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2014年11月

2014年11月30日 (日)

なんか新しい会を立ち上げるんだって。

前回までのあらすじ:
 黒羊男爵は「貧乏・友の会」というお楽しみ会を主宰している。
 これは昔 貧乏仲間と作った会だが、
 メンバーは、画家・大工・歌手志望・作家志望・主婦など
 バラエティに富んでいる。
 いまでもたまに集まっては大人がバカをやっている楽しい会なのだが、
 メンバーの一人・画家は少々クセがあり、
 なにかと男爵を苦しめているのだが……?!

えーっとね、えーっとですね。
わたしにはいつも結論しか伝えられないというか、
リアルタイムで経過を言ってもらえないのですが、
またまた 画家がやらかしました☆

ついさきほど、画家より入電あり。
電話に出るなり、画家は弾んだ声で言いました。
「男爵―、お願いー、魔法使いのおばあさん(笑)」
「……俺は魔法使いのおばあさんじゃねえと
何回言ったら、理解するんだ、このタコ」
そうです、いままでに何回も、
俺は画家のために、結婚式参列用の衣装だの、
壊れたネックレスの修理だの、
初めてのデート用のワンピースだのを作らされ、
(通称・シャランラ♪ と呼ばれるシンデレラのおばあさんの魔法)
ひどいめにあってました。
「今度はなにを作るんだか知らねえが、
てめえで作れ。俺は知らん」
「またまたー、お友達じゃない」
「……本当にお前がオレの友達なのか、
自分の胸に真摯に問いかける夜がある」
「お友達だよ♪ 間違いないよ♪
さあ、心を開いて、クララ」
「お前はハイジじゃねえし、オレはクララじゃねえ!」
もうこうなったら、早いほうがいいかも。
で、さっさと聞いて断ったほうが、ストレスにならないかも。

「で、今回はなんなんだよ?
葬式か? 合コンか?」
それ用の衣装が必要なんだろ、
オレに低予算で作らせようってことなんだろ、と
言葉を叩きつけると、画家は笑いました。
「違うよー、洋服じゃないよー」
「じゃあ、料理か? おもてなし料理とか
おせち料理をオレに作らせるのか?
作れるけど、作らないぞ」
「違うよー、料理じゃないよ」
「家具は無理だからな。
俺は非力だから、ダンボールじゃない本物の家具なんて、
作れないからな」
「家具なんていらないよ」
「?」
衣食住に関係ないとしたら、
なんなんだ?
ああもう、いやな予感しかしない。

「……おまえ、まさか」
俺は震える声で言います。
「借金の連帯保証人とかじゃないだろうな?
絶対に印鑑は押さないぞ」
「違うよー」
画家はなにがおかしいのか、キャラキャラと笑い、
「発表します、
本日より、貧乏・友の会の分会、
『楽しく帽子を作る』の会が設立されました。
男爵は幹事です。よろしくね☆」
と言いました。

「は?」
俺は眉間にしわを寄せます。
「帽子? オレは帽子なんて興味ないけど」
「うん、興味なくてもいいから、作ってくれればいいから」
「は? なぜ俺が作ることに?」
「だって男爵、器用じゃん」
「器用かもしれんが、帽子はけっこう奥が深くて、
作るの大変なんだぞ。
ブリムとか組み合わせないといけないし、
円形に縫ったり寄せたりすんの、技が必要なんだぞ。
そもそも材料がないだろうが」
「大丈夫、材料はもう全部そろえてあるから。
ちゃんと教本も用意しているから!」
「……そこまで準備しているのに、
なぜ自分でやらない?」
「え、だって、めんどくさいじゃん!」
「おまえは絶対、オレの友達じゃねえええ!」
「明日着で教本と材料、送っておいたから、
十二月中に帽子を作ってね♪
もう友達にあげる約束しちゃってるし」
「はあ?! 自分で作れないのにあげる約束した?
なんなの、おまえ、おまえの責任感てなんなの?
非常識なの? バカなの?」
「バカじゃないよ、なんとかとハサミは使いようだと思ってるだけだよ」
じゃあ、よろしくね、
と言って、画家は電話を切りました。

どうなんですか、あいつ、本当にオレの友達なんですか?
あいつが最後に言ってた「なんとか」ってなんですか?
つうか、一方では帽子をあげる友達がいて、
もう一方では帽子を作らされる人間がいるって、おかしいよね?
どっちも友達だとしたら、友情の重さが、違いすぎない?
俺はさ、けっこう、画家のことを友人だと思ってたわけですよ。
困ったことばっかりするやつだけど、悪気はないし、
憎めないし、仕方ないかなって思ってた。
けどさ、悪気がないから、いいってもんじゃないよね?!
どうなの、そこんところ。
どうせ俺は、画家の頼みを断り切れなくて、
見知らぬ人のために帽子を作ることになるんだろうけど、
なんかおかしくね?
おかしいと思うのは気のせいですか?



以上、ホラ七割程度で。
帽子って一言で言っても、いろいろ種類あるんだけど、
いったい、どんなの作らされるのかな?
てか、シャランラ♪ は疲れるから、
もう二度としないって何度言ったら、わかってもらえるのかな?
あいつバカなの? それともオレがバカなの?
途方に暮れる感じで今週は終わりです。
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まあもういいけどさ……。
長い付き合いだしさ……。
こうして俺は、『楽しく帽子を作る』の会の幹事に就任したのでした。
肩書きがまた一つ増えてしまった……。

2014年11月23日 (日)

お手紙着いた。

どうもこんにちは、
先週から寝込みっぱなしの黒羊男爵です。

「畜生、この風邪 なかなか治んねえなあ」
せき込みながら、天井を見上げて
世界を呪っていたら。
天井から着物の腕が出てきました。

な、なんだよ?!

ギョッとして見直すと、
腕は着流しの胸につながり、
胸は頭につながり、
「……ぬらりひょんじゃねえか」
驚かすなよ、とわたしは天井から出てきた妖怪に文句を言いました。

そう、こいつの名前はぬらりひょん。
他人の家にあがりこんでご飯を食べていくという
まったく何の役にも立たない仕事(?)をしている妖怪です。
露流しなんかと比べると、明らかにレベル低い仕事だし、
(露流しという妖怪については下記日記参照)
http://blacksheep.txt-nifty.com/blog/2014/08/post-eb69.html

一反木綿に比べると、男気というかカッコよさが劣る。
(一反木綿と飲みに行った話は下記日記参照)
http://blacksheep.txt-nifty.com/blog/2014/08/post-1012.html

じじいの容姿をしているから、悟っているのかと思えば、
そうでもなくて、
オレと一緒にカタツムリに夢中になって、写メしたりする。
ぬらりひょんは、くだらないことを一心にやっている、そういう妖怪です。

そんなぬらりひょんが、天井から出てきて、
ベッドサイドにやってきました。
「で、今日のおやつはなんじゃ?」
「第一声がそれかよ?!
病人、目の前にしておかしいだろ。
それ以前に、友達に言うセリフかよ。
単なる たかりだろうが、おまえ!」
「これがわしの仕事なんじゃ」
「知ってるけど! わかってるけど!
状況を見ろよ、考えろよ。
いまオレはおやつなんか食べられる状況じゃねえんだよ。
喉が痛くて固形物なんて食べられないの!
おやつどころか、おかゆしか食ってねえわ、
ここんところ」
ぬらりひょんは腕組みして顔をしかめます。
「おかゆはおやつとは言えんのう。
チェンジ」
「チェンジできるか!
オレがおまえをチェンジしたいわ」
わたしはぜいぜい言いながら怒鳴りました。

なんでよりによって、こんなときにこんなやつが。
体調のいい時なら一緒に遊べるけど、
いまはそんな状況じゃない。
露流しなら、涙の重さを食べてくれるから、
ちょっとは楽になるんだけど、
ぬらりひょんは、本当に飯をたかっていくだけの妖怪だから、
何の役にも立ちません。

「そうじゃ、お前宛に手紙を預かってきたんじゃった」
突然、ぬらりひょんがそう言って、
着流しの懐から巻紙を取り出しました。
俺は受け取って顔をゆがめます。
「……なんだか、微妙に温かいんだけど、この手紙」
「大事に大事に何日も懐で温めておいたからのう」
「え、それっていやがらせ?
遅配してる時点ですでに十分いやがらせの領域で、
じじいの体温で温めている時点で、
必要以上にいやがらせの領域に入っている気がするのはオレの気のせい?」
「気のせい、気のせい」
ぬらりひょんは断言すると勝手に椅子に座り、
執事が置いておいた枕もとのアイソトニック飲料を飲みました。
まあいいけど、自由すぎるだろ、おまえ。

ベッドで座り込み、手紙を俺は膝の上に広げました。
「達筆すぎて読めねえ……」
なにやら墨の文字でズラズラと書いてありますが、
行の最後の「候」(そうろう)しか読めない。
なにがどうなってんの?
ていうか、この手紙、
「誰からの手紙だよ?」
尋ねるとぬらりひょんは、あっけらかんと、
「露流しじゃ」
と答えました。
「あいつは携帯を持っておらんからのう。
青森で会ったときにお前宛の手紙を託されんじゃ」
「内容がまったくわかんねえんだけど」
「それでいいんじゃ」
ぬらりひょんは飲み物を飲み終わり、
オレの秘蔵のMe●y'sのチョコレートの箱を
本棚の奥から取り出してむしゃむしゃ食べ始めました。
オレはどうにか手紙を読もうとながら言います。
「いや、よくねえだろ。
なんか急ぎの用件だったのかもしれないし」
「預かってからもう何日も過ぎとるで、
急ぎの用件だったんなら、なおさら、もう内容に意味はないんじゃ」
「てめえのせいだろ!」
なに他人事みてえに言ってんだ。
それから、チョコを食いすぎだ。
もうほとんどなくなってるじゃねえか。

「手紙なんていうものはな、
あげることに、もらうことに意味があるんじゃ」
ぬらりひょんはチョコを食べ終わり、
オレの秘蔵のキャラメルミクルティーをポットに用意しながら
言いました。
「おまえさんのことを気にかけていると、
その気持ちが伝われば、内容などどうでもいいんじゃよ」
「……いや、どうでもよくないからね、
いま一瞬だけ、ものすごいいいこと言ったみたいな顔したけど、
どうでもよくないからね」
「ミルクはどこかのう?」
「キッチンの冷蔵庫です!
この部屋には電気ケトルとティーポットはあるけど、
ミルクは要冷蔵だから、キッチンだよ!」
「冷蔵庫じゃな」
ぬらりひょんはあっさり席を立つと、
ドアを開けて寝室から出ていきました。
俺は露流しの手紙をどうにか読もうとしましたが、
やっぱり、「候」(そうろう)しかわかりません。
たぶん、いや確実にぬらりひょんには内容がわかるんだろうけど、
教えてくれないんだろうな。
あいつはそういう妖怪だ。

突然、ドアが開いて、
「低温殺菌牛乳はなかったぞ」
ぬらりひょんがミルクを片手に苦情を言いました。
「わしは牛乳は低温殺菌、コメは魚沼産が好きなんじゃ」
「てめえ、たかりのくせに贅沢言いすぎだろ!
オレがお茶を提供してやってるだけでも
感謝しろよ!」
「じゃが、これもわしの仕事じゃからの、
わしもつらいがしかたないんじゃ」
ぬらりひょんはミルクティーをうまそうにごくごく飲みました。

「おい、ぬらりひょん」
「なんじゃ?」
「おまえ、この手紙、読めるんだろ。
ていうか、おまえのことだから、もう読んだんだろ。
なんて書いてあるんだよ」
「おまえさんは友達じゃ、と書いていある」
「ザックリしすぎだろー!
それ、省略しすぎだろ!
だって候って何回も書いてあるぞ。
なにか細々と書き綴ってんじゃないの?」
「あー、まあ、旅先のことをいろいろと書いておるが、
要するに、おまえさんのことが好きじゃ、ということじゃ」
「要約しなくていいから!
詳細を、ちゃんと内容を教えろよ!」
手紙をもって絶叫したオレに、
ぬらりひょんは、
「大事なことなら、自分でどうにかせにゃならん。
それが世の中の理じゃ」
と言い切り、それから、
「じゃあ、わしはもう行くわ。
手紙は確かに渡したからの」
と言って、ドアに手をかけました。
「ちょっと待て、
お前ほんとに、これじゃ、渡しただけじゃねえか!
え、これで終わりなの?
俺はこの手紙とともに残されてこれで終わりなの?
そんなオチあんのか?」
「まさに風邪とともに去りぬ、じゃ」
ぬらりひょんはいい笑顔で手を振りました。
「たしかに俺は風邪ひいてるけど、
それちっともうまくないからね、
それ全然駄目だからね」
「次はショートケーキと低温殺菌牛乳を用意しておれ。
ご飯は魚沼産コシヒカリじゃぞ」
「二度と来るんじゃねええ!!」
こうして、ぬらりひょんはオレの絶叫とともに
去っていきました。

この読めない手紙、どうしようか……。



以上、ホラ八割程度で。
手紙ってもらうと嬉しいよね。
でもさ、内容もわかったほうが更にいいよね。
ぬらりひょんが言ったことは全部 真実だと思いますが、
それだけでもいけないと思います。
いろいろ足りないと思います。
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ぬらりひょんが去ったのち、
熱が下がったことは秘密です。
本当に、あいつ、風邪とともに去りぬ、だった。
もしかしたら、わざと持ってってくれたのかもしれないけど、
悪い奴じゃないと思うけど、
でもどうなの? あいつ、いいやつなの?
オレにとっては、一言で言えば、「悪友」です。
元気な時は一緒に馬鹿をやるし、
体調が悪いときは、罵声を投げたくなる相手です。

2014年11月16日 (日)

なんでもない日。

こんにちは、黒羊男爵です。

実は、今日は誕生日でした。

すみません、いきなりホラを吹きました。
誕生日じゃありません。
両親の結婚記念日でした。

すみません、またホラを吹きました。
両親の結婚記念日じゃありません。
ていうか、結婚記念日いつか知らない。

実は、今日は、特になんでもない日です。
知人の誕生日でもないし、
個人的な記念日でもないし、
ええと、たぶん、世界的に見れば、
きっと誰か偉い人の誕生日だと思うのですが、
わたしにとっては「なんでもない日」です。今日は。

でも、「なんでもない日」って貴重なんです。
わたしには。
だっていつもたいてい、体調は悪いし、
人生は転げ落ち気味だし、
アンジェリーナ・ジョリーも
キアヌ・リーブスも来ない。
けど、こんな天気のいい日は、
上機嫌になります。
雨の日だって好きだけど、
空が青くて遠い日は、
少しだけ幸せな気分になるのです。

ああ、そうだ、
「なんでもない日、万歳!」と叫んでいたキャラがいたな。
そうだ、「不思議の国の●リス」だ。
本当に、そうだな、
なんでもない日万歳だな。
こうして静かに時が過ぎていく日、
紅茶を飲みながら、秋の庭を眺めて一息つき、
また手元の本に視線を戻す、
そんな幸せなひと時がある日は、
人生万歳! と叫びたいほど、いとおしく、嬉しい日だな。

……ていう、ホラを吹きました、すみません。
本当は、風邪でいま寝込んでます。
熱があります。
季節の変わり目は駄目ですね。
いま手元に読みかけの本も、紅茶も秋の庭もありません。
けど、それでも、
「やっぱ、空が青くて遠いから、
今日はいい日だな」
とせき込みながら思うのです。

世界は美しい、と思えるのは、
世界ではなく、そう思うその心が美しいから、ということを、
いまは亡き人に、わたしは教わりました。
わたしはキレイな心の持ち主ではありませんが、
こんな空の日には、
去年の今頃 亡くなったあの人を思い出して、
空がきれいだなと思います。

すみません、またホラを吹きました。
最後のこのホラは、どこがホラかは、内緒です。



以上、ホラ四割程度で。
つまりは六割程度は真実ですね。
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どこがどこまでホラなのか、
それは聞かぬが花というやつです。
真実もあります、ホラもあります。
両方あるから、わたしは、ダメ人間なんだと思います。
なんでもない日万歳!
ダメ人間万歳!
……いやもうホントに、ダメですね。

2014年11月 9日 (日)

一線の超え方。

どうもこんにちは、黒羊男爵です。

えー、世の中には、
「超えちゃならない一線」ってのがありまして、
こいつがけっこう、日常的に落ちてます。
不倫してるとか、離婚を考えてるとか、
妊娠するかもとか、まあ、こういうのも
「超えちゃならない一線」が足元にあると思いますが、
「別に同性・異性問わず、恋人がおらず」
「特にわいろをもらったりするような地位もなく」
「借金をねだりにくる親戚もいない」ような、
まあ、はっきり言えば、オレのような、
根なし草的な生き方をしている人間にも、
「超えちゃならない一線」はあります。
日常的に目にします。
それは。

「ご主人様、これはゴミでございますね」
ある日、執事がオレの机の上のあるものに目を留めて言いました。
「いや、それはこれから有効活用しようかと」
オレが応えると、執事は露骨に嫌そうな顔をしました。
「どう活用されるのですか」
「だから、連絡を取ってみようかと」
「なぜですか」
「持病もそろそろ十個になるし、
金もないし、
アンジェリーナ・ジョリーも
キアヌ・リーブスも来ないし、
老後も不安だし、
老後以前に、明日がもう不安だし、
それを言い始めたら、今日だってもう不安なんだけど、
人生が迷走してるような気がするから、
たしかな いしずえが欲しいなあと思って、
電話」
「しないでください」
執事は机上のそのもの――チラシ――を取り上げて、
びりびりに破いて、ゴミ箱に捨てました。

「超えちゃならない一線」は、ウチのポストに投函されてました。
「超えちゃならない一線」って、意外とフレンドリーだよね。
けっこう身近にあるよね。
で、人生に行き詰ったオレは、
チラシの番号にお電話でテルルして、
「超えちゃならない一線」を超えようとしたのですが、
執事に発見されて、踏みとどまりました。強制的に。

「そもそも、行き詰っているのは、
今に始まったことではないじゃないですか」
執事は冷静に言います。
「将来がないとか、未来がないとか、希望がないとか、
そんなの、ご主人様の人生では
通常仕様ではないですか」
「そりゃそうだけど」
「それを……他人に頼ろうとするなど、
黒羊男爵家の矜持に関わります。
ご自分で何とかしてください」
「できるもんならしてるけどさ」
「ご主人様ご本人にもどうしようもないことを
どうしてチラシで解決できるのですか」
「さっきの素敵なチラシによれば、
この世界には不思議な力があって、その力でなんとか」
「なるわけないじゃないですか。
ご主人様の人生がダメダメなのは、
ご主人様がそうなるように生きてきたからですよ。
つまり、ご自分の努力のたまものなのです。
マイナスの努力の成果ですが」
「病気は違うだろ。
だって十個だぜ? ありえないでしょ?」
「十個の持病があっても、生きている。
それで十分ではありませんか」
「うーん……」

オレはソファにつっぷして考え込みます。
十個の持病があっても、生きている。
それは幸運なのか、
それとも拷問が長引いているだけなのか。

「そもそも、ご主人様の常の、
無駄なまでのポジティブシンキングと
ユーモアはどこへ消えたのですか」
執事がため息をつきます。
オレは答えました。
「いやだって、たまには人生、スリルというか、
スパイスがあってもいいかな、と。
オレは恋愛系の事故はないし、
金銭面も金を持ってないから事故になりようがないし、
そこで、こっちの方向で
「一線を超える」的な冒険を」
「つまり、おもしろいネタにしようとされたのですね」
執事にズバリ言われて、
オレは起き上がりました。
そして、
「うん、まあ、そう」
と認めました。

「このろくでなし!」
執事が罵倒し、私の足をけりました。
「真面目に真摯にそっち方面に励んでいる方もいるというのに、
ネタにしようとはどういうことですか!
恥を知りなさい、謝りなさい」
「……すんませんでした。
いやほんとに、申し訳ありませんでした」
オレは執事の剣幕にビビって、床に土下座して謝罪します。
「だいたい、自分しか信じていないご主人様が
チラシにすがろうとすること自体が、冒涜なんです」
「……そういうおまえにはすがるような存在がいるのかよ」
「わたしですか? もちろんです」
執事は肌身離さず持っている写真を取り出しました。
「わたしの生命はま●ゆです。
願いがかなって、セ●ターになれました。
次の総選●でも給料と貯金を全部投入する予定です」
「おま、おまえもたいがいダメじゃねえか!」
「何を言っているのですか、
この地上に降りた天使の笑顔があれば、
どんなことでも乗り越えられます。
世界平和も可能です」
「なんだよ、なんだよ」
オレは土下座をやめて、開き直ります。
「おまえこそ、とっくに一線超えてるじゃねえか!」


以上、ホラ九割九分九厘で。
「一線」なんて、日常に落ちてる。
そこんところは真実だと思いますが、
チラシのやりとりのくだりは完全な混じり気ないフィクションです。
こんな不真面目な理由で電話しようとしたことはありません。
黒羊男爵邸ではチラシを批判・揶揄しているわけでありませんので、
ご了承ください。
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わたしも反省してます。
今後は、もっと真剣にホラを吹いて、
ユーモアいっぱいに生きなければなりませんね。

2014年11月 2日 (日)

閑話休題って漢字の読みは。

どうもこんばんは。黒羊男爵です。
無事に(?)頭痛は治った、ようです。
今はもう痛くないです。
でも原因はわかりませんでした。
CTでは異常なかったし。
痛くない=治った、ということにしています。
じゃねえと、オレの人生、キリがねえよ。

閑話休題。
今日は「漢字って深いよね」って話をしたいと思います。
ここんところ、漢字に触れる機会が多くて、
感心したこともあるので、そんなんを語りたいです。

――

その1:海外からの友人、感心する。

男爵:「いいかい、日本でTreeは「木」と書く」
友人:「OK,OK」
男爵:「で、Bushは「林」と書く」
友人:「OK,Oh!」
男爵:「で、Forestは「森」と書く」
友人:「Oh! Ooh! I see」
漢字のすきのなさに感心してました。

――

その2:男爵、がっかりする。

知人:「ねえ、「人」って字はどうして「人」って書くと思う?」
男爵:「二本足で立ってるからじゃね?」
知人:「違うよ、大きい人が小さい人を押し潰している社会の縮図だよ」
男爵:「……。夢も希望もねえな」
それって真実かもしれないけど、金●先生は間違いなく泣く。

――

その3:男爵、かます

友人:「男爵はさ、どうしてそんなにホラっていうか、
    虚言ばっかり言うわけ?」
男爵:「うーん、特に理由はないな。しいて言うなら、本能かな」
友人:「どんな本能だよw」
男爵:「あと、親切心からってのも、あるね、うん、それはある」
友人:「ホラが親切ってどういうことだよw」
男爵:「なにせ、「人の為」って書いて「偽り」だからね。
    ウチの家訓だよ。ホラは世の為、人の為」
友人:「……ろくでもねえ家だな」
だって、そういう漢字じゃんね。

――

その4:下半身と上半身

執事:「そういえば、男爵様は恋愛はされたことがございませんね」
男爵:「そっだな。しいて言えば、本に恋しているな。いや、愛している」
執事:「なぜですか? 好みの相手に巡り合っていないのですか」
男爵:「確かに、アンジェリーナ・ジョリーもキアヌ・リーブスも来てないからな。
    だが、大前提として、精神状態ってのがあるだろ」
執事:「どういう意味ですか」
男爵:「オレは変人だ。変人であることには自信がある。
    だが、恋愛の「恋」という字は上半身だけ「変」と同じ、
    恋愛の「愛」という字は下半身だけ「変」と同じ。
    つまり、恋愛問題は上半身と下半身の問題なんだな。
    けど、オレはまるっと全身が「変人」だから、
    恋愛が入り込む隙間がないんだな」
執事:「おっしゃられている意味がよくわかりませんね。
    いつものことながら、言語明瞭・意味不明です」
男爵:「いいんだよ、オレは妖精さんになるんだから」
でも、アンジェリーナ・ジョリーかキアヌ・リーブスが来たら、
変人は恋人か愛人になる予定です。
そこは譲れない。

――

その5:切れない話題
初対面の人や話さざるを得ない人と会話するときは
三つの「気」を引き合いに出すといいですよ。
三つの「気」とは、
「天気」
「景気」
「病気」です。
無難な話題だよね。
まあ、病気はあまりにも重いと逆にヒかれちゃうけどね。
この三つは注意して使ってください。

――

だいたい、毎日、こんな感じの会話をして過ぎていきますね。
まあ、意味はないですよ。
それは認める。
ただ、漢字ってホント奥が深いよね。
小学生にとってはつらいものかもしれないけど、
考えてみると楽しいよ。
みんなも、日常で使う漢字で発見をしてみてね。



以上、ホラ三割程度で。
「木」の話は有名だよね。
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来週はなんの話をしましょうかね。
またなんかネタを仕込んでおきますね。

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