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2016年8月 7日 (日)

若きU君の悩み。その2。

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵の友人U君(仮名)は悩んでいた。
 どうしたら彼女ができるのか。
 どうしたら結婚できるのか。
 そんなん、独身主義の男爵には関係ない悩みです。
 と言いたいところだが、U君は友達である。
 「なんとかしてくれよ、男爵」と言われたら、
 むげにはできない。
 こうして、無責任な黒羊男爵の「彼女作ろうぜ! 大作戦」が始まった……!

「えー、まずは状況を把握せねばならない」
俺は書斎のホワイトボードの前でU君に厳しく言います。
「男性としての、人間としての君のスペック、
社会的立場、性格などを勘案し、
戦略を立て、そのうえで、作戦を展開しなければならない。
まあ、簡単に言えば、ハイパーモテ男とそうじゃない人が
同じ作戦をとっても、そうじゃない人は討ち死にするだけなので、
君には君専用の、独自の作戦が必要だ。
そのためには情報がいる」
U君は首をかしげます。
「俺はハイパーモテ男じゃないから?」
「そういう意味ではない!
ハイパーモテ男にはハイパーモテ男独自の作戦が必要だ。
つまり、対象によって、作戦、ひいては戦略というのは
柔軟に変化していくものだ、ということだ」
「なんか難しくてよくわからないけど、よろしく頼むよ」
「わかった、頼まれた。
で、君の「よくわからない」というリアクションは事前に想像できたので、
ある程度の分析はすでにしておいた。
これだ」
俺はホワイトボードにふせんを次々に貼っていきます。
「君のいいところ、悪いところリストだ。
いいところは、まあ、誠実なところだろうな。
あと、大きな欠点らしい欠点がない。
容姿・中の下、賢さ・上の中、性格・中の中だ。
だが、これは欠点でもある。
つまり、今のままだと
君には強烈なアピールポイントがない。
性格的に激しい自己主張や強烈なアタックができないので、
今までずるずると彼女いない歴を更新してきてしまった」
「ううう、耳が痛いよ……」
「これらの情報を踏まえると、戦略も変わってくる。
つまり、男性側からの強いアプローチは難しい。
リードが取れないのだ。
となると、女性側からのフォローが得られるような戦略を立てる必要がある」
「え、どういうこと?」
「君には女性をリードできないから、
リードしてくれるような女性を探すということだ」
君、好みのタイプってどんな女性? と訊くと、
U君はしばらくモジモジした挙句、
「……こんな俺でも、男としてたててくれるひと、かな……」
と言いました。
「ふむ」
俺はひとつうなずき、それから、
「自己認識が甘ーい!!!!!」
と叫んで、用意しておいたハリセンでU君を張り倒しました。

「男としてたちたいだぁ?!
そんなセリフは女性をきちんとリードできるようになってから言え!
合コンでメアドも聞けないような君が、
どうやって男としてたつというのだ?!
ピサの斜塔をまっすぐにしろ! って感じだよ、それは!
斜塔は斜塔なの、もう今さらまっすぐにはできないの。
そういうもんなの。
だから自分の斜めを受け入れて、
斜めでもいいわっていう女性を探すしかねーだろうが!」
「ううう、わかったよ、ごめんなさい」
「わかればいい」
俺はふん、と鼻息を吐き、
「他には?」と訊きました。
「他に、なにか女性に求めることはあるのか?
こういう人がいいっていうような」
「うーん、うーん、話が合う人だといいな」
「お、いいね、そういう感じの条件を出せ」
俺はふせんにメモってホワイトボードに貼ります。
「あとは? 容姿とか、性格とか」
「容姿は……TPOの範囲内なら、特にないよ。
相手に容姿の条件を付けるほど、俺、モテ男じゃないし。
性格はええと、やっぱり話が合えばいいかな」
「たとえば、笑いどころが一緒とか?」
「うん、それいいな! 笑いどころが同じだと、一緒にいて楽しいよね」
「具体的にお付き合いしている状況を想像して、
他にも希望があれば言え」
「ええと、ええと、そうだな……料理かな」
「料理?」
「うん、やっぱり料理が上手な人がいいかな。
将来 結婚して子供にも食べさせるとか考えると、
料理が上手な人だと嬉しい」
「料理、料理ね……」
俺は考え込みます。
幸い、U君は容姿にはあまり条件がない。
確かに、男を落とすなら、胃袋をつかめ! という名言もある。
笑いどころが同じで、料理が上手な人。
それから、U君をうまくリードできる人。
そういう人がターゲットである。
「なら戦略的に、そういうタイプの女性がたくさんいるところに
行った方がいいな」
俺は結論づけて、ふせんの上に、マジックで「料理」と書き、
大きく丸をしました。
戦略は決まった。あとは作戦、実行あるのみ。
「――だから、料理教室へ行こう」
「ええええっ?!」
来週に続く。


以上、ホラ九割程度で。
いやだって、そうでしょ?
料理が上手な人がたくさんいる場所へいったほうが、
打率があがるでしょ?
料理が上手な人がタイプなのに、
たとえば、漠然とナイターを見に野球場に行っても、
料理が上手な人探すの、なかなか大変でしょ。
戦略とは攻めやすきを攻め、攻めがたきは攻めない。
なぜなら負ける要素が高まるから。
勝てる戦場を選ばないと、そりゃ負けます。
てなわけで、「料理教室へ行こう!」となった今回、
来週は「で、それからどうしたの?」という話になります。
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さて、料理教室でいったい何が起きるんでしょか?
って、まあ、料理が出てくるんですけどね、料理教室だから。
無責任な男爵によって、
ある意味、女の花園にブン投げこまれたU君の運命は、
果たしていかに?

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