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2014年1月19日 (日)

未完未完。

注意:今回はさまざまな小説・マンガのネタバレがあります。
   ネタバレが嫌な方は、どうか、読まないでください。



どうも、黒羊男爵です。
いろいろ病気とか勉強とか家事とか仕事(?)とか、
やるべきことにあえいでいますが、
生きてます。とりあえず。これが大事。

今日は「未完」について語りたいと思います。
え、未完ってなに?
このブログ、未完なの?
と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
いいえ、未完なのはこのブログではありません。
(まあ、オレが早死にしたら、ブログも未完になりますけど)
(てか、ブログに未完ってなんだろ?)
オレは本が好きで、本を読みます。
大好きな作家様の本は、そりゃもう、
恋人に恋焦がれるように、発刊を待ってます。
(恋人いないけど)
(今日はちょいちょい注釈が入りますね)

ですが、ヒッジョーに残念ですが、
限りなく、無念ですが、遺憾ですが、
「未完」で終わる小説・マンガもあります。
大好きで続きを知りたくてジリジリして待ってて、
そしてある日突然、
「作者の都合により未完です」と知ったときの
驚愕と絶望感はハンパないです。
心が折れます。
これはマンガでも小説でもあるけどね。
それでは、男爵の経験を振り返って、
「未完」になった、畜生! という事例の記憶を
共有していきましょう。
(共有しても別になんにもならんけどな)
(てか、単なるオレの憂さ晴らしだけどな)

「わたしが初めて出会った」未完は、
ホフマン様の『雄猫ムルの人生観』です。
中学のときでした。
この本、もうむっちゃくっちゃ難しいんですよ。
難解なんです。
なぜなら、主人公の猫の回顧録と猫の飼い主の伝記が
ごちゃまぜになってて、
「え、この部分は猫の体験? それとも飼い主?」と
歯を食いしばって、暗号を解くスパイのようになって、
読み進めていくしかないんです。
ただ、じわりじわりとおもしろくなってくる。
たぶん週刊少年ジャ●プで連載したら、
十週で確実に打ち切られちゃうと思うくらい、
スロースターターな小説なんですが、
最後のほうはもう、
「で、で! そんで、猫は、飼い主はどうなるの!」って感じになります。
というか、わたしはそうなりました。
ある意味、常習癖を伴う遅効性の麻薬みたいな小説です。
が。
盛り上がるだけ盛り上がって、興奮した手でめくった
最後のページに、
「作者死亡のため、未完。」
みたいな文が一行。
それで終わりかよ!!!!
こんなんで済むわけねーだろ、責任者出て来い!
ていうか、作者出て来い! 責任をとれ!
学生だったわたしは夜中に発狂しそうになりました。
続きが読めない、それがもう、すげえ口惜しくて
どうにもならないのが、口惜しくて
ゴロゴロ転がりました。

オレが初めて出会った、未完の衝撃の原点はここです。
もうね、口惜しいの。
口惜しくて口惜しくて仕方ないの。
大事にとっておいたショートケーキの最後のイチゴを
「あ、いらないんだ? じゃあもらうね」って
横から取られて食べられたような口惜しさなんです。
わかるかなー、この気持ち。
わかんないかなー。
たぶん、経験者は一発で「わかるわかる」って思ってくれると思います。
未経験の方は恵まれてますね。
こんな経験、ないほうがいいもんね。

こうして、中学のときに未完の洗礼を受けたわたしですが、
高校時代は幸運なことに未完には出会いませんでした。
逆に、「これスッゲエな! おもしろいな!」って
小説やマンガにたくさん出会えました。
(勉強はどうした、高校生)
しかし、高校時代の喜びは、伏線に過ぎなかったのです。
運命はじわりじわりとわたしを包囲していたのでした。

高校を卒業し、わたしは相変わらず読書三昧の日々を送ってました。
大好きな作家様、マンガ家様の作品を読み、
とても幸せでした。
中でも大好きだったのは、
田中●樹様や栗●薫様、高●ゆん様、CL●MP様などでした。
ああもう、本当に幸せだったなあ。
銀河英雄●説や、創●伝、グ●ン・サーガ、その他、その他……。
思い返せば、遠い目になります。
本当に大好きだった。
続きを読むのが楽しみで楽しみで、
待ち遠しくて、続刊が出るたびに踊りながら本屋へ通いました。
ここまで語れば、もうわかりますよね?
いやもう、伝わってきますよね?
不吉な予感が。

満を持してやってきたのは、あいつです、未完です。

いや、田中●樹様のはもしかしたら
「とてつもなく長い執筆期間をかけているだけで
いずれは必ず完結する」
のかもしれないけど、
もう、オレの中では未完です。
だって、だって、銀河英●伝説の外伝、
何年待ってると思ってるんだよ?!
オレ、特別刊行版の銀色の表紙にタイトル箔押しの、
箱入りの銀河英雄伝●を予約して買って、
外伝が「全部」そろうのをずっと待ってたんだぜ?!
でも、もう。
たぶん、オレが生きているうちには、きっと読めない……(orz)。
そんな気がします。

栗●薫様は、おそらくご自身も、とても無念であられたでしょう。
ご冥福をお祈りいたします。
●本様を尊敬してますし、ずっとファンだと思います。
●イン・サーガは本編未完ですが、
やっぱり宝物です。一生、持ってると思います。
ま、こちらは違う方が執筆を始められたようなので、
厳密には未完ではないかもしれませんね。

作家様の死というのは、幾千、幾万の言葉の死です。
死は万人が避けようのないことですが、
ホフマン様や栗●様のように、筆を途中で折るのは、
ご自身もとても無念であられたことだと思います。
作家様・マンガ家様が亡くなれば、大好きなキャラクターたちも死んでしまう。
もちろん、作家以外の職業の方も、
「なにかをやりかけていた」「これから、というときだった」と、
死は惜しまれます。
けど、やっぱ、作り手様の死はなあ……。
愕然とするんだよなあ。
「え、あの話、もう出ないの?」
「えええ?」って現実を受け入れがたくて、途方に暮れます。
それからしばらく泣きます。
泣きますねぇ。
ファンとして思い入れがあったりすると、余計につらいですね。
これはわたしだけではないと思います。
きっと、続刊を待ち望んでいた人はみんな、
作り手様の死を惜しみ、悲しみ、泣くと思います。
みんな、大好きだったんだよ……。
あのキャラクターが、あの話が、みんな大好きだったんだよ……。

未完というのは、本当につらいものです。
読者にっても、作家様にとっても。
できれば、すべての物語が、ちゃんと終わって欲しいけど、
(いや、読んでるときは楽しくて、「終わって欲しくねえ!」って
思っちゃうけど、それは未完になってほしいということではない)
未完で終わる物語も、厳然としてあります。
作者死亡はもう本当に仕方ないって思いますけど、
それ以外でも、作者様のご事情、出版社様のご事情、
未完の理由は、さまざまあると思いますが、
一読者からしたら、感想は一言です。
「口惜しい!」。
もうホント、これに尽きる。
涙とともに、「口惜しい!」と叫びたい。
未完というのは、そういうものです。
そういう、ものだと思います。
涙の味がするものです。
そういう、ものなんですよ……。

なんだか、最後のほう、遠吠えになってますけど、
無責任な一読者としての遠吠えです。
でも吠えたいほど、大好きなんです。
もし十年越し、二十年越しでも、
「絶対、絶対続きが出るよ!」って告知されたら、
本当に信じて、待ってると思います。
あと●年だ、楽しみだなあ。
予約しないとなあ。
最初に新刊読もうかなあ、
それともこの機会に全巻読み直そうかなあ。
そんなことを考えながら、何年でも待っていると思います。
オレが知らないだけで、
「今回のブログで言及した●●、
あと何年で完結しますよ!」って情報もってる方がいたら、
ぜひ教えてください。
そしたら未完という単語はひっこめて、
じっと待ちます。
待ちます、待っちゃうんです……愛読者は。
もう九年以上、余裕で待ってるけどな!




以上、ホラ八割程度で。二割の真実が涙の味。
栗●様は本当に、本当に残念でした。
心からご冥福をお祈りいたします。
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新刊、出るといいですね。
(未完と言いつつ、望みを捨てきれない一読者)
できれば、生きてるうちに、続きが読みたいです。

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