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2015年9月 6日 (日)

無理難題。その1。

どうもこんにちは、黒羊男爵です。
今日は先日、遊びに行った先で起こった悲劇(惨劇)について
語りたいと思います。

先日、俺は知り合いの会社社長(まだ若い)とともに、
合コンに参加しました。
うん、そうなんです、
俺はアンジェリーナ・ジョリーかキアヌ・リーブス待ちの人で、
それ以外の人類は守備範囲外なんですけど、
合コンの人数合わせに呼ばれました。
実際、社長は美味しいお店をよく知ってるので、
(一応、あれでも社長だからな)
食べ物につられたという説もあります。
「とにかく男爵はさ、黙って座ってればいいから」と言われて、
俺は「じゃあ黙って座っていよう」と思い、
恰好だけは気を付けて
(俺があまりにもひどい格好だと、俺を呼んだ社長の評価が下がる)
それなりにオシャレをして、
神楽坂のフランス料理屋へ赴きました。

お店は洒落た内装の「センスあるなー」という感じで、
呼ばれてたメンバーの合コンへの意気込みもあがります。
(食べ専門の俺を除く)
やがてやってきた女子たちも、
「ほう」と俺がちょっと驚くくらいの美女ぞろいで。
元キャビン・アテンダントで現在はインテリアデザイナー、
大企業の現役秘書、
英語とフランス語を駆使するバリバリの国際キャリアウーマン、
華道の先生 など、
「こいつは合コンという軽い響きに合わねーな」という顔ぶれでした。
うん、まともな恰好しておいて本当によかったと思いました。
これで「合コンの人数合わせだから、そこそこでいいだろ」と
適当な格好していたら、俺が(社長も)大恥をかいていたところである。

運ばれてくる料理もおいしい。
話題も適当に途切れず、ワインが何種類か入って、
みんないい感じである。
俺はお酒飲めないので、見てるだけだけど。
つか、そもそも合コンに参加してないから、
本当に傍観者だけど。
逆にそのほうがおもしろかったです。
「お、秘書が社長に食いついている」
「医者狙いだな、あのキャリアウーマンは」
「華道とインテリアデザイナーはどっちも弁護士狙いか」
などと男女の機微を読み解いては楽しんでいました。

で。
肝心の俺に食いついてきた女性はいなかったのかというところですが。
途中までは俺は目立たず、社長を盛り立てることに専念していたので、
女性陣は特に俺をロックオンしていませんでした。
まあ、社長のオマケ的な存在だったわけです。

ところが、キャリアウーマンのある一言で、
とてつもねえことになりました。
「男爵さんって、お仕事は何をされているんですか」
「え?」
お仕事って、まあ、ホラを吹いて生きていますが。
社長のほうを見ると、「うまく流せ!」とハンドサインを送ってきたので、
「そうですね、夢のある仕事、でしょうか。
だいたいはプロジェクト単位で、
それのマネジメントをしているような感じですね」
と、内容があるようでまったくない返答をしました。
「プロジェクトのマネジメントですか。
じゃあ、プロマネってことですか」
「簡単に言えばそんな感じですね。
笑いを演出する匠みたいなもんです」
「笑いを演出ってどんなことをされてるんですか。
具体的には?」
うう、苦しいな……。
キャリアウーマンは俺の「プロマネ」という単語に
強く魅力を感じているらしい。
ここは失望させずにうまいこと回避しないとマズイな。
「過去の大きなプロジェクトは病院内で笑いを作るというのがありましたね。
どうしてもふさぎがちな病人の方々に笑いを作るというもので」
「へえ、どうやってですか」
「室内に桜を持ち込んで、お花見をやりました。
いやもう、婦長さんにはすごい怒られましたけど、
病室の方はみんな笑顔になりましたね」

「あら、素敵だわ」
華道が身を乗り出しました。
「やっぱりお花って、癒しの力がありますものね」
「……ええそうですね、
まあ、花の力が九割で、わたしのアイデアは一割程度です」
ヤバイ、華道まで俺に食いついてきた。
弁護士が不愉快そうな顔をしている。
弁護士の本命は華道だったか。
「ですが、みなさんのほうが、
よっぽどエキサイティングで重要なお仕事をされていると思いますよ。
たとえば弁護士さんなんか、人の一生に関わるお仕事ですからね。
守秘義務がおありだと思いますけど、
やりがいもあるんじゃないですか」
「ま、まあそうだね。仕事がきつい時もあるけど、
やりがいはあるよ」
弁護士が機嫌を直したので、俺はすかさず、
「そういうとき、支えてくれる信念や家族がいたら、
癒されますよね。
やっぱり信念のようなものが?」
「あるね、それはありますよ」
「そういうの、素敵ですよね」
俺は弁護士を必死に持ち上げます。
ううう、重い。

「男爵さんって、ユーモアがあって、場の気配りもできるんですね」
インテリアデザイナーが言いました。
しまった、弁護士を持ち上げすぎたか。
雰囲気をうまくもってこうとして、逆にその気配りに気付かれてしまった。
インテリアデザイナーが興味津々に俺を見ている。
「いや、そんなことないですよ。
社長や医者のほうが、その場その場の判断力はありますよ。
わたしは笑いをとってるだけなんで、
わたしの判断力なんてカスみたいなもんですよ」
俺は冷や汗をかきながら答えました。

「他人の判断力に気付くって、大切なことですよね」
秘書が深々とうなずきます。
「なかなか他人の能力を率直に認めたり、気づいたりって
難しいことですよね。
責任がある方ほど、難しい気がします」
「わ、わたしは責任はないお気楽人間なんで、
たまたま気づいただけです。
すごいのはやっぱり、社長と医者ですよ」
いかん、秘書まで俺に注目してる。
どういうこと?

気づけば、キャリアウーマンが振った話題から
女子が全員、食べるためだけに来た俺に興味を持っている。
ここで
「俺は料理を食べるだけに来たんです」と叫べれば楽だが、
そうもいかない。
どうにか女子の興味をかわして合コンを成功させなくては。
俺に託されたミッションは果たしてどうなるのでしょうか。
ってところで、来週へ続く。




以上、ホラ九割程度で。
合コンの人数合わせって、けっこう気を遣うよね。
いや、気を使わないでいいのかもしれないけど、
呼んでくれた人のメンツを立てなきゃならないから、
俺は気をつかいます。
でも、気がついたんだ。
気をつかえば遣うほど、
「あいつは合コンの人数合わせにはもってこいの、いいやつだ」
という評価になってしまうということに……!
タダ飯ってやっぱり、タダじゃないんだよなあ……。
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俺だって合コンに出たことくらいありますよ。
でも、アンジェリーナ・ジョリーも
キアヌ・リーブスも来ませんでした。
ジャパニーズ合コンにはきっと来ないんだろうなあ、あの二人は……。
(ていうか既婚者だしな!)

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コメント

合コンKING☆男爵様。
続編楽しみにしています(^0^)
YES!YOU CAN!

jun様、こんにちは。
ホントにとてつもねえことになってしまいました(汗)
ちなみに料理は和牛のステーキと
デザートのリンゴと柿のムースが美味しかったです。
あのお店にはまた行きたい。
コメントありがとうございました!

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