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2012年12月

2012年12月30日 (日)

あけましておめでとうございます。

みなさま、2013年、
あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

え、昨年に引き続きフライングだって?
いやだって、電話業者も年始メールはやめてねって言ってるし、
今日ならもう四捨五入すれば「00」だし、
もう1月1日でいいんじゃね?
グッバイ、2012年。ウェルカム、2013年。

今年(2013年)の抱負として
「プリン戦記」コーナーを充実させたいです。
実はいま、かっぱ寿司が新しいプリンを
ベルトコンベアーで回してるんですよ。
あの伝説の匠プリンの後継機種です。
これがまたすばらしいデキでして。
いやもうホント、かっぱ寿司の商品開発部は
ちょっとおかしいね。
いか天はあつあつ揚げたてを出してくるし、
パティシェ並のプリンは作るし、
うどんは関西風でこしがあって下手な蕎麦屋よりうまいし、
茶碗蒸しはなんなの、どこの日本料理屋の茶碗蒸しなの?
料理のクオリティの高さがハンパない。
回転寿司でここまでやっちまいますか。
限界を知らなさ過ぎ。
商業大国・日本の本気(と書いてマジと読む)がここにありますね。
間違いない。

それから書評をもっとやりたいですね。
最近、マンガと本の記事書いてないからなあ。
そもそもこのブログの発端は
「好きな本を褒めちぎる」
「好きなマンガをあがめる」ことにあって
(あと好きなだけホラを吹く)
要するに、わたしがやりたいことを
やりたいようにやるブログです。
まだまだやりたりないので、増量しないとな。

あとは、ホラですかね。
ホラはまあ、空気を吸うように常に吹いてますが、
ありえねえだろ的な大法螺もいいけど、
え、それホント? 的な、
リアルとフィクションの間を爪先立ちで歩くような
きわどいやつも吹きたいですね。
ホラ吹きは信じさせてナンボですからね。
そこらへんが詐欺師と違うところです。
詐欺師も信じさせてナンボですが、
詐欺がばれるとみんな怒ったり、泣いたりするじゃないですか。
ホラはばれると笑っちゃいますからね。
ホラにはユーモアと心のゆとりがあります。
畜生、だまされた、のあとに笑いがある。
そんなホラを吹いていきたいです。




以上、ホラ十割で。
え、まあ、かっぱ寿司礼賛のくだりは
ホラじゃないかもしれないけど、
ハッピーニューイヤーがそもそももう、だもんね。
でも、わたしの中では年は変わりました。
えーとなんだっけ、マヤのなんとかで
この世は終わるはずだったんだよね?
もしかしたら、もう世界は終わっていて、
今は世界の夢の中なのかもしれません。
誰かが起きれば、みんな消えてしまうかもね。
くっくっく。
じゃあみなさま、もう世界は終わってるかもしれないけど、
今年もどうぞヨロシクお願いいたします!

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2012年12月23日 (日)

メリクリ! jun様をシャランラ♪ しました。

前回までのあらすじ:
 この僻地のブログにコメントを
 つけてくださる神・jun様の依頼で、
 披露宴参列用のアクセサリーを作ることになったよ!
 シンデレラのおばあさんのように、
 ホラ吹きがjun様をシャランラ♪ するよ!

メリークリスマス、みなさま! ちょっと早いけど気にすんな。
これで誰にもメリクリを言われないクリスマスは回避できましたね。
わたしはさきほど帰宅しました。
どこから?
……病院から。
いやもう、地獄絵図でしたわ。
jun様から依頼を受けてアクセサリーを作り始めたわたし。
しかし、
「バッグはあきらめるって言われてたけど、
アクセサリーだけじゃ寂しいよね」
「なんか他にもあったほうがいいよね」って
無駄な凝り性が発動し、
布地と糸まみれに。
挙句、二日間徹夜して、体調を崩して
病院へ緊急搬送。
病院で二回点滴を受けてどうにか顔色が
通常運転に戻り、
さきほど帰宅したしだいでございまする。
健康って大事。

で、肝心のシャランラ♪ ですが。
jun様は「赤のドレスに黒のストール」を
着用されるとのことでした。
当然、ソレに似合う色のアクセサリーがいいよね。
赤珊瑚と黒いジェットを絡ませたネックレスがいいかな。
でも赤のドレスに赤って、
よっぽどいい宝石じゃないと映えないよね。
だったら、いっそ違う色で。
ドレスの赤に映えて、上品に見えて、
いい感じなアクセサリーがいい。

シャランラ♪
ということで、わたしが選んだのは、
正統派に「オフホワイト」色の真珠でした。
具体的には下記参照。

2012122302

はい、実にオーソドックスですね。
ただデザインと品質にちょっとこだわりました。
もちろん本真珠で、黒のストールに合わせて、
真珠のチョーカーは黒のリボンを首の後ろで
結ぶタイプに。
真珠そのものもバロック(いびつ)と卵型を
からませてクラシカルで軽いけど
華やかな印象にしました。
これなら長さも調節できるから、
いろんなシーンで着回しができます。
ピアス(jun様に送付したときはイヤリング)と
ブレスレットと指輪もおまけで作りました。

それから、
「赤いドレス+黒のストール+真珠のアクセサリー」なら、
「それにあわせたコートとか欲しいよね」ってことで、
再びシャランラ♪

2012122301_2

黒のベルベットに裏地は赤いケープを作りました。
写真だと小さく見えるけど、
膝くらいまで丈があります。
裏地はフリースなので暖かいですよ。
ファーつきの大きめのフードでちょっとエルフっぽく。
で、これだけでもいいけど、
もっと豪華になるともっといいよねってことで、
三度目のシャランラ♪

2012122303_2

ケープの上に追加できるファーのストールを追加。
赤いのはドレスに合わせて赤いベルベットで
作った薔薇のストールクリップです。
ケープの上にこれを羽織ってもいいし、
ストールじゃ寒いときは
ストールの代わりに上半身に着てもいいです。

合計 三回 シャランラ♪ を行い、
わたしは疲労困憊、瀕死の状態に。
病院に担ぎ込まれることになりました。

こんな感じのシャランラ♪ でしたが、
jun様が気に入ってくださってるといいのですが。

とりあえず、鶴の恩返しと同じく、
シャランラ♪ に我が身を削りました。
洋裁素人、家庭科の成績2(5段階で)だった
わたしにできるシャランラ♪ はこの程度が限界です。
もうホント、限界。
もうとうぶん、シャランラ♪ はしません。
ご希望の方はこっそりとコメントしてください。
きっぱりとお断りいたします。
ええ、それはもう断固として。
わたしは、ホラ吹きであって、
魔法使いのおばあさんではない!
そこんとこをよろしくお願いいたします。




以上、ホラ三割程度で。
マジ 倒れたときはどうしようかと思ったよ。
このまま病院で「メリークリスマス」って
ブログったら、すっげえ寂しいなって思った。
帰宅できてよかったよ。
健康って大事(二回目)。
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2012年12月17日 (月)

ちょま、ちょま。

前回までのあらすじ
 コメントをつけてくださる神・jun様の
 オーダーで赤いドレスに似合う
 アクセサリーを作ることになったよ!

すみません、オレです。
オレオレ詐欺じゃないです、黒羊男爵です。
年末進行にて多忙を極めておりまして、
シャランラ♪ はまだ現在進行形です。
ちょっと待って、ちょっと待って。
週一更新したかったのに、
間に合わなかった。すんません。

で、状況ですが。
阿鼻叫喚です。
布地と糸にまみれております。
え、jun様は「アクセサリー」をオーダーしたのに、
なんでそんなことになってるのって、
またわたしの凝り性が発動しているからです。
どうせだったら●●とか●●もあったほうがいいよね、
って思うだけならよかったのに、
実際に走り出しちまいました。
もう止まれない。
で、自業自得と言うわけです。

来週には結果をご報告できるかと思います。
しばしお待ちください。
ええと、画面は
「しばらくお待ちください」のテロップが流れて、
花々が咲き乱れて
環境音楽が流れているとお考えください。
一応、生きてます。




以上、ホラ一割程度で。
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2012年12月 8日 (土)

12月になりました。jun様をシャランラ♪ せねばなりません。

どうも、黒羊男爵です。
あっという間に12月ですね。
一年て早いな。来年の年賀状どうしよ。
てなことを考えながら書斎でぼけっとしていたら、
ふと、jun様(このブログに時々コメントしてくださる神)に
「12月に赤いドレスを着るので、
それに合う衣装を作ってください」って
言われてたことを思いだしたよ!
(そのときの記事は下記)
http://blacksheep.txt-nifty.com/blog/2012/10/post-93fd.html

やべえ! 何も準備してねえ!
ええと、後日もらった詳細情報によれば、
jun様は12月下旬の結婚式に
赤いドレスを着ていくって話だったから
もう二週間くらいしか時間がないよ。
どうしよ!

一応、どんな衣装がいいのか
ビジョンはあるので、
まったくの無策ってわけじゃありませんが、
材料もまだ未入手です。
てなわけで、
わたしはまた布地屋へ走らねばなりません。
なぜに三ヶ月以内に二回も
シンデレラのおばあさんみたいな
「シャランラ♪」をする羽目になったのだ?
わたしは魔法使いではない、
ホラ吹きなのだ。
シャランラ♪ はねえ、疲れるんだよ。
なにせわたしは洋裁素人、
勘と思いつきと想像力のみで
布地を断って衣装を作るので、
どんなものが出来上がるのか、
作ってる本人にもわからない。
まさに神の味噌汁。

それじゃあ、明日にでも布地屋行って
しばらくこもって衣装を作ります。
いいですか、部屋をのぞいてはいけませんよ。
このブログを二回以上繰り返し見てはいけませんよ。
魔法をかけている間というのは
見てはならぬのです。
前回 ストールとバッグとアクセサリーを作ってるから、
きっとjun様もソレくらいのものは期待してるよね。
まさにわたしが身を削って作るわけです。
だから見てはなりませぬ。
シンデレラのおばあさんだって
そうだったでしょ。(あれ、違ったっけ?)




以上、ホラ五割程度で。
足が膝までホラに浸かる程度で。
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2012年12月 2日 (日)

プロジェクト・プロポーズ。その5。投降兵

前回までのあらすじ:
 知り合いの知り合いという、つまり赤の他人、
 渡辺さん(仮)のプロポーズを
 プロデュースすることになったわたし。
 しかも渡辺さん(仮)はあらゆるセンスが壊滅状態の
 ファッション・テロリスト、
 かつ役立たず(プロポーズにおいて)だった……!
 この絶望的な状況をどうにかできるのか。
 独身主義の黒羊男爵の挑戦が始まる。

結論から入ると、難しいプロポーズは無理でした。
映画みたいな劇的で非日常的なプロポーズには
事前に詳細な情報が必要です。

しかし、聞き取りの結果、
渡辺さん(仮)は彼女さんに一目ぼれされ、
(このときは常に研究室で白衣姿だったので、
 彼の私服のセンスのヤバさを彼女さんは知らなかった)
(渡辺さん(仮)はセンスが残念ですが、真面目なイケメンです)
告白されて、生まれて初めて女性と付き合いました。
で、彼にとってはものすごく真剣なお付き合いなので、
結婚したいと思うようになったまではいいのですが、
渡辺さん(仮)は、彼女さんについて、
趣味や嗜好、欲しいものなど、ほとんど何も知りませんでした。

「いったいどういうことなんですか」
わたしは、プロジェクト・プロポーズのアジトと化した、
渋谷のマ●クのテーブルを拳骨で叩きます。
「彼女さんと毎日一緒にランチしてたら、
”あそこのレストランで食事したいな”とか、
”あのブランドが好きなんだ”とか、
会話の端で聞いてるもんじゃないですか」
「いえ、食堂とお弁当の話しか……」
「あなた、本当に結婚するつもりですか。
彼女についてほとんど何も知らないのに?」
「でも、大好きなんです! 彼女は優しくて、料理がうまくて」
「料理なんてもんはスキルですから、
やってれば誰だって、ある程度は上達します。
あと、料理は大人ならできて当然です。
食事を自分でどうにかするのは、生物として基本です。
どこの世界にシマウマを倒せないライオンがいますか」
「でも、かわいくて、よく笑ってくれて、彼女といると楽しくて」
「さっきの理由よりまともですね。
では質問を変えます。
彼女さんはどういうときに、どんな話題を振ると笑いますか」
「えっと」
渡辺さん(仮)はちょっと考えて、
彼女の笑いどころについて衝撃的な発言をしました。
わたしは思わず瞳孔が開いてしまいました。
「ソレ、いいですね!
なんで今まで言わなかったんですか?!
それで行きましょう!」
「え、でもぼくには、とてもできないかと」
「やるしかないんです。いいですか、
11月22日に彼女をデートに誘ってください」
「なんで11月22日なんですか」
「本当は誕生日とかクリスマスがいいんですが、
あなたはすぐにでもプロポーズしたいんですから、
少々こじつけですが、『いい夫婦の日』に決行しましょう」
「わかりました」
こうして、プロジェクト・プロポーズは本格開始しました。
わたしはその日のうちに池尻へ赴き、
最初の仕込みをしました。
その他 少々難しい仕込みもありましたが、
予算があったことと、ネットが役立って
どうにか11月22日に間に合うことができました。

11月22日。
渡辺さん(仮)と彼女さんのデートの日です。
本当はプロポーズの日ですが、
彼女さんは知らないので、普通のデートだと思ってました。
しかし。
「行き先は絶対に秘密にしてください」
「え、どうしてですか」
「サプライズです。
今回は三段のサプライズを考えてますが、
そのうちの一段目だからです」
「わかりました」
ということで、彼女は何も知らないまま、
池尻へやってきました。
わたしは物陰からふたりの様子を観察します。
へえ、けっこう美人だな。
わたしの指導の結果、渡辺さん(仮)の服装も
劇的に向上しているので、
お似合いの美男美女に見えます。
彼が先導して彼女の手を取って、池尻の町を歩きます。
目的地に到着して、彼女はちょっと驚いているようです。
よし、よし。

ふたりは池尻演●ホールへ入りました。
事前にお願いしておいた通り、
本日の演目は「金屏風の投降兵」となってます。
わたしも池尻●芸ホールへ入ります。
トイレ、といって渡辺さん(仮)が席を立ちます。
そうこうするうちに照明が落とされ、
舞台の高座にスポットライトが当てられました。
なかなか戻ってこない渡辺さん(仮)に、
彼女はちょっと不安げです。
きょろきょろとしてますが、そんな不安には関係なく、
一場の人々は大きな拍手とともに、
高座に着いた人物を迎えます。

それは、着物姿の渡辺さん(仮)でした。
そうです、彼女が笑うポイントは「落語」でした。
二段目のサプライズはココです。

渡辺さん(仮)は丁寧にお辞儀してから、
「ええ、世間にはファッション・テロリストってな
人たちがおりまして」と
話し始めました。
あるファッション・テロリストが全身カーキ色で
渋谷のエクセルシ●ールに現れたこと。
彼は重度のテロリストで、洋服はすべて
お母さんが選んだ洋品店センスだったこと。
下着はグンパン(グン●のブリーフ)だったこと。
つっこみの知人(つまりわたし)に罵倒されたこと。
身振りを入れて、熱心に語ります。
観客はみんな笑って笑いまくってます。
彼女さんも笑ってます。
たぶん、そのテロリストに心当たりがあるのでしょう。

「ところが、テロリストは真人間を目指すことにしたのです。
そうです、劇的な自分改造に着手しました。
それはなんでかってえと」
ここでスポットライトが彼女さんに当たりました。
「金屏風のお願いがあったからです」
渡辺さん(仮)は着物の袖から小さな箱を取り出します。
高座から飛び降りて
彼女にその箱を差し出しました。
「一生のお願いです。
テロリストは卒業します。武器はすべて捨てます。
君に完全投降します。
ぼくと、結婚してください」
ものすごい量の拍手と歓声がおきました。

一拍の間ののち、盛り上がった雰囲気に押されたように、
彼女さんは、小さくうなずきました。

うおおおっと、会場がどよめき、
万雷の拍手が沸き起こります。
三段目のサプライズ、成功です!
そうです、会場の人間は全員、サクラです。
彼らが渡辺さん(仮)の話に盛り上がり、
断れない雰囲気を作りました。

このあとのことは、もういいでしょう。

わたしはプロジェクトをやり遂げて、
池●演芸ホールを後にしました。
こうして、知人の画家から頼まれていた
渡辺さん(仮)のプロポーズは成功しました。
まあ、こんなこと、滅多にやらないけどな。

でも、彼が彼女の落語好きを知っていてよかった。
それだけでもよかった。
笑いどころと食べ物の好みが一緒だったら、
八十年くらいは一緒にいられるでしょう。
喧嘩もするだろうけど、
きっとこのプロポーズの話で
仲直りできるでしょう。

もっとも、わたしは相変わらず
独身主義者ですけどね。
まあ、キアヌ・リーブスか
アンジェリーナ・ジョリーが来たら
話は別ですけど。
あ、俺、キアヌとアンジェリーナの食べ物の好みも、
笑いどころも知らないわ。
こりゃ結婚できないわな、やっぱりね。
こうして、プロジェクト・プロポーズは完了しました。

長い話にお付き合いいただき、
ありがとうございました。
次回以降は、また通常運転のホラになると思います。
以上、ホラ七割程度で。




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2012年12月 1日 (土)

あのひとを偲ぶ。

※今回は予定を変更して、
 湿っぽい話をお届けます。
 いやんな方はバックプリーズ。

 本来だったら、「プロジェクト・プロポーズ」の
 最終回だったのですが、
 訃報が入りました。

訃報です。
訃報は中学の同窓生でした。
わたしは同じクラスになったことがないので、
自分から「親友」や「友人」を名乗る資格がありません。
たまに話をする程度の付き合いでした。 
けれど、向こうはどうか知りませんが、
わたしはあのひとが大好きでした。

いっつも困ったように笑うひとでした。
本が好きで、何度か本の話をしたことがあります。
笑ってるけど、他人を傷つけることを嫌がるひとだけど、
たまにちょっとだけ毒舌家でした。
頭の回転が速い。
でも優しい。
他人を傷つけることを嫌うひとでした。
他人を、できるだけ受け入れようとするひとでした。

わたしはあのひとが大好きでした。

わたしが持っているのは浅い好意かもしれません。
自己満足かもしれません。

でもわたしは、あのひとが大好きでした。

通夜の席で対面したとき、
あのひとは、少しだけ笑っているように見えました。
なので、わたしも思わず笑ってしまいました。
たぶんそんなリアクションしたのは
わたしくらいかなと思ったけど、
(当たり前ですが、泣いてるひとが多かった)
こんな表情をしていたのだから、
短くとも、ハッピーエンドの人生だったのだろうなと感じました。

喪主の方のご挨拶も、なんだか懐かしいような内容でした。
あのひとは、本が好きで、歌が好きで。
本屋を見ると入らずにはいられず、
ふと気づくと歌っている。

ああそうでした、あのひとは歌が好きでした。
無邪気な野の小鳥のようなひとでした。
ほんとうに、小鳥のような、かわいらしいひとでした。
葬送のアヴェ・マリアを聞きながら、
こんな綺麗なアヴェ・マリアを聴くことになるとは
思わなかったと考えながら、
ヘルマン・ヘッセの詩を思い出しました。
あのひとはヘッセの「デミアン」が好きで、
その話もしたことがありました。

わたしはあのひとが大好きでした。

受付に頼んで、ご遺族の方に、ヘッセの「デミアン」と
詩集を渡しました。
わたしが持っているあのひとの欠片を
ご遺族に渡したかったのです。
これから、ご遺族にはつらい毎日が待っています。
耐え難い日常が続きます。
そんなときに、わたしが持っている、
ほんの少しの欠片ですが、
あのひとの欠片が傍らにあるといいと思ったのです。
逆に、いつか、ご遺族からあのひとのことを聞いてみたい。
人間はこうやって亡き人をつむいで、
永遠に生かしていくかなと思いました。

あのひとはクリスチャンでしたので、
亡くなれば天国に行きます。
わたしは神がいないので、どこにも行きませんが、
(消えるだけですが)
あのひとは違う。
葬送の聖歌を歌い、その歌詞に慰められつつも、
わたしは葬式の場で暴れた織田信長の気持ちが
少しわかる気がしました。

なんでなんだ。
どうしてあのひとなんだ。
どうしてこんなに早く、あのひとを連れていったんだ。
神を呪いたくなったのです。
呪いながら、泣いていました。

わたしはあのひとが大好きでした。

でもきっと、あのひとは神を呪ってほしいとか
思わないんだろうな。
やっぱり困ったように笑って、
わたしの毒舌をたしなめるのだろうな。

わたしは神がいないから、祈ることはできません。
ただ、偲ぶのみです。
人偏の「人」に「思う」と書いて「しのぶ」と読みます。
あのひとを思い続けるという意味です。
わたしは神がいないから、祈ることはできません。
どこかへむかってこの気持ちを昇華することはできません。
ただ、胸のうちで一生、思い続けるのみです。
わたしの人生にいっしょにこの先も連れていくだけです。
人偏の「人」に「夢」と書いて「はかない」と読みます。
ひとは、はかない。夢のようです。
わたしはずっと、あのひとの夢を、胸の中で思って生きていきます。

わたしはあのひとが大好きでした。
親友を名乗る資格はありません。
友人というほど、あのひとの中に、
わたしの居場所を作ることができなかったけれど、
わたしはあのひとが大好きでした。

これからも、ずっと好きです。




以上、ホラ十割で。
いま泣いてますけど、ホラ十割でお願いします。
どんなに真実が混ざってても、
仮に本当はノンフィクションだとしても、
あえて、今日はホラ十割だと言い切ります。
全部フィクションだと言い切ります。

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どうか、死ぬとき後悔しないよう、
あなたが大好きなひとに優しくしてください。
大好きだと言ってください。
わたしはもっと、あのひとに大好きだと言うべきでした。

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