ったのは、向こうですから、
オレは受けて立ったのです。

そしたら、奈落さん(仮名)は平然と言いました。
「シンデレラ・ストーリーを知らないの?
年収低いうえに無知なのね」
「……残念ながら、過去にいろいろあったせいで、
オレはシンデレラの話が大嫌いなんですよ」
「あんたは知らないでしょうけど、
リッチな男性はね、女性を好みの女神に育てるのが好きなの。
わたしは女神予備軍なんだから、
素材の状態でいいのよ。
素材がいいから大丈夫なのよ」
「おいおいおいおい、腐っても鯛とは言うけれど、
いくら鯛でも腐ってたら調理方法はないからね。
破棄されるだけだからね。
素材が駄目なら、何を作っても、料理もダメになるだけだからね。
それは料理じゃなくて可燃ごみだからね」
「ギャップ萌えって言葉も知らないの?
わたしが華麗に女神になるのを、
リッチな男性は喜ぶのよ」
「いやいやいや、それギャップじゃなくて
ナッシングだから。使用前使用後が連続してないから。
悪いけど、あなたから女神が誕生するくらいなら、
オレが女神を出産するほうがありそうだから」
早くもにらみ合うオレと奈落さん(仮名)。
こうして『楽しく帽子を作る会』は
楽しいどころか、心をえぐるような会話からスタートしたのでした。
次回に続く。



以上、ホラ八割程度で。
画家はいったい何を考えて、奈落さん(仮名)とオレで
『楽しく帽子を作る会』を始めたんでしょうか。
そこを聞く前に奈落さん(仮名)にオレは股間を触られてしまい、
憤ってるわけですよ。
みんなどう思う? 股間触られたと思うオレが間違ってるの?
どうなの?
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「うん、股間触られてるね」って思った方、
「いやいや、奈落さん(仮名)が言ってるのは真実でしょ」って思った方は、
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オレ自身に光源氏願望がないから、わかんないけど、
ええと、奈落さん(仮名)みたいな、
かなり年いってる・貧相・身なりに無頓着な人でも
女神になれるわけ?
ていうか、女神にしようとする男性がいるわけ?
育成願望って、いまいちピンとこないんだよなあ……。

2014年11月30日 (日)

なんか新しい会を立ち上げるんだって。

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵は「貧乏・友の会」というお楽しみ会を主宰している。
 これは昔 貧乏仲間と作った会だが、
 メンバーは、画家・大工・歌手志望・作家志望・主婦など
 バラエティに富んでいる。
 いまでもたまに集まっては大人がバカをやっている楽しい会なのだが、
 メンバーの一人・画家は少々クセがあり、
 なにかと男爵を苦しめているのだが……?!

えーっとね、えーっとですね。
わたしにはいつも結論しか伝えられないというか、
リアルタイムで経過を言ってもらえないのですが、
またまた 画家がやらかしました☆

ついさきほど、画家より入電あり。
電話に出るなり、画家は弾んだ声で言いました。
「男爵―、お願いー、魔法使いのおばあさん(笑)」
「……俺は魔法使いのおばあさんじゃねえと
何回言ったら、理解するんだ、このタコ」
そうです、いままでに何回も、
俺は画家のために、結婚式参列用の衣装だの、
壊れたネックレスの修理だの、
初めてのデート用のワンピースだのを作らされ、
(通称・シャランラ♪ と呼ばれるシンデレラのおばあさんの魔法)
ひどいめにあってました。
「今度はなにを作るんだか知らねえが、
てめえで作れ。俺は知らん」
「またまたー、お友達じゃない」
「……本当にお前がオレの友達なのか、
自分の胸に真摯に問いかける夜がある」
「お友達だよ♪ 間違いないよ♪
さあ、心を開いて、クララ」
「お前はハイジじゃねえし、オレはクララじゃねえ!」
もうこうなったら、早いほうがいいかも。
で、さっさと聞いて断ったほうが、ストレスにならないかも。

「で、今回はなんなんだよ?
葬式か? 合コンか?」
それ用の衣装が必要なんだろ、
オレに低予算で作らせようってことなんだろ、と
言葉を叩きつけると、画家は笑いました。
「違うよー、洋服じゃないよー」
「じゃあ、料理か? おもてなし料理とか
おせち料理をオレに作らせるのか?
作れるけど、作らないぞ」
「違うよー、料理じゃないよ」
「家具は無理だからな。
俺は非力だから、ダンボールじゃない本物の家具なんて、
作れないからな」
「家具なんていらないよ」
「?」
衣食住に関係ないとしたら、
なんなんだ?
ああもう、いやな予感しかしない。

「……おまえ、まさか」
俺は震える声で言います。
「借金の連帯保証人とかじゃないだろうな?
絶対に印鑑は押さないぞ」
「違うよー」
画家はなにがおかしいのか、キャラキャラと笑い、
「発表します、
本日より、貧乏・友の会の分会、
『楽しく帽子を作る』の会が設立されました。
男爵は幹事です。よろしくね☆」
と言いました。

「は?」
俺は眉間にしわを寄せます。
「帽子? オレは帽子なんて興味ないけど」
「うん、興味なくてもいいから、作ってくれればいいから」
「は? なぜ俺が作ることに?」
「だって男爵、器用じゃん」
「器用かもしれんが、帽子はけっこう奥が深くて、
作るの大変なんだぞ。
ブリムとか組み合わせないといけないし、
円形に縫ったり寄せたりすんの、技が必要なんだぞ。
そもそも材料がないだろうが」
「大丈夫、材料はもう全部そろえてあるから。
ちゃんと教本も用意しているから!」
「……そこまで準備しているのに、
なぜ自分でやらない?」
「え、だって、めんどくさいじゃん!」
「おまえは絶対、オレの友達じゃねえええ!」
「明日着で教本と材料、送っておいたから、
十二月中に帽子を作ってね♪
もう友達にあげる約束しちゃってるし」
「はあ?! 自分で作れないのにあげる約束した?
なんなの、おまえ、おまえの責任感てなんなの?
非常識なの? バカなの?」
「バカじゃないよ、なんとかとハサミは使いようだと思ってるだけだよ」
じゃあ、よろしくね、
と言って、画家は電話を切りました。

どうなんですか、あいつ、本当にオレの友達なんですか?
あいつが最後に言ってた「なんとか」ってなんですか?
つうか、一方では帽子をあげる友達がいて、
もう一方では帽子を作らされる人間がいるって、おかしいよね?
どっちも友達だとしたら、友情の重さが、違いすぎない?
俺はさ、けっこう、画家のことを友人だと思ってたわけですよ。
困ったことばっかりするやつだけど、悪気はないし、
憎めないし、仕方ないかなって思ってた。
けどさ、悪気がないから、いいってもんじゃないよね?!
どうなの、そこんところ。
どうせ俺は、画家の頼みを断り切れなくて、
見知らぬ人のために帽子を作ることになるんだろうけど、
なんかおかしくね?
おかしいと思うのは気のせいですか?



以上、ホラ七割程度で。
帽子って一言で言っても、いろいろ種類あるんだけど、
いったい、どんなの作らされるのかな?
てか、シャランラ♪ は疲れるから、
もう二度としないって何度言ったら、わかってもらえるのかな?
あいつバカなの? それともオレがバカなの?
途方に暮れる感じで今週は終わりです。
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まあもういいけどさ……。
長い付き合いだしさ……。
こうして俺は、『楽しく帽子を作る』の会の幹事に就任したのでした。
肩書きがまた一つ増えてしまった……。

2014年10月19日 (日)

天高く、馬が。

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵は、貧乏時代に仲間と結成した
 「貧乏・友の会」という名のお楽しみ会を主宰している。
 これは「季節感を大事に」
 「貧乏生活でも人生 楽しんでいこうぜ!」という活動をする団体で、
 今までにも、このブログで触れただけでも、
 「黒歴史・闇鍋の会」
 「水遊びの会」
 「3000円で本格的なアフタヌーンティーを楽しむ会」
 などを開催し、都度 様子をブログにアップしてきた。
 なお、友の会のメンバーは
 このブログに何回か出てきて男爵を苦しめている「画家」、
 「パンの配送車の運転手」「大工」「三児の母」「作家志望」
 「歌手志望」などがおり、バラエティに富んでいる。


そんな貧乏・友の会が今年の秋に計画したのは、
「天高く馬肥ゆる秋・焼き芋ハロウィンパーティー」である。
場所はウチの庭で、今日の午後、
友の会のメンバーみんなで楽しく焼き芋しようぜ! という、
聞くだけでも楽しそうな会である。
うん、オレも先週から楽しみにしてた。
闇鍋と違って、破滅の可能性がなく、
安全で安心である。
といっても、
「ウチが誤って全焼する」という可能性がないわけでもないが、
「もう準備しております」と執事が消火器をスタンバッていた。
間違いない。
事故は起きようがない。大丈夫だね。

今日の午後三時(おやつの時間)に合わせて
メンバーが続々とやってきた。
久しぶりに会うメンバーもいて、
「あ、お子さん、大きくなったね。6歳?
早いなあ」とか
「今日はお天気も良くて絶好の芋焼き日和だね」とか、
わいわい雑談しながら、庭に集いました。
庭には穴が掘ってあり、落ち葉が敷き詰められています。
あとは穴にアルミホイルで包んだ芋をセッティング、
落ち葉を乗せて火をつけて、蒸し焼きにするだけである。
楽しみだね! とみんなのテンションも盛り上がる。
オレはホストとしてアイスティーや
キャラメルミルクティーなどを配りながら、
「芋、まだかなあ」とちょっと気にしていました。
そういや、芋は誰が用意するんだ?
オレは場所の提供だけでいいよ、って言われてたけど。

「芋はまだ来ないわけ?」
オレが幹事の大工に尋ねると、大工はメールを確認して、
「道路が混んでてちょっと遅れるみたいだね。
でも掘りたてをゲットしたから、期待してて! だって」
と伝達してきました。
「へええー、掘りたてなの?」
オレが尋ねると大工はうなずき、
「うん、画家が今日の午前中に近所の畑の
掘り出しを手伝う代わりに
分けてもらえるんだって。
だから芋代は無料でいいんだって」と答えました。
「無料? いい響きだね」
オレも力強くうなずき、執事に言ってアルミホイルも用意させました。
子供たちもキャッキャッ言いながら落ち葉を楽しみ、
大人は優雅に秋の薔薇を眺めながらお茶を楽しみ、
みんなで画家の到着を待ちました。

「ごめーん、お待たせ!」
三時十分過ぎに画家が
大きな白いゴミ袋を引きずって登場しました。
え、このゴミ袋いっぱいに芋が?
おおお、大量だな!
みんな、さらにテンションが上がり、画家を取り巻きます。
「どうだった、畑は」
オレが尋ねると、画家は親指を立てて満面の笑顔で、
「バッチリだよ! 掘りたて! きっとおいしいよ!」
と報告。
みんなも笑顔で配られたアルミホイルを手に
ゴミ袋に群がります。
「ほーら、お芋だよー」
三児の母が子供たちに話しながら、ゴミ袋を広げます。
みんなでいっせいにゴミ袋を覗きこみました。

画家が持ってきたゴミ袋の中の写真:
K0120001_s

………………。
えっ、これ、どういうこと?

えっ?

わたしは状況がまったく把握できませんでした。
えっ? 長くて白い芋?
えっ? なんか違う野菜に見えるけど。
「ちょ……、あのさ、画家」
三児の母が言いました。
「これ、芋に見えないんだけど」
あー、よかった、芋に見えないのは、オレだけじゃなかった。
オレだけ魔法にかかったのかと思った。
「芋?」
画家が思いっきり首をかしげます。
「芋って何の話?」
オレがつっこみます。
「いやだから、今日は焼き芋を楽しむ会だろ!
なのに、おまえがもってきたこれは、なんていうか、
芋じゃないっていうか」
「なにって、大根だけど」
画家はあっさり答えました。
「やっぱりねー!!!」
一同はいっせいに叫び、アルミホイルを落としました。

なんということでしょうか。
画家が「掘りたて野菜!」といって約束していたのは、
「芋ではなく大根」だったのです。
こんな破滅が待ち受けていようとは。
消火器まで用意していたのに、
これは、これは予想外の事態です。

「こ、これでどうやって焼き芋をやれと?」
オレが苦しい気持ちをどうにか言葉に換算すると、
画家は不思議そうな顔で、
「え、焼いてみれば? 同じ根菜だし、
芋とあんまり変わらないでしょ。
きっとホクホクになるよ」
とザックリすぎる発言をかましました。

「やっぱりねー!!!」
二度目に叫ぶわれわれ。
伊達に長い付き合いじゃありません。
画家のザックリしたアバウトな性格はみんなよく知っています。
しかし、ザックリにもほどがあるだろ。
おんなじ根菜とはいえ、
芋と大根を同じ調理方法で焼いて、うまいかどうかは……。
「ほろふき大根とか、大根ステーキにしてみたら?」
三児の母がフォローに入りました。
「ちょっと待てよ、焼き芋に盛り上がったこの気持ちはどうなる」
大工がうなれば、画家はあっさり、
「だから、焼けばいいのに。大根」と言い切りました。
「焼きたてにバターをのせて食べれば、きっとおいしいよ。
お腹がすいてれば、なんでもおいしいよ」
「その『おいしい』は、オレたちが焼き芋に抱いていた『おいしい』とは
結びつかない!」
オレが断言しました。
「たしかに大根はおいしいし、空腹ならなおさらうまいだろう。
しかし、今日の集いの趣旨は
「天高く馬肥ゆる秋・焼き芋ハロウィンパーティー」だろうが!
大根焼きなんて料理、聞いたことねえわ!
これじゃあ、馬が肥えるどころか、脱走してるわ!」
「じゃあ、会の趣旨を変えれば?
「大根を楽しむ会」のすれば問題なくない?」
どこまでも前向きな画家の発言に、
一同は打ちひしがれます。
「今日、集まった、意味がねえ……」
「大根はまだまだいっぱいあるからね!
お土産もあるからね!」
画家は元気よく宣言しました。
オレたちの秋は、こうして、過ぎていきました。



以上、ホラ七割程度で。
焼き芋を楽しむ会なんてさ、破滅のしようがない
(火事くらいでしょ、危険があるとすれば)
と思ってたのに、
画家の天然のせいで、もう会は壊滅状態になりました。
結局、みんなで穴を埋めて、
画家から大根を分けてもらって、それで解散になりました。
アルミホイルも、消火器も、必要ありませんでした。
画家は最後まで、にこにこしてました。
子供たちに「はい、おいしいよ、掘りたてだからね!」と言って、
大根を抱かせていました。
いや、大根が悪いんじゃないよ。
大根だっておいしいよ。オレは大根を否定しているわけではありません。
ただ、大根が焼き芋を楽しむ会にふさわしいかという問題です。
違うでしょ、大根は芋じゃないでしょ。
結局、今日の晩御飯は大根のお味噌汁と
大根おろし添えのサンマになりました。
サンマ、おいしいよね。旬だもんね。
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画家の破壊力たるや、もう、破壊神レベルです。
あいつに関わると、なにもかもが瓦解するわ。
しっかし、この破滅は……予想外でした。
天高く馬肥ゆる秋・大根もふっくりと太っていましたよ。

2014年1月26日 (日)

新年会のお知らせ。

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵は「貧乏・友の会」という団体を主宰している。
 これは男爵が学生時代に貧乏仲間と作った会で、
 文字通り、「貧しいながらも生活を楽しもう」という趣旨で、
 四季折々の季節感を重視している会である。
 メンバーには、このブログに何度か出てきてる画家、
 大工、運転手、三児の母、サラリーマンなどいろいろいる。

昨日、貧乏・友の会のメンバーの一人、
パンの配達車の運転手から入電がありました。
「ちょっと遅れたけど、あけおめ、ことよろ」
と、運転手の軽い挨拶で始まった電話で、
「あげおめ、ごどよろ」
と1月7日から風邪が治ってない(年末の風邪とは別の風邪)
オレは鼻声で応えました。
用件はなんだろ?
「今年はー、午年じゃん?」
運転手は言います。
「ウマ、と言えば、ウマくいく、じゃん?」
「……そのネタは、もう四回以上聞いている」
疲労感にどっと背中を押されたオレ。
体調悪いし、もう電話切ろうかな。
運転手はあわてて言い添えます。
「ちょっと待って、待てって。
いやだから、貧乏・友の会のみんなで集まって、
『ウマくいく』ように新年会をやりたいと思ったんだよ。
明日なんだけど、男爵、準備できる?」
「あー……」
わたしは体調を考えてしばらく言葉を切り、
「でぎるんじゃね?」
と無謀にも了解の返答をしました。
風邪はいつものことだろ。
体調不良なんて、もはや日常だろ。
多少フラフラしてても、なんとかなるんじゃね?
運転手は喜びます。
「よっしゃ! じゃあ場所は男爵んちでいいか?」
「いいよー、そじだら移動じなくてずむから、
オレも楽だじ」
「で、さ、相談なんだけど、肝心の予算なんだけど」
運転手は声を潜めます。
予算。貧乏・友の会にとって、二番目に重視される要素。
(一番目は「楽しいかどうか」)
わたしも真剣な表情で、
「いぐらまでなら、出ぜる?」
と麻薬の取引のような言葉を発しました。
運転手は熟考の末、
「男爵含めて四人で3000円。どうだろ」
と提案してきました。
わたしは驚愕して確認します。
「3000円? マジで?」
「マジで」
「新年からいきなり?」
「もういきなり」
「すげえな、超・余裕!」
わたしは断言し、次のように答えました。
「3000円で、おまえらに本格的なアフタヌーン・ティーを出じでやるよ!」

こうして始まった、貧乏・友の会の新年会。
題して、
「男爵んちでアフタヌーン・ティーを楽しむ会」が始まりました。
さっそくわたしは買出しへ出かけました。
ええと、3000円だろ。
紅茶とバター、ジャム、ベーキング・パウダーとドライイーストは家にあるから、
新たに買うのは、
「強力粉、薄力粉、生クリーム、牛乳、卵、ハム、スモークサーモン、
ドライフルーツ、クロテッドクリーム(絶対外せない)……」
幸い、生クリームが1個97円という破格のセール中。
卵は八個入りで230円とちょっと高め。
ハム、スモークサーモンで700円。
でも予算3000円なら余裕。
見事 3000円以内でゲットして帰宅。

その日は本番に備えて二種類のケーキを焼きあげ、
就寝しました。

それで、今日はお昼のあと、すぐに準備に取り掛かりました。
まずドライイースト+牛乳+バター+強力粉で、
サンドウィッチ用の手作りパンを作成。
ホントはパンは既製品の食パンでもいいかなと思ったけど、
やっぱ作りたてがいいっしょ。
やわらかさとしっとり感が違うよね。
(パンが固いほうが本場風かもだけど)
で、パンを焼いている間に
次にスコーンの準備。
ケーキ用に購入したドライフルーツの中から、
レーズンをよりだしてとっておいたので、
レーズン入りとプレーンの二種類のスコーン生地を作る。
作り終わったら、
焼き立てを冷ましたパンとハムとスモークサーモン、卵を使って
サンドウィッチを用意。
本来、パンの耳はとるんだけど、
オレが焼いたパンは白パンで耳まで柔らかいので
そのままスライスして使用。
今度はティーテーブルの仕度。
お気に入りのアンティークの食器出して、
ディッシュウォーマーで温めて、そうこうしているうちに、
「今日はよろしくー」
「あけおめ、ことよろー」
とメンバーがやってきました。

「ちょうどケーキまで準備できてるから、
座って待ってろ。
スコーンは焼き立てを出すから」
メンバーがコートを脱いだり、
トイレへ言ったりしている間にスコーンを焼き、
「じゃあ、アフタヌーン・ティーしようぜ!」
となりました。
下記はテーブルに運ぶ前の紅茶とスコーン。
ティーセットはワイルマン窯のアンティークのセットです。

Img_20140126

メニューは、ミルク・ティーに
クロテッドクリームたっぷりのせた焼きたてスコーン(二種類)、
昨夜のうちに焼き上げたしっとりしたドライフルーツのパウンドケーキ、
スモークサーモンと卵、ハムのサンドウィッチ、
最後に、
「卵と粉が余ったから作ってみた」と
スペシャルデザートで、ヴィクトリアン・ケーキを出しました。
これはスポンジ生地にシンプルにジャムと生クリームをはさんだケーキです。
四人でスコーンやサンドウィッチ、ケーキを貪り食い、
「もう食えねえ」と腹いっぱいになりました。

「男爵、これマジで3000円なわけ?」
運転手が確認しました。オレはうなずきます。
「マジで。まあ、もともと家にあった材料が多かったからだけどね」
「クロテッドクリームのせのスコーン、超ウマかった。ウマ年だけに」
「……あ、そう」
いかん、どっと疲れが出てきたぞ。
「男爵は器用だよねー」
と別のメンバーが言えば、わたしは答えて、
「そりゃオレは器用かもしれんけど。
みんなだってそれぞれ特技があるじゃんか。
たとえばオレは運転手みたいに運転できないから、
遠出できないし、
今日みたいにみんなをピックアップして連れてきたりできない。
それぞれできることをやって、
楽しく貧乏でいいんじゃねえの?」
メンバーは納得して口々に言います。
「そうだな、みんな特技あるな」
「楽しくってのが重要だよね」
「今年も頑張っていこうぜ」
「今年はきっとウマくいくよ」
「ウマ年なだけに」
「今度そのネタ言ったやつは、殺す」
とわたしは最後に言いました。

こんな感じで、貧乏・友の会の新年会は終わりました。
今年も相変わらず、金に縁がないオレたち。
「予算3000円も?! マジで?!」などと驚いたりします。
でも楽しく、楽しく生きてます。
そりゃメンバーもいろいろ苦労してます。
みんながいるときは言わないけど、
それぞれ、家族やローンや仕事など、大変なこともあります。
きっと生きてるのがつらくて、泣きそうになる日や
将来が不安でたまらない日もあると思います。
けど、たまにこうやって集まって、
「3000円?! 豪遊だぜ!」なんてやってると、
疲れが吹っ飛びますね。
アホらしいけど、いい仲間がいれば、
アホも楽しいよ。




以上、ホラ七割程度で。
どうです、写真のスコーン、ちゃんとぱっくり割れてるでしょ。
やっぱスコーンはクロテッドクリームつけなきゃダメだね。
バターも試してみたけど、別物だった(涙)。
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このネタ、もういい加減にしましょうよ。
本当にもう、殺意を感じますよ。
でもつい、言っちゃうけどね。

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いいね!返しができないチキンですみません。
よろしければまた遊びに来てください!