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2016年8月

2016年8月14日 (日)

若きU君の悩み。その3。

前回までのあらすじ:
 彼女欲しいよ! 結婚したいよ! でもゲット方法がわからないよ!
 と、わりかしマジに悩んでいた黒羊男爵の友人・U君(仮名)。
 悩んだ挙句、解決方法として、「男爵に頼むよ!」「よし、頼まれた」となりました。
 で、戦略分析の結果、具体的なアクションとして、
 「料理が上手で笑いどころが同じ、フォロー上手」な女性を求めて、
 U君と男爵は料理教室へ通うことに。
 果たして、料理教室で好みの彼女をゲットはできるのか……?!

「まず最初に言っておきたいのだが、
心得として、「料理は女性の仕事」という考えは捨てろ」
料理教室への電車の中で、わたしは厳しく言いました。
「イマドキは男子も料理するし、子育てだって参加する。
これから君は「料理上手な人を求めて参加」ではなく、
「自分が料理上手になって、いいひと見つけたい」という
前向きな志望理由で、料理教室に通うのだ」
「俺が? 本気で料理するの?」
「当たり前だ。
ていうか、自分で料理できないって、どういうことだ?
どこの世界にシマウマが獲れないライオンがいる?
自分のご飯くらい、自分で作れなくてどうするのだ。
かく言うわたしは、自己流だが、料理はできる。
炊き込みご飯から、から揚げ、パスタ、等
一通りはできる。
というわけで、
わたしは「すでに料理はできるけど付き添い」という立場で参加する。
メインは君にならないといけないからな。
君は、一生懸命、料理上手を目指せ。
それが、遠回りなようでゲットへの近道」
「そうなの? そういうもんなの?」
「わたしに任せたんだから、信じろ」
「わかったよ」
「ところで、先生のブログは読んできたか?」
「うん、全部 読んできた」
と、仕込みは万全です。

わたしたちが通うのは、U君の住まいの沿線にある
「エリコの週末限定・お料理大好き! 教室」です。
週末のみに個人宅で開催されるこじんまりとした料理教室で、
すでに社会人になっている女性が多い可能性大。
さらに言えば、
エリコ先生のブログがおもしろくて、ファンがいるっぽいので、
お笑い好きな人が多い可能性も大。
沿線なので、近場の話題にも乗れそうな可能性大。
わたしがネットでググりまくって選びました。
さすが、わたし。なかなかいいポイントです。
さっそく、エリコ先生宅に到着し、エプロン姿になるわたしとU君。
「今日は、かぼちゃの南蛮煮と鶏のから揚げを作ります~
からっと作ってね、から揚げだけに。おっと、オヤジが出ちゃいました~
こういうときは~ひっこめ、オヤジ! って大声を上げてね~」
エリコ先生のギャグで「ひっこめ、オヤジ!」と声が上がり、
笑いが湧きます。
「男性って、少ないんですね」
まずはわたしから、隣にいた和風美人に話しかけます。
和風美人は「そうですね」とうなずき、
「今月は男爵さんとUさんだけみたいですね。
先月までは違う方もいらしてたんですけど、
ご結婚されて、転居されたみたいで」
と言いました。
おお、ライバルが一人減ってる! これは幸先が良い。
「具体的に計画がある人はいいですねー」
と言って、U君に視線を振るわたし。
いいか、次に君に話題を移すぞ。
「U君もわたしもなかなか、ご縁がなくて。
ただ、U君はやっぱり将来を考えて、
料理ができるようになりたいって言いましてね。
ひとりじゃなんだし、わたしも一緒にこちらへ通うことに」
「あら、Uさんも男爵さんもフリーなんですか?」
「U君はひとりの人を大切に思うタイプなんで、
なかなかたくさんのひとを行き来するような付き合いができないんですよ。
真面目なんです」
「……ははっ、真面目というより不器用なんです」
U君は汗をダラダラかきながら言いました。
いいぞ、棒読みだったけど、内容的にはいいぞ。
そこですかさず、かぼちゃを切そこねて、浅く指を切るU君。
「いたっ!」
「ね、不器用でしょ」
「本当に」
和風美人がくすくすと笑い、教室のメンバーがみな
「なに、どうしたの?」
「彼、不器用なんだって」
「あー、最初はみんなそうよ」などと会話します。
うむ、いい流れだ。無理なく話題の中心になれている。
「では~かぼちゃを下ごしらえします~
おっと、その前に、鶏肉に下味をつけておきましょうね~」
エリコ先生のレシピはどんどん進んでいきます。
わたしは手早く、絆創膏を巻いてもらったU君はおっかなびっくり、
作業を進めます。
ここらで、なにか会話が欲しいな。
U君、ほら、話せ。視線で促します。
U君がぎこちなく、
「け、けっこう楽しいですね」
和風美人に言うと、美人はニコニコっと笑って、
「楽しい先生でしょ?
お教室も明るくて、お料理もおいしいの。
先生のブログ、面白いんですよ」と言いました。
グッドチャンス! いまだ、いけ、U君!
「じ、実は、ぼくも先生のブログ読んだんです」
仕込み通り、わたしの思惑通り、会話が進みます。
「犬の話は笑いました」
「ああ、ブチ犬の話! わたしもあれ、大好きなんですよ」
「犬が可愛いですよね」
「でしょ、プチ君って言うんですよ。大型犬なのに」
「名前とのギャップが」
「楽しいですよね」
おお、U君が、女性と会話できている!
でかした! 今日はもうこれでいいくらいのデキだ!
わたしは陰でグッと拳を握ります。
クラ●が立ったのを見たハ●ジの気分はこんな感じか。
立てるのね、ク●ラ!

「お疲れ様でした」
教室が終わると、和風美人は手を振ってさよならをしてくれました。
「どうだ、U君、今日の感触は。
なかなかよかったんじゃないか」
「うん、思ってたより話せた感じ。
やっぱり男爵のススメ通り、ブログを読んでおいてよかったよ」
「好み的には、和風美人はどうなの?
U君的にありなの?」
「ありもなにも、あんな美人とこんなに長く、楽しく話したの、
初めてだよ! 楽しかったなあ」
「ふむふむ」
わたしはニヤリと笑い、
「今日で君、不器用キャラを確立したよな」と言いました。
「あー、それね……。
ちょっと格好悪いかなあと思った」
U君はしょげました。
「いや、あれでいいんだよ」
わたしは作戦の順調さにほくそ笑みます。
「本当の勝負は来週だからな!」
「? 今週はもういいの?」
「今週は十分 成果が出せた。
これから一週間で君に宿題を出す。
それをこなせたら、来週もいただきだ!」
ハーハハハッ、ハーハハハッ!
順調だぜ!



以上、ホラ九割程度で。珍しく順調な感じで。
何事も、事前の準備が大事です。
先生のブログ読んで、同じ沿線で、一緒に笑えて、
和風美人にとってU君はかなりいいひとの印象でした。
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さて、来週はどうなりますかね?
U君は真面目だから、必ず宿題をこなしてくるでしょう。
そしたら、まあ、もうひとりくらい、いい感じのひとをゲットできるでしょう。
そういうことですよ。

2016年8月 7日 (日)

若きU君の悩み。その2。

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵の友人U君(仮名)は悩んでいた。
 どうしたら彼女ができるのか。
 どうしたら結婚できるのか。
 そんなん、独身主義の男爵には関係ない悩みです。
 と言いたいところだが、U君は友達である。
 「なんとかしてくれよ、男爵」と言われたら、
 むげにはできない。
 こうして、無責任な黒羊男爵の「彼女作ろうぜ! 大作戦」が始まった……!

「えー、まずは状況を把握せねばならない」
俺は書斎のホワイトボードの前でU君に厳しく言います。
「男性としての、人間としての君のスペック、
社会的立場、性格などを勘案し、
戦略を立て、そのうえで、作戦を展開しなければならない。
まあ、簡単に言えば、ハイパーモテ男とそうじゃない人が
同じ作戦をとっても、そうじゃない人は討ち死にするだけなので、
君には君専用の、独自の作戦が必要だ。
そのためには情報がいる」
U君は首をかしげます。
「俺はハイパーモテ男じゃないから?」
「そういう意味ではない!
ハイパーモテ男にはハイパーモテ男独自の作戦が必要だ。
つまり、対象によって、作戦、ひいては戦略というのは
柔軟に変化していくものだ、ということだ」
「なんか難しくてよくわからないけど、よろしく頼むよ」
「わかった、頼まれた。
で、君の「よくわからない」というリアクションは事前に想像できたので、
ある程度の分析はすでにしておいた。
これだ」
俺はホワイトボードにふせんを次々に貼っていきます。
「君のいいところ、悪いところリストだ。
いいところは、まあ、誠実なところだろうな。
あと、大きな欠点らしい欠点がない。
容姿・中の下、賢さ・上の中、性格・中の中だ。
だが、これは欠点でもある。
つまり、今のままだと
君には強烈なアピールポイントがない。
性格的に激しい自己主張や強烈なアタックができないので、
今までずるずると彼女いない歴を更新してきてしまった」
「ううう、耳が痛いよ……」
「これらの情報を踏まえると、戦略も変わってくる。
つまり、男性側からの強いアプローチは難しい。
リードが取れないのだ。
となると、女性側からのフォローが得られるような戦略を立てる必要がある」
「え、どういうこと?」
「君には女性をリードできないから、
リードしてくれるような女性を探すということだ」
君、好みのタイプってどんな女性? と訊くと、
U君はしばらくモジモジした挙句、
「……こんな俺でも、男としてたててくれるひと、かな……」
と言いました。
「ふむ」
俺はひとつうなずき、それから、
「自己認識が甘ーい!!!!!」
と叫んで、用意しておいたハリセンでU君を張り倒しました。

「男としてたちたいだぁ?!
そんなセリフは女性をきちんとリードできるようになってから言え!
合コンでメアドも聞けないような君が、
どうやって男としてたつというのだ?!
ピサの斜塔をまっすぐにしろ! って感じだよ、それは!
斜塔は斜塔なの、もう今さらまっすぐにはできないの。
そういうもんなの。
だから自分の斜めを受け入れて、
斜めでもいいわっていう女性を探すしかねーだろうが!」
「ううう、わかったよ、ごめんなさい」
「わかればいい」
俺はふん、と鼻息を吐き、
「他には?」と訊きました。
「他に、なにか女性に求めることはあるのか?
こういう人がいいっていうような」
「うーん、うーん、話が合う人だといいな」
「お、いいね、そういう感じの条件を出せ」
俺はふせんにメモってホワイトボードに貼ります。
「あとは? 容姿とか、性格とか」
「容姿は……TPOの範囲内なら、特にないよ。
相手に容姿の条件を付けるほど、俺、モテ男じゃないし。
性格はええと、やっぱり話が合えばいいかな」
「たとえば、笑いどころが一緒とか?」
「うん、それいいな! 笑いどころが同じだと、一緒にいて楽しいよね」
「具体的にお付き合いしている状況を想像して、
他にも希望があれば言え」
「ええと、ええと、そうだな……料理かな」
「料理?」
「うん、やっぱり料理が上手な人がいいかな。
将来 結婚して子供にも食べさせるとか考えると、
料理が上手な人だと嬉しい」
「料理、料理ね……」
俺は考え込みます。
幸い、U君は容姿にはあまり条件がない。
確かに、男を落とすなら、胃袋をつかめ! という名言もある。
笑いどころが同じで、料理が上手な人。
それから、U君をうまくリードできる人。
そういう人がターゲットである。
「なら戦略的に、そういうタイプの女性がたくさんいるところに
行った方がいいな」
俺は結論づけて、ふせんの上に、マジックで「料理」と書き、
大きく丸をしました。
戦略は決まった。あとは作戦、実行あるのみ。
「――だから、料理教室へ行こう」
「ええええっ?!」
来週に続く。


以上、ホラ九割程度で。
いやだって、そうでしょ?
料理が上手な人がたくさんいる場所へいったほうが、
打率があがるでしょ?
料理が上手な人がタイプなのに、
たとえば、漠然とナイターを見に野球場に行っても、
料理が上手な人探すの、なかなか大変でしょ。
戦略とは攻めやすきを攻め、攻めがたきは攻めない。
なぜなら負ける要素が高まるから。
勝てる戦場を選ばないと、そりゃ負けます。
てなわけで、「料理教室へ行こう!」となった今回、
来週は「で、それからどうしたの?」という話になります。
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さて、料理教室でいったい何が起きるんでしょか?
って、まあ、料理が出てくるんですけどね、料理教室だから。
無責任な男爵によって、
ある意味、女の花園にブン投げこまれたU君の運命は、
果たしていかに?

2016年8月 2日 (火)

若きU君の悩み。その1。

どうもこんにちは、黒羊男爵です。
もう鉄のオキテ・日曜更新はあきらめた方がいいスね……。
週末ごとに何かが発生します。
病気とか病気とか病気とか試験とか。
今後はもう 基本 日曜~火曜 週一 更新にしていきたいと思います。
俺をブログ村でフォローしていただいたほうがいいかもしれません。
ご迷惑をおかけしましたら、申し訳ありません。
(土下座。読者様は神様です!)

今日のお話はある青年の物語です。
その青年は男爵の友人のU君(仮名)ですが、
ある悩みを抱えておりました。
それは。
「彼女ができない!」です。

友人U君は、
見た目は中の下、賢さは上の中、収入は中の中くらいのスペックの男性です。
初見で女性に嫌われるほどの悪印象はないのですが、
いかんせん、女性と話すのが苦手で、
何を話せばいいのかわからず、
彼女を作る機会を逃しまくってした。
「俺、男爵みたいにうまく話せないし」とU君は言います。
「結婚したいけど、彼女欲しいけど、出会いがないし」とU君は言います。

果たしてそうでしょうか。
出会いは本当にないんでしょうか?
たとえば、U君の職場は女人禁制で女性は一人もいないのでしょうか?
U君の友達の友達には一人も女性がいないのでしょうか? 姉妹もいない?
だとしたら、彼の周りは男性しかいないことになります。
男湯状態だということになります。

――そんなわけねーだろ!(ちゃぶ台をひっくり返す)
男湯の隣は女湯だろーが!
知り合いの知り合いくらいのツテをたどれば、合コン一回くらい、組めるだろ!
職場で「お、いいいな」って感触の女性社員くらい、いるんじゃないの?
とまあ、このようなことを、俺はU君に伝えました。
U君は首を振ります。
「チャンスがあっても、活かし方がわからない」。
つまり、見逃し三振ということです。
学校では正しい男女交際の作法など教えてくれなかった。
どうすれば、いい雰囲気になれるのか。
いい雰囲気になったら、次、どうしたらいいのか。
U君の悩みは尽きません。
「ならさ、もうさ、結婚相談所とかに登録してみたら?」
とも勧めてみましたが、
「うーん……」と悩み顔のまま、前へ進みません。
どうやら、恋愛結婚に憧れがあるようです。
恋愛できないのに!
そのあたりも厳しく指摘してやったのですが、(友達だからな)
本人も反省しましたが、なかなか改められません。
そして、最後はやっぱり、
「男爵、なんとかしてくれよ」となるのでした。




以上、ホラ九割くらいで。
すみません、まだ体調が悪くて、これくらいしか書けませんでした。
次週に続きます。
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「えー、火曜日更新かよ、週末じゃないのかよ」と不満のある方、
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U君の悩みは意外と普遍的な悩みなのかもしれませんね。
だったら、俺の提供する解決策も意味があるかもしれません。
もっとも、俺はホラ吹きですがね!
夢とロマンと心のゆとりがこもったホラを吹きまくるだけの虚言の人ですがね。
まあ、ろくでなしですよ、俺は。
U君はもしかしたら、来週 地獄を見るかもしれませんが、
それはもう、こんな俺に頼った以上、仕方がないことですよね?

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