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2012年6月 3日 (日)

オイオイ、マジか。

こんにちは、絶賛簿記勉強中だったが、
容態が急変して入院している黒羊男爵です。
健康って大切。

ここんところ、簿記の話ばっかりだったので、
気分を変えて、ひさびさにブログ更新、
去年の今頃、経験した話をしたいと思います。

季節はやっぱり五月の終わりくらいでしたかね。
わたしは、渋谷の知り合いの会社へ遊びに行ったのです。
(ちなみに、今年、その知り合いにつれられて
 キャバクラデビューした話は下記。
http://blacksheep.txt-nifty.com/blog/2012/04/post-6d25.html )

知り合いの会社が入ってるフロアの廊下には
吹き抜けがあって、そこに、鳩が一羽うずくまっていました。
近づいても逃げない。
「なんだろ」
わたしは知り合いの会社で知人を待つ間に
お茶を出してくれた女性に鳩のことを尋ねました。
「昨日からいますね、右肩が下がっているから、
翼を骨折しているんじゃないかって、みんなで話してました」

オイオイ、マジか。(一回目)
知人の会社の人間は二十人程度、
ワンフロアに他の会社も入ってるので、
たぶん五十人くらいの人間が鳩を目撃して、
話題にもなって、そして、誰も助けない。
おかしいだろ。
たしかに見ず知らずの土鳩だが、それにしたって、
人情紙風船だ。
わたしは別に優しい人間じゃありません。
が、見ちゃった以上、寝覚めが悪いので、
知人の会社でダンボール箱をもらい、
用が済んだのち、鳩を捕獲して
携帯で調べた病院へ連れて行きました。

病院の先生はレントゲンを取り、
「ぽっきり骨が折れてます」と言い、
次のように言いました。
「鳩の翼の骨折は、元通りになりません。
安楽死か、
このまま公園などに戻して自然の法則のままにするか、
一生保護するか、ですね」
自然の法則と言えば聞こえはいいが、
要するに、カラスなり、猫なりのご飯になると言うことである。

オイオイ、マジか。(二回目)
なんだ、その救いようがない三択は。
小学生の学級会で話題になったら、
大議論が勃発して収拾がつかなくなるぞ。 
ここは先進国日本の、動物病院だろ。
ドリトル先生並みの名医は期待せんが、
それにしたって、医者が無力すぎる。
傷ついた患者を目の前に、何もしてねえじゃないか。
わたしは、「すぐに三択の結論は出せない」と答えて、
鳩をしまいました。
最後に、病院の受付で
「本日の治療費は初診代も含めて4000円になります。
野生動物なので、半額の4000円でけっこうです」 
と言われました。

オイオイ、マジか。(三回目)
わたしの所持金は5000円だぞ。
半額じゃなかったら、8000円だったのか。
すげえな、なんの解決策もだしてねえのに、
8000円か。
でもしかたがない、踏み倒すわけにもいかず、払うしかない。
こうして、わたしは赤の他人の鳩のために
お小遣いのほとんどをはたき、
とりあえず自宅に帰りました。

自宅には昔飼ってた猫用の
大きなケージがあったので、とりあえずそこへ
鳩と病院でおねえさんたちにもらった餌(4000円の餌)と
水を入れて、
今後について考えました。
あの医者は三択だと言ったが、
どうにも納得ができない。
たしかに、サラブレッドの足の骨折などは
もう致命傷で生きられないが、鳥の翼だろ。
野生動物だったら、けっこう症例はありそうだし、
スズメみたいな小さな鳥でもない。
素人の考えだが、治るんじゃねえのか。
ホントにダメなのか。
わたしは翌日、PCを立ち上げて、ググりまくりました。

ググること一時間、鳥の骨折の権威を発見。
セカンドオピニオンにいいかもしれん。
このひとがダメだって言ったら、あきらめよう。
そう思って、権威の動物病院へ電話して、
事の詳細をおねえさんに話したら、
権威が気軽に電話口に出てくれて、
あっさり「治るよ!」と言ってくれました。

オイオイ、マジか。(四回目)
わたしは自家用車に鳩入りダンボール箱を積んで
権威の病院へ急行しました。
権威は鳩を調べて、
「治るよ。このまま預かるね」と言ってくれました。
「飛べるようになりますか」という疑心暗鬼のわたしの台詞に
「なるよ!」と心強い言葉。

オイオイ、マジか。(五回目)
鬼の三択 であきらめなくてよかった。
世の中、名医っているんだな。
わたしは安心して権威に鳩をゆだねました。
帰りがけに受付で、
「おいくらになりますか」と尋ねたら、
おねえさんが微笑んで、
「野生動物ですから、無料です。
おこころざしだけでもいただければ、ありがたいです」と言いました。

オイオイ、マジか。(六回目)
わたしは、つくづく、
「医者って、病院って、選択が大事だな」と感じ、
「あの、すみません、いま持ち合わせがないので」と
おねえさんに、貯金も合わせて2000円を差し出しました。
8000円くらいするんだろうに、払えなくてゴメン。
そしたら、おねえさんは、
「じゃあ、お金はここにいれてくださいね」と
盲導犬育成用の募金箱を指さしました。

オイオイ、マジか。(七回目)
無料でおこころざしだけでもありがたいって言ってくれて、
しかもお金は病院の懐には入れなくて、
盲導犬への寄付なのか。
どんだけ心が広くて、いい動物病院なんだ。
俺もここに通いたい。

わたしは、心置きなく、
「ああ、これで安心だな。あの鳩はラッキーなやつだな」と思って、
動物病院を後にしました。
もしかしたら、野生動物って
病院に助成金とか出るのかもしれないけど、
それにしたって、
鬼の三択を回避できて、盲導犬に寄付できて、
いいことづくめじゃねえか。
よかったなあ。

帰宅して、餌の入った空のケージを眺めて、
わたしは一抹の寂しさを感じました。
そっか、わたしは、あの鳩が好きだったんだな。

オイオイ、マジか。(八回目)
たった二日のご縁だったのに。
感情移入が早いのにも限度があるだろ。
わたしは自分に突っ込みを入れて、
ケージの餌を撤収しました。

本当に、わたしは別に優しい人間じゃないよ。
でもさあ、あのまま鳩を放置して、
翌日、血痕と羽根が廊下に散らばってるかもとか
想像したら、寝覚めが悪いじゃないか。
それが、ちゃんと手当てしてもらえて、
鳩は元通りになるんだ。
これでよかったよな、悲しくなるんじゃなくて、
喜ぶべきだよな。うん。
そう思いながら、わたしは、泣いてました。
オイオイ、マジか。(九回目)

こんなことが、去年ありました。
何度も「オイオイ、マジか」が出てきましたけど、
全部ニュアンスが違います。
日本語って懐が広いなあ。




以上、ホラ二割程度で。
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コメント

おいおい、まじか(一回目)
いい話じゃないですかー。
あきらめなくて、よかったですね(^^)
ちなみに、二割のホラは、
鳩を見つけた場所と
会社の人って部分と見た!

簿記の試験、11月なんですね。
少し、勉強期間が延びたと思って
今は、ゆっくり静養してください。

jun様、おはようございます。
そうなのです、
簿記の試験に余裕ができました。
といっても今年中にとらねばならんのは
変わりないのですが。
ええと、今回の話のホラの部分の正解ですが。
どこがホラかは、そっとしておいてください。
推理を楽しんでいただければ幸いです。
コメント、ありがとうございました!

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