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2014年1月12日 (日)

S先生とわたし。第35章を超えて、ついに最終章。

前回までのあらすじ:
 今年 中小企業診断士を受けるわたし。
 自力ではまったく勉強しないナマケモノであるため、
 強制的に黒スーツの家庭教師・S先生が来てしまった。
 ムチをふりふり、わたしを(いろんな意味で)攻め立てるドSのS先生。
 今まで長く(35章も)S先生との攻防をつづってきたが、
 ついに最終章がやってきてしまった……!
 (ちなみに試験は8月です)

昨夜のことです。
「そ、それは……!」
わたしは震える指で、授業中に
S先生がなにげなく書棚から取り出した本を指さします。
「ん? これがどうかしたか、糞野郎」
S先生の中で、わたしの呼称=糞野郎で定着しているようです。
「き、気をつけてくださいよ、
前にも先生はアンティークのティーソーサーを割ってるんですから!
その本は、それは貴重な絶版本で」
「知っている。この本は、
古本市場でも文庫本版が出回っていて、
このハードカバー版が市場に出ることはほとんどない」
「そうです、●万円もしたハードカバー版の
全巻セットなんです!
そりゃもう、少ないお小遣いをやりくりして
血の滲むような思いをして
古本屋さんから勝ち取った逸品で」
「こっちはどうだ?」
先生は別の本を取り出します。
わたしはまた声をふりしぼります。
「それも! 貴重な本なんです!
まだ全巻集めきってないですけど、
それでもシリーズ中20冊以上保持しているのは、
個人では稀だと思います。
図書館でも置いてないところがある、絶版本で」
「2つとも、おまえの宝物というわけだ」
「そうです、宝物です!!」

「これを売却する」
S先生はあっさり言いました。

……?
…………?!!!?

!!!!?!!!

「はいいい?! いま、なんと?」
わたしの目が限界まで開きました。
先生は冷静に続けます。
「これらの本を転売する。
古書店に見積を依頼する。
これらだけではない。
この書斎にある本をすべて、
売却予定で見積を取る」
「な、なんで?! なんでわたしの宝物が売り物に?!」

「おまえが試験に落ちたら、だ」
「?!! ええっ !?!」

「おまえが、中小企業診断士試験に落ちたら、
罰として、
おまえの宝物とはサヨウナラすることになる。
そう決めた。
これもおまえのモチベーションを保つためだ。
しかたあるまい」
「しかたなくないですよ!
なんでそんな鬼なことを思いつくんですか、
先生は!
わたしを精神崩壊させるつもりですか?!」
「受かればいいことだ」
S先生は断言し、書斎机に両手を着いて
鋭い眼でわたしをにらみました。
「おまえが、中小企業診断士をとりさえすれば、
ミッションはクリアされる。
つまり、おまえの宝物はここにとどまる。
ミッションが失敗したら、
わかっているな、失敗の代償は『死』あるのみ」
「おかしい、おかしいよ、このひと!
なんで資格試験の代償が生命なの?!
てか、本の売却って、マジでオレの生命問題なんだけど、
おかしいよ!」
「わかったな。
これから、おまえは生命を賭けて勉強に挑むのだ。
失敗=死。
プロなら、当然の覚悟だな」
「プロってなんのプロ?!
オレは暗殺者ですか?!
なんで中小企業診断士がゴ●ゴ13みたいな
ことになんの?!」
「わかればいい。
ほら、問題集を開け。
死にたくなければ」
「ぜんっぜんわかんないけど、
なにを言ってるのか、
意味がもうぜんっぜん通じねえけど、
問題集は開きますよ?!」
……だって、S先生はドS先生、
言ったことはきっとやりとげる。
売るといったら、売るに違いない。
そして自分の懐に売価を入れてしまうに違いない。

そんなことはさせないよ!
今日のブログは「!」が多いね!
パッションだね!

「絶対に、宝物を売らせませんから!」
わたしは財務会計の問題集を開きながら、
断言します。
「ぜってえ、本とはお別れしない」
「いい心がけだな」
フ、と先生は唇に笑みを浮かべます。
「やる気があって、けっこうなことだ」

こうしてわたしとS先生の
「千日戦争」(ワン・サウザン●・ウォー)が
始まりました。
これがすべての終わりの始まり、
いや、始まりの終わりなのです。

このあと、男爵が本当に中小企業診断士に
合格できるのかどうかは、
今年8月にご報告することになるでしょう。
とりあえず、オレはやる気になりました。

(もし資格試験落ちたら、
本売られる前に、本を持って逃亡しよう……!)

35章にも及んだ壮絶な戦いは
こうして幕を下ろしたのでした。




以上、ホラ五割程度で。
はははははっ、売るってよ。
オレの宝物、あの絶版本をマジ売るってよ。
ありえねえ!
あの本売るくらいなら、
資格とるか、逃げるしかねえわ。
オレは堅く決意いたしましたよ!
8月の結果を、息を呑んで待て!
でもたまに、息を吸って吐いてね、死んじゃうから。
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ちなみに、男爵邸ではS先生への激励のコメントなどは
いっさい受け付けておりません。
S先生はご自分のブログをお持ちなので、
S先生への賞賛や激励はそちらへお願いいたします。

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