« 大人と子供。 | トップページ | 普通人。 »

2015年2月 1日 (日)

熱烈な。

こんにちは、黒羊男爵です。
今日は今朝 起こったとてつもねえ『不幸』について
語りたいと思います。
不幸慣れしてる男爵を襲った不幸。
それは。

「ご主人様、本日は封書が届いておりますが」
「は?」
今朝、朝食の後、執事が俺のところへ
一通の封書を持ってきました。
「あれ? 日曜日って郵便局の配送あったっけ?」
「ないように思いますが、届いておりました」
「年賀状の季節は過ぎたし、
誰からかな?」
ちょっとだけワクワクしながら、俺は封筒を裏返しました。
――近藤裕子(仮名)
「近藤? 近藤って誰だ?」
「お知り合いではないのですか。
ご結婚されたとか」
「だったら、普通、旧姓も書いてない?」
「裕子様というお名前をご存知は?」
「女性の友達は何人かいるけど、
下の名前までは覚えてないなー。
名字呼び捨てで呼んでるからなー」
「開けてみたらいかがですか」
「そうだな、話してても仕方ないからな」
俺は封筒を開封し、読み始めました。

「……ヤバイ……」
「はい? やはりお知り合いでしたか。
借金のお話とかですか?」
「いや、知り合いっつーか、他人っつーか」
俺は冷や汗をかきながら、
ひろげた手紙を執事に渡します。
「ちょっと読んでみて」
「よろしいのですか?
では失礼しまして。
拝啓、黒羊男爵様……」
読み進むうちに、執事の額にも冷や汗が出てきました。

「以上、『敬具』でございますね」
読み終わり、執事は丁寧に手紙をたたみました。
そして。

「ご主人様、あれほどナマモノは拾ってはならないと
常日頃から申し上げておりますのに……!」
「拾ってない! 俺は拾ってない!
むこうが勝手に拾われたんだよ!」
執事の絶叫に、俺も叫び返します。
だって、これって、この手紙って。
「知らねえよ! ホントに知らねえ人からだったんだよ!」
「ですが、ご主人様のお散歩ルートから
最近 読まれたマンガのタイトルまで把握されているではないですか」
「ていうか、これはいわゆるアレだろ、アレなんだろ!」
「……さようでございますね」
執事は眉間にしわを寄せて言いました。
「これは、アレ、でございますね」
「つまり、いわゆる、スト●カー……」
オレと執事の肩ががっくり落ちました。

「まあでもさ、差出人が人間の名前でよかったよな」
「どういう意味でございますか」
「これで『熱烈なファン』とかだったら、
俺は警察にお電話する。
なぜそうなるのかは、
トマ●・ハリスの『レッド・ド●ゴン』を読んでほしい」
「そのお話はバリバリのサスペンスではございませんか」
「サスペンスって言うか、まあ、連続●人モノだよな」
「ご主人様はそのようなお話に出演をご希望で?」
「嫌に決まってるだろ!
あんなん、読んでるからいいんであって、
本物の連●殺人鬼になんて会いたいわけがねーだろが!」
「ストー●ーというものが、本当に存在しているのですね」
「みたいだな。しかもシャイな●トーカーだ。
直接 話せないから、手紙を書くという……」
「より陰湿な印象を受けるのは気のせいでございますか」
「気のせいじゃねえとは思う」
俺は震える手で恐怖の手紙を引き出しにしまいました。
本当は捨てたいけど、
相手はモノホンのストーカ●、
ウチのゴミを漁ってる可能性がある。
ていうか、漁ってる。
じゃなかったら、知らないような情報が
手紙には書かれていました。

執事は言います。
「これから、どうなさるのですか」
「どうって……」
質問されたオレは固まります。
まだ実害があったわけじゃないし、
もともと関係してる人でもないから、
警察は動いてくれないかも。
だって単なるイタズラって可能性もあるわけだし。
「そうだな、じゃあ、こうしよう」
俺の発案に、執事が目を丸くするところで次週へ続く。


以上、ホラ八割程度で。
予想外の手紙って、ホント怖いですね。
ブログランキング参加中にて、
「うわあ、ついに男爵にもファン的なものがついたのかー、
ただしマイナス方向の」って思われた方、
「でも、手紙は欲しい」って思われた方、
「俺もこれはひくわー」って思われた方は
下記をクリック。
にほんブログ村 その他日記ブログ たわごとへ
にほんブログ村
いや、俺は文通を批判しているわけではないですよ。
文通友達というのもいいと思います。
ただ、その場合は、双方の合意があっての
文通なわけですよね。
一方的に送られてくる手紙は文通ではないよね。
マジ、ホントにこんなことあるんだなー。

« 大人と子供。 | トップページ | 普通人。 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

いーですねー。
あたしのとこにもストーカー来ないかな―。
本当に来たら、怖いものなのかな―。

jun様、こんばんは。
ス●ーカー、マジ 怖いです; トラウマになりそうです。
ええと、今までにも ただの変人のわたしに、なぜか
「カリスマ性がある」と勝手に思い込んで、くっついてきた人がいましたが、
だいたいしばらく経つと「こんな人だとは思わなかった」と言って、
さっさと去っていきました。なんかそれと似た感じです。
一方的に過剰に期待されている感じ。
ぜんぜんお呼びじゃないのに。
jun様は一生、ストー●ーと縁がないことを祈っております。
コメント、あいがとうございました!(敬礼)

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568051/61069521

この記事へのトラックバック一覧です: 熱烈な。:

« 大人と子供。 | トップページ | 普通人。 »