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2011年8月

2011年8月29日 (月)

わたしの恋愛危機。

前回までのあらすじ:
我が家で快適インターネット中だったわたし。
そこへわたしの隠し子を名乗る女の子がやってきた。
身に覚えなんかあるわけねえわ、オレは無実じゃ!
胸を張るわたしに執事が尋ねる。
「大学時代に、記憶を失ったことは?」
……ある。一回だけ、酔っ払って路上で寝たことがある。
でも、でもだからって、そのときに。
そんなことってあるの……?
「将来の夢は妖精さん」のわたしに、壊滅的な危機が迫っていた。

「いーや、違う!」
わたしは声を張りあげた。ここで引いたら、身の破滅だ。
「では、記憶を失ったことはない、と?」
執事が追撃してくる。
わたしは冷や汗をかきながら、弾幕を張る。
「記憶を失ったことがないとは明言していない。
だが記憶がない=異性体験とは限らないだろ。
第一、そのときわたしはサイフから鍵から
なにもかもなくしてるんだ。
普通にずっと寝ていて、身ぐるみはがされただけだ」
「では、記憶をなくしたことはおありなのですね」
弾幕、薄いぞ! なにやってんの!
わたしの心の中のブラ●ト艦長が叱咤する。
わかってるよ、ブ●イトさん。オレはできる子。
「そもそも記憶を無くすほど酔っ払ってるのに、
そういう行為は可能なのか?!
酔っ払って眠くて、自分の瞼すらコントロールできないのに、
無理だろ、ムリィッムリィッムリィッムリィッムリィッ」
わたしにデ●オが乗り移る。

一方、執事は完全に考察する探偵と化している。
「大学時代に記憶をなくしたことはある、と……。
ではやはり、その時に」
「違う、絶対違う! わたしは身も心も清らかさんっ」
わたしはノートPCを投げ出して、両手をグーにして振り回す。
「おまえ、もっと冷静に考えろよ。
 ・ろくでなしで
 ・金遣いが荒く
 ・嘘ばかりついており
 ・自分勝手で
 ・自分の言動に責任をとらない
そんな人間、わたし以外にもいっくらでもいるだろ」
「ご主人様レベルのろくでなしは なかなかいませんよ」
「いるって! 絶対、オレ以外にもいるって。
そいつが犯人だよ、真犯人」
「……どうにも埒があきませんね」
執事はいっそ冷酷なまでに冷静に言った。
「これはもう、DNA鑑定を試みるしかありません」
「なんで、どうして、そうなるの。
オレじゃないんだから、信じろよ!
おまえのご主人様を信じろ」
「残念ですが、信じられません」
きぱっと、執事は答えた。
「ご主人様は、ホラ吹きですから」
「それを言うなら、うちは代々みんなそうだろうが!
みんなホラ吹き――あっ」
わたしはある真実に気づいて、息をのんだ。
まさか。

まさか。やっぱりその少女とわたしは血縁関係があるのか。
まさか、まさか。
いくら ろくでなしだとしても。
ホラ吹きだとしても。
信じたいと思っていたのだが。
考えてみれば、信じられない。

「この家に住んでたろくでなしは、オレだけじゃない。
オレのオヤジ――あのろくでなしはどうした!」
「え、先代様ですか」
「そうだよ、この家に住んでて、ろくでなしで、
ご主人様なのは、オレだけじゃないだろ。
あいつだよ。オレの父親が真犯人だ!」

つまり、少女はわたしの娘ではなく、
わたしの、妹。
よくよく考えたら、わたしは十五歳で家を出て自立しているので、
この屋敷のご主人様歴はそんなに長くないのだ。
わたしが屋敷に戻ってきて追い出すまでは、
この屋敷には、わたし以上のろくでなし、ひとでなし、ホラ吹きが住んでいた。
わたしの父親である。
これがもう、本当に、どうしようもないろくでなしで、
わたしが言うのもなんだが、異常なまでに ろくでなしだった。
虚言癖があり、酒飲みで、ホラとハッタリを悪用して何度も女性を騙した(男性も)。
「間違いない。あの男が女の子の父親だ。
あいつ、どうしてるんだ」
「さ、さぁ、先代様がどうされているかはちょっと――」
「おまえ、こっそり連絡とってるんだろ。
あいつを問いただせよ。絶対、あいつがクロだから。
わかったな!」
わたしは執事を寝室から押し出し、バン! と扉を閉めた。

なんてこった。
この歳で突然、妹ができるなんて。萌え小説みたいな設定だ。
あーもう、どうしようもねーオヤジだ。
しかし、女の子には罪がない。
オヤジの娘である以上、わたしと同じ権利を持つ。
つまり、ホラ吹き男爵の爵位の権利(素質)を持って……。

「アーッツッツッツ、ヤられた!」
わたしは、目の前がクリアになって、すべてを理解した。
畜生、やられた。騙された。
その女の子、最初からわたしが父親ではないと知っていたのだ。
わたしが兄だとわかっていて、
「お父さんなんです」とホラを吹いたのだ。
そう、執事いわく、女の子はこう言っていた。
「その少女はこの家の主人が自分の父親だと
母から聞いたと申しておりまして」
ウソはついていない。間違っちゃいない。(※ここ重要)
ただ、その「主人」が先代だというだけで。
女の子は、全部わかってて、執事を利用して、わたしをはめたのだ。
ただ、ただ、わたしへの嫌がらせに。
チックショウ、やるじゃねえか、ガキのくせに。
間違いなく、オレの妹だな。
この根性の曲がり具合、
他人の思い込みを利用するホラの技巧度、
血を感じる。

待てよ。てことは……最悪の場合、
オヤジの指図かもしれないじゃないか。
つまり、オヤジと女の子はグルでわたしをはめた。
なんのために?
それはもちろん、
「――ヒマつぶしか!」
特に意味はないのだ。ただ からかわれただけで。
最悪だな、この家のDNAは最悪だ。
タチ悪いわ、腐ってる。
わたしは口惜しさで頭を抱えて、のたうちまわった。

「ご主人様」
ノックの音ともに執事が顔をのぞかせた。
髪の毛をかきむしってるわたしに、ぺらり、と一片の紙を示す。
「こんなものが、玄関に残されておりました」
「なんだよ」
もう嫌な予感しかしない。
執事の手からひったくった紙には見覚えのある筆跡で、
「ごちそうさま。」とだけ書かれていた。
ムキーッ!!!
やっぱ、あのジジイの仕込みかっ。
「おい、執事、オヤジに「早く死ね」って言っておけ!」
「はい、お元気でいらっしゃいますよ」
「知ってるよ!」
知ってる。
よぉく知ってるよ。



以上、ホラ七割くらいで。じゃっかん真実で。
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2011年8月28日 (日)

わたしの恋愛事件。

世間はもう夏休み終盤ですね。
わたしは別に休みではないですが、
快適インターネット中です。
※ベッドにPCを持ち込んでる。

じっくりと振り返ると、
ほほう、今年の夏の宴は盛況じゃッたようですな。
あぁいいなあ、わたしも行きたいなあ。
レイヤーさんを見たい。
あの場所の空気に癒されたい。
来年こそ、宴に参加したいなあ……。
などと考えながら、アイスティーを口に含んだとき。
ノックの音ともに、執事が現れました。
なんだか、顔が強張っているようだが、なんなんだ?
わたしは怒られるようなことはしていないぞ。
(未自覚な行動はのぞく)

「ご主人様」
「うん」
わたしは返答して、身を起こし、
「どうかした? なんか眉間に皺が寄ってるけど」
口ではそういいながら、さほど切羽詰った気分ではなく、
アイスティーを再び飲む。
執事は咳払いしてから言った。
「ご主人様、落ち着いて、よく聞いてください」
「?」(さっさと話せよ、と思いながら飲み続ける)
「いま、ご主人様の隠し子と名乗る女の子が当家の玄関に参りました」

ブッフォッ!
わたしはマーライオンのようにアイスティーを噴き出しました。
あーッ! ヤフオクにアイスティーが!!
ていうか、ちょっと待て、いまなんて言った?!
「こうして改めて拝見いたしますと……目の辺りに面影が」
「おまえは馬鹿か?!」
わたしは紅茶色に染まったノートPCを抱えて怒鳴りました。
「このわたしに、年がら年中、寝込んでるわたしに、
家から一歩も出られねえ、
イトーヨー●ドーにも行けないこともあるわたしに、
子どもがいるわけねえだろうが!
いつ、どうやって、誰に仕込むんだよ?!」
「それはご自分の胸にお聞きください。
とにもかくにも、その少女はこの家の主人が自分の父親だと
母から聞いたと申しておりまして。
残念ながら、当家のご主人様はご主人様しかいらっしゃらないわけで」
「なんでわたし本人の証言が、
会ったこともねえガキの母親の証言に負けるんだ?
間違い、間違いに決まってるだろ!
家を間違えたんだよ。
その子にそう言って、隣の家に案内してやりなさい。
最近、暑いからな、ちょっとゆだった頭の女がいるんだな」
「ですが、少女によりますと、母親から聞いた父親は、
 ・ろくでなしで
 ・金遣いが荒く
 ・嘘ばかりついており
 ・自分勝手で
 ・自分の言動に責任をとらない
ということですので。
こうもはっきりご主人様だと言われては、
正直、わたくしも残念ながら信じるしか」 
「待ーてーよ、待て!
おまえはオレをなんだと思ってるんだ?
言われれば、ちょっとばかり無責任かもしれん、
嘘つき、ていうか、ホラ吹きかもしれん、
アマゾンとカード会社にいくらか借金があるかもしれん、
だがなあ!
女性に子どもを押しつけて逃亡するようなことは絶対にせん!
そんなユーモアも夢も心のゆとりもないようなこと、
粋人であるわたしがするわけないだろうが」
「しかし……わたくしも、
ご主人様の弱い自制心はよく存じ上げておりまして」
「そりゃ、わたしは我慢弱いかもしれないよ?!
でもだからって、子ども作って逃げたりするか?
そもそもそんなウフンアハンな事件に巻き込まれたことがないだろうが。
わたしは恋愛したことがないんだぞ」
「恋愛経験はなくとも、異性経験は持てますので」
「おまえ、おまえ、サイテー! 自分がなに言ってるかわかってる?!
おまえがそんな男だとは思わなかったよ」

とにかく、その女の子はわたしの子供じゃない。
丁重にお引取り願え。
そうだ、アイスでもあげなさい。
そんで帰ってもらいなさい。
わたしは命令して、執事を寝室から追い出しました。
ありえねえですよ、わたしに子どもって。
そんな過ち、犯したことないわ。
いろんな、そりゃ豊富な過ちを犯してきましたが、
その手の過ちは犯したことない。
わたしは妖精さんになるんだ。そう決めている。

ああ、大学のころ、コンパの帰りに酔っ払って、
いっぺん道路で寝たことがあったが、
それくらいだよな、病気以外で意識がなくなったことって。
隠し子なんて、本当に、失礼な話だよ。
わたしの尊厳をひどく傷つけられたよ、プンプン。

濡れたノートPCを拭いながら、腹を立てていると、
またもやノックの音が。
「今度はなんだよ、男の子でも来たのか」
わたしがいやみを言うと、
執事は上半身だけドアの隙間からのぞかせて、
「ご主人様、大学時代に記憶をなくされたことはありませんか」
と言った。
はい?
「どういう意味?」
「なんでも、少女の母親は路上でご主人様と出会ったと言っているそうです。
そのとき、ご主人様はへべれけだったそうで。
まさかとは思いますが、大学時代にそのようなご経験は?」
……。
……。
……。
……え?



以上、ホラ七割くらいで。
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2011年8月19日 (金)

ぬらりひょんと写メを。

さっき、テレビを見てたら、妖怪番組をやってたんですよ。
小学生が授業の一環として地元の妖怪情報を調べて、
小学校で発表するという。
(それに絡めて、日本各地の妖怪話もあった)

で、ですね、子どもたちがノートを片手に
聞きこみをするんです。
墓地とか、公園とか、すっげえ古そうな家とかで。
大人に訊くわけですよ。
「妖怪、信じてますか?」
「見たことありますか?」
見たことあるか、という質問には「No」でも仕方ないよ。
真面目な大人ならね。実際、見たことないならね。
でもさ、「妖怪、信じてますか?」って小学生に訊かれて、
「いや、信じてないね」
「いないよ」
「信じてない」
って言う、大人って、どうなんですかね。
オトナ気なくないですか。
ん? オトナ気なくなくないのか?
とにかくですね、わたしは憤ったわけですよ。
小学生たちですら、
「見たことない≠実在しない」だと考えるのに、
大人たちときたら、
「見たことないから、いないよ」と言うのです。
明らかに間違ってます。

いいですか、小学生(子ども)に
「妖怪、信じてますか」って訊かれたらですよ、
「いるよ」って答えるべきなんです。
だって、妖怪いないっていう根拠もないじゃないですか。
いるっていう根拠もないけど、
いないっていう根拠もない。
だったら、いたほうが楽しいじゃないですか。
どっちかわからないんなら、
楽しいほうを採るべきです。
見たこともない神様に賽銭を投げて拝むくらいなら、
妖怪いたっていいじゃないですか。

もし、わたしが子どもに訊かれたら、迷わずに
「いるよ。この前、うちにお茶に来た」と言いますね。
うん、ホントに、このまえ うちにお茶に来たよ。
雨がざあざあ降ってる日に、インターホンが鳴ってね、
「はい」って出たら、
「ちょっとそこまで来たから、どうしているかと思って。
お茶でも飲まない?」って、
ぬらリひょんが言ってました。
え、ぬらりひょん、知らない?
ジャ●プに出てるでしょ、アレよ、アレ。
で、ふたりで濡れる紫陽花を眺めながら、
縁側で冷たい麦茶を飲みました。
ぬらりひょんがお茶菓子に羊羹を持ってきてくれて、
とってもおいしかったよ。
ふたりで目のそばで横ピースした写メ撮ろうとしたんだけど、
カタツムリを見つけて夢中になっちゃって、
写メ 撮り忘れました。

また今度来たら、撮るね。
ま、今度来るのが ぬらりひょんとは限らないけどね。
一反木綿かもしれない。
そしたら、ふたりで素麺ゆでて食べます。
口幅いっぱいに素麺をすする一反木綿。
なんか絵的に共食い的な感じ。

これくらい、子どもたちに言ってあげて欲しい。
それが無理なら、
「横浜でト●ロが葉っぱの傘をさして信号待ちしてた」
くらいは言って欲しいです。
これは実話です。
伝聞ですが、実話です。
本当に、雨の日に大トト●が葉っぱの傘さして
信号待ちしてるのを見たって人がこの世にいるんです。
(≠幻覚、心の病気、気のせい)
●トロがいるんなら、マックロクロ●ケもいるでしょ。
だったら、妖怪だっているでしょ。

そういえば、十年くらい前に田園都市線に乗ったとき、
「夏休みだから、オレ、屋久島に行ってくるんだ。
ヤック●を探しに」
って言ってる大学生風の男子がいましたよ。
ヤッ●ルって、知ってる?
もの●け姫ってアニメの主人公の男子が乗ってる、
でかい鹿のような生き物のことだよ。
屋久島にいるらしい。
いや、アニメの中では「屋久島にいる」とは一言も
触れてなかったんだけど、
(どっちかっていうと、東北から来たんじゃないの?)
その大学生は確信を持って、
「オレは●ックル探しに屋久島に行く」って言ってました。
見つかったかな。
見つかったらいいですね。
そう思いました。

河童だって、ぬらりひょんだって、豆腐小僧だって、
お土産持って「お茶に来たよ」と我が家に来たら、
わたしは家に上げます。
手ぶらだったら、上げないかもしれないけど。
いや、「これ、きれいだったから」って
野に咲く花の一輪でも差し出してくれたら、
家に上げます。一緒にお茶飲みます。
新興宗教の勧誘なら、木っ端微塵にしてやるけどな。
(※ 男爵と神様。)
http://blacksheep.txt-nifty.com/blog/2011/03/post-78fe.html
妖怪だったら、いいじゃないですか。
いてくれたら、楽しいよ。

きっとね、信じてる人がいなくなっちゃったから、
妖怪たちは消えていったんです。
信じてる人がいたら、いると思うよ。
木の葉の影に、
雨の流れに、
揺れる花びらに、
いると思うよ。
妖精を信じてる子どもは合図して、って
ティンカーベルは言います。
そしたら、合図をしてあげて。
わたしは、君たちを殺さないよ。
いてもいいと思うよ。
人が在るように、妖怪がいてもいいと思う。
大人になっても、大人になったから、
わたしはそう思います。
彼らは、夢の泡沫で できている。
夢がなくなったら、つまんないじゃない。



今日のところはこんな感じで。
ぬらりひょんはどこで羊羹買ってきたのかな。
むちゃくちゃウマい羊羹だったよ。
君にも分けてあげたかった。
ホラは七割くらいですね。
残り三割は、わたしの実体験です(!)。

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2011年8月13日 (土)

首が回らない。

固まりました。
え? PCじゃありません。セメダ●ンでもないです。
わたしの首と肩です。
おかげで首が回りません。
借金で、ではなく、コリで回りません。
マジはんぱなく、シャレにならんくらい、回らない。
正面しか見えないんですよ。
自分の横を見ようとすると、首に激痛が走る。
寝違えたとかそういうレベルじゃない。
振り向けないんですよ。
肩に乗ってる背後霊が激太った上に
わたしの首を殺意をもってギリギリ締めているとか、
そんな感じなんです。
原因はたぶん、枕と椅子。
枕の高さが最近、合わなくなって、妙に寝苦しかったし……。
デスクトップPC置いてある机の椅子が微妙に低いし……。

首と肩が動かなくなると、
今度は目の奥から頭痛がやってきました。
ズッキーン、ズッキーンと
虫歯菌が歯を掘っているような擬音の頭痛が頭蓋骨に響きます。
肩に塗り薬塗って、頭痛薬を飲んで横になりましたが。
一晩経ってもまったく治らない。
ええ、欠片もよくならない。
相変わらず背後霊は首を絞めてくるし、重い。
これはもう、素人の手に負えない。
こうしてわたしは、扉を叩きました。
拝み屋さんの、じゃない、マッサージ屋さんの。

マッサージ屋さんは(家に来てもらったのだが)、
わたしの肩と首をすりすりと触り、
「うーん」と言って、
「あははは」と笑いました。
「これはスゴイ。パンパンですね。
ここまでコッた背中は久々に見ました。
肩と首だけの問題じゃないですよ。
背中全般がものすごいパンパンになってます」
「治りますか?」
「よくはなりますが、根本治療は今すぐには無理ですね。
地道にストレッチをやってると
ちょっとはよくなると思いますけど」
とりあえず、首が回るようにしましょう、と言うことで、
マッサージ屋さんはマッサージを始めました。

「うぎゃぽっ」
変な声が出ました。
痛い。めちゃくちゃ痛い。ゴリゴリしてる。
え、手のほうも触るの? うおお、上腕までゴリゴリしてる。
「すみません、もしかして、腕も……?」
「そうですね、張ってますね。すごいな」
あはは、あははと朗らかに笑いながら、
マッサージ屋さんはリンパ節に沿って(たぶん)
マッサージをしていきます。
わたしはうつ伏せで寝た状態で、
ゴリゴリされるたびに痙攣。
こんなことなら、整体師さんのほうがよかったかも。
整体師のほうが痛いんじゃないかと思って
マッサージ屋さんに来てもらったのだが、
あまり変わらな……い、痛い!

苦しむこと四十分。
「取り急ぎ、首周りを中心にやってみましたけど、
どうです?」
言われて、わたしは身体を起こして首を回してみました。
うおおお! スゲエ、痛くない!
動くよ、動く。自分の横の景色が見えるようになった。
クララが立った、クララが立ったよ!
「ありがとうございます!」
わたしは思わず、両手でマッサージ屋さんの手を握手。
「先生、先生はスゴイ先生ですね」
「いやいやいやいや、ほんの実力ですよ」
「謙遜なさらないところが、大物ッぽいです」
「あはははは」
先生は最後まで明るく笑って、請求書を差し出しました。
うわお!
十分で千円換算ですか。でも、まだ安いほうだと思う。
おそらくもっと高い先生はいっぱいいる。
拝み屋さんに頼んだら、きっと万単位だろう。
わたしは自分にそう言い聞かせて、
お金を払い、会員カードを作ってもらいました。
たぶん、またお願いすることもあるだろう。

季節がちょうどお盆なんで、
わたしは背中のご先祖様に言いたいです。
お願いですから、ダイエットしてください。
首を絞めるの、やめてください。
マジほんとシャレにならないんで。
今後も、今回みたいな虐待を続けるようなら、
迎え火たかないで、送り火だけたきます。
送り返すためにばんばん燃やすよ!

ストレッチの本、買って、やり始めようかな……。
枕も買い換えたほうがいいかもな。
このままだとまた再発してしまうだろう。
それにしても、次から次へと
いろんなところが悪くなるね。
たかだか身長1●●センチ、体重4●キロの身体なのに、
どんだけ病気の可能性を秘めてるんだ?
はかりしれないポテンシャル。
次はどこが悪くなるんだろう?
クイズにしてみるとおもしろいかもな。

わたしの体の中で、次に悪くなるのはど~こだ?
 1:頭
 2:顔
 3:首
 4:肩
 5:上半身
 6:腹
 7:下半身
 8:足

正解はCMの後で。
60秒後にまたお会いしましょう。



以上、ホラ四割程度で。
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2011年8月 9日 (火)

大冒険・ガラスのビーサンを求めて。

前回までのあらすじ:
いつものように寝込んでいたわたしは、
ひとりでお留守番だったため、
シンデレラごっこを発動。
しかし、小道具が足りないせいか、
いまいちノリきれなかった。
(性別が違うとか、ドレスがないとか、
そういうことは気にしない)
そこで、足りないのなら探し出そうと、
ガラスのビーサンを求めて、
(※ガラスの靴→ガラスのビーサンになったのは
 いまは夏男だから。
 夏で男なら、ビーサンでしょってことで)
広大なネットの海へ旅立ちました。

いやね、聞いたことはあるんだよ、ガラスの靴は。
たぶん、売ってると思うんだ。
ググにて検索。
→楽天で鬼のようにヒット。
でも片方だけなの? 実用的じゃないよな?
値段もバラバラなのな……。
ディズニー●ンドで売っているという話もヒット。
なんだ、わたしがよく知らなかっただけで、
ガラスの靴ってけっこう売られているじゃない。
片方だけっぽいけど。
(一足そろってるのはペーパーウェイトみたいなものだった)

じゃあ、ガラスのビーサンは?
もしかして、すでに存在してるとか?
……あるよ。ヒットした。
マジでか?
ネックレスのトップがガラスのビーサンになってる商品がある……。
さすがに、はけるガラスのビーサンはないようだが、
小道具として使用する分には、
別に小さくてもいいよな。
うん、じゃあ、コレ二個(一足分)買って、
ネックレスのチェーンから外して、枕元に置こう。
で、想像するんだ。
自分がコレはいて、
口惜しがるお姉さまたちを笑いながら、
王子様からの使者に選ばれるところを。
うん、想像できるな、問題ない。
まったく問題ない。
わたしの大冒険、家から一歩も出ないで終了。

ところで、今日のブログ、
どこがタイトルの「大冒険」だったのかというところですが。
本来、ガラスのビーサンが見つからないため、
オーダーメードするしかなくなり、
良質のガラスを求めてガラスの産地に行ったり、
ガラス工場へ行ったり、見積取ったり、
いろいろするつもりだったのだが、
――だって、もうあったから。売られてたから。
大冒険する間もなく、終了。
資本主義社会ってスゴイね。
ありとあらゆるものが売られてるのな。
「こんなん、ねえだろ」ってものでも、商品化されているよ。

だから、「大冒険」はまた、今度。
ググってもヒットしないような、
ありえねえようなもの を思いついたら、
それを探して旅立とうと思います。
ちなみに、「ワンピース」ってググったら、
やっぱり鬼のようにヒットしました。
ルフ●、君も家から出る必要はないよ。
ワンピースは、日本で通販で売られてるから。
便利な世の中になったもんだ。
でも、便利になった反面、
冒険が遠くなったのは、ちょっと悲しいかな。
やっぱり、動けないわたしにとって、
秘宝を求めて、戸外を駆け回る
トム・ソーヤやル●ィはヒーローですね。
いつか、オレも旅立つ。
その日まで、トム、ルフ●、
ベッドから君たちの冒険を見守っているよ……。

以上、ホラ一割で。
だって、本当に売ってるんだもんよ。
売ってなかったら、物凄い量のホラを吹こうと思ってたけど、
(大冒険だからな)
売ってるんだもん。もうどうしようもないじゃない。
いじりようがないじゃない。
現実って……ちょっとつまんねえのな。
興味がある方は探してみてください。
「ビーサン ガラス」とかでヒットします。

わたしはまた、だらだらと病気をしながら、
次の冒険を考え中。
思いついたら、ブログにあげます。

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反省材料として、今後に活かします。たぶんね。

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2011年8月 7日 (日)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――オリエント急行の殺人事件

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は = オリエント急行の殺人事件 で。
そしてだれもいなくなった もありだけど、
わたし的な衝撃度は オリエント急行 のほうがあったので。
小学生の手が震えましたよ。名作。傑作です。
アガサ・クリスティ様は偉大な作家です。

上記はわたしが持ってるやつとは違うけど、ご参考まで。

季節外れもはなはだしいストーリー紹介。
舞台は真冬のヨーロッパ。すげえ寒い。
ヨーロッパを横断するオリエント急行が
豪雪の中で立ち往生する。
そのオリエント急行の中で、とあるアメリカ人が死亡した。
めった刺しの他殺だ。
雪の中の列車の一両という、密室の中で、
限られた登場人物の中から、犯人を探し出せ。
難解な状況だが、もちろん、犯人逮捕は不可能ではない。
なぜなら、灰色の脳細胞を持つ男 エルキュール・ポアロが
乗り合わせていたのだから――って話。

クるね、すっげえ、クるね。
オリエント急行という、ちょっと旅情をそそる言葉の響き、
雪の中の列車(ある種 密室)という舞台、
特徴があり、性格描写がおもしろい登場人物たち、
魅力的な、かつ引力的な、話の展開。
どこをとっても、おもしろい!
クリスティ様の人物描写は的確で、
最小限の描写で最大限の読者の想像力を動かす。
もちろん、読者が犯人を指摘することも不可能ではない。
不可能ではないのだよ、
じょじょに明らかになっていく真実を的確に捉えていたら。

つうか、最後のポアロの説明のところで、
ポアロの説明が七割済んだくらいのところで、
「え、ええっ、えええっ」って身震いが来て、
八割で、
「えええええええっ」ってなって、
九割で、
「そんなことって、あるの?!」と真実に気づいて手が震える。
この話のオチは言われるまでまったく気づかないんじゃないんです。
(容疑者Xの献身 は言われるまで気づかない)
ポアロの台詞から予想できる事態に、
話に参加して考えている読者は愕然とするんです。
自分もポアロの立場で、ポアロの目線で
すべてを見直して、気づくんです。
この話、読者は本を買った単なるお客さんじゃありません。
ポアロの分身、ポアロよりちょっと先に真実に気づく、
もうひとりの探偵になりきって話に参加できるんです。
すっごいよ、この話は、本当に傑作です。
クリスティ様の話の展開のうまさが
もう異常。
ただでさえ、すさまじいオチなのに、
そこへもっていくまでのクリスティ様の
ストーリーテリングが強力すぎて、
読者は自ら真実に気づいて、唖然とします。
世界で一番おもしろい推理小説はなに? と言われたら、
わたしは、この話を挙げるかもしれない。
容疑者X も捨てがたいが、
クリスティ様のオリジナリティの強さ、
レベルの、クオリティの高さ には脱帽。

ちなみに、シャーロック・ホームズ は別枠です。
あっちは世界一の探偵です。
その意味じゃ、ポアロは残念ながら、
世界一の探偵じゃありません。(わたしにとっては)
その代わり、
オリエント急行は 世界一の推理小説かも。(わたしにとっては)
初めて読んだのは小学生のときでしたが、
最後、マジで手が震えたもんね。
ページが、ページがめくれない!
ポアロの台詞を追う視線が、脳が考える結末の予想に追いつかない!
ポアロの推理に先んじて、想像が突っ走ります。
クリスティ様は、読者の想像力をいかに動かすかということを
よくご存知だった。
あと、作品のネーミングセンスが素晴らしいよね。
動く指 とか、 鏡は横にひび割れて とか、
意味深で思わせぶりなネーミングが素敵。
(もちろん、「ああああ、だから、このタイトルだったのか……」と
読後にわかる)

今回、 オリエント急行 を紹介してしまったので、
今後 クリスティ様の著書はたぶん紹介しないのだが、
ポアロのクリスマス もよかったな。
クリスマスシーズンに紹介したかったですね。
あと、ミス・マープル物も好きなんで、
そっちも紹介したかったかも。
ポアロ物なら、 カーテン なんかもしみじみとするのだが、
ミス・マープルだったら、なにかなあ。
全部好きだからなあ。スリーピング・マーダー とかかな。
探偵としては、 シャーロック・ホームズ という
突出したキャラクターが歴史上すでにいて、
新しく、斬新な探偵キャラを作るのは難しいと思ってましたが、
クリスティ様はミス・マープルでわたしの度肝を抜きました。
誰が想像したよ、こんな普通のおばあちゃんが
稀代の名探偵なんて。
ミス・マープルはおばあちゃんなのに、
すごい推理力を持っているのだが、
それはおばあちゃん(オールド・ミス)ゆえに持っている能力で、
説得力がある。
大好き。ミス・マープル大好き。
ポアロも、もちろん好きですけどね。

だってわたしは、ポアロとは気が合うからね。
ポアロもわたしと同じで、「快適」が好きで、不快が嫌い。
オールセントラルヒーティングが好きで、
甘いもの・おいしいものが好きで、
ちょっと皮肉屋で、でも友人思いで、
ていうか、ポアロの性格について語りだすと、
このブログ、終わらねえよ。
ポアロの性格とヒゲと頭の形について語りだすと、
あと三時間くらい、話してると思います。
それだけ魅力的なキャラクターなんだね。
やっぱり、クリスティ様はスゴイ作家だった。
推理物として、話がスゴイ作家様はいる。(話萌え)
推理物として、キャラがスゴイ作家様もいる。(キャラ萌え)
だが、話とキャラの両方が高レベルな作家様は
やっぱり稀だと思います。
さらに、物語として、
ストーリーテリングの腕まで問い始めたら、
わたしの中では、クリスティ様が
ミステリーの女王陛下ですね。
アガサ・クリスティ様の物語は、
小学生のころから読んでるんで、もう刷り込み状態です。
わたしはクリスティ王国の臣民です。
女王陛下、万歳。万々歳。

本当に、オリエント急行 読んでない推理好きは
損してると思うなー。
まあ、いまの日本の出版状況だと(新本格以降)
オリエント急行 が発表された当時ほど、
オリエント急行 の凄さはないかもしれないけど、
(先がわかる~、意外性がない~ など)
小学生の脳みそには刺激が強すぎました。
完璧に、洗脳されました。
騙されたと思って、オリエント急行 読んでみて下さい。
読み終わったら、
「なんだよ、畜生、騙された」って、言うかもしれないけど。
わたしは自分の言動に責任はとらないけどね。
はい、いっさい、責任はとりません。
誇りをもって、誓えます。

そんな感じで、今回は終わり~。
ホラは三割くらいですね。
洗脳されてる人間が、一心に宣伝しても
説得力がないかもねー。
それでもいいのさ、別に説得力がなくてもいいのさ。
わたしは オリエント急行 持って幸せだから、
それでいいのさ。
あなたが幸せになるかどうかは、あなた次第。
でも、オリエント急行 はお勧めだよ!
騙されてもいいひとは、騙されてください。

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2011年8月 6日 (土)

大冒険の始まり。

今日も元気に寝込んでます。
今日は、わが町では七夕祭りがあるらしく、
執事や召使一同はお祭りへ行きました。
(行ってもいいよとわたしが言った)
夜店がたくさん出てるんだって。
楽しみだね、たくさん写真とってきてねって頼みました。

で。わたしはエアコンの音だけが響く静かな館の中で
ひとり横たわっておるわけです。
なんで動けないのか。
それは病気だからです。
絶賛、寝込み中だからです。
だからお祭りにも行けないの。
ああ、魔法使いのおばあさんが現れて、
わたしにカボチャの馬車(救急車)を用意してくれたらいいのに。
お姉さまたちはお城の舞踏会に行っているの。
わたしはひとりでお留守番……。
現状を活かして、シンデレラごっこをしてみましたが、
ノリがいまいちでした。
ガラスの靴がないからかな。リアリティには小道具って大事だよね。
店員さん、すみません、27.5のガラスの靴、一足ください。
え、夏男は黙ってビーサンだろって?
そうですか? じゃあ、ガラスのビーサンを一足ください。
ガラスのビーサンはない?
ビーサンはゴムだけ?
そういうわけにはいかないでしょ、
シンデレラにゴムのビーサンはかせるわけにはいかないでしょ。
ここは技術立国・日本なんです。不可能を可能にする国です。
ガラスのビーサンを強く求めます。

つまり、わたしは退屈してるわけですよ。
まあ、この身体状況はどうなんですかね、
ほかの人だったら、退屈とか言ってる場合じゃない、
絶望モンだ、ということになるかもしれませんが、
(欠陥品レベル)
絶望ってのは、激しく動的なんで、
まだまだ精神的にはどん底じゃないんですよね。
真のどん底は、もう何も感じない。
無関心、世界に対して鉄壁の無関心ってのが、
どん底だと思います。
だから、わたしはまだどん底じゃないと思うんですよね。
シンデレラやってるからね。
ガラスのビーサンを求めて、冒険に旅立ちます。
あれ? 話が変わってるよ?
シンデレラはガラスの靴を持ってきてもらうストーリーなのに、
なぜに自分から靴を探しに行くことになったのだ?
いいのさ、 冒険に理屈はいらねえ!
トム・ソーヤだって、ルフ●だって、
「冒険」というだけで興奮して旅立っていった。
だから、主客が転倒してるくらい、気にすんな!
ガラスのビーサンを求める大冒険の始まり!
それでいいじゃねえか。

わたしはうつらうつらしながら、ガラスのビーサンを想像します。
きっと七色に輝く美しい、透明のビーサンに違いない。
底の厚さは三センチ程度で、灼熱の砂浜でもOKなすぐれもの。
はくと、ひんやりと冷たくて気持ちいい。
夏場には素晴らしい宝物だ。冬はつらい。
ゆえに、魔法使いはカボチャの馬車を出すべきなのだよ……。
ガラスのビーサンのために、お城の舞踏会がひらかれて……。
お姉さまたちはガラスのビーサンがはけなくて、口惜しがるんだ……。

もう、寝ます……。
おやすみなさい……。



以上、ホラ七割くらいで。
テキトーな感じで。
ああ、ええとわたしは病んでますけど、
今日はどっちかっていうと、病気じゃなくて単なる妄想過多です。
でも、コレが脳内では通常運転です。
だいたいこんな感じで、わたしの夏は終わっていきます。
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そうすると、わたしが喜びます。
ガラスのビーサンをめぐる大冒険について、
また語る日もあるでしょう。

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2011年8月 3日 (水)

このマンガがおもしろい。わたしが勝手に思うに。――蜂の巣

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は = 蜂の巣 で。
峰倉様といえば、なぜ 最遊記 ではねえのかと
思われる方もいるかもしれないが、
短編集 蜂の巣で。
ええと、 最遊記 は好きです。初版から買ってる。
ですが、ちょっと冊数が多いので、
(もちろん、集める価値はあると思うが)
一冊にまとまってる 蜂の巣 にしました。
WILD ADAPTER も好きよ、俺は。
ていうか、峰倉様の世界観が好き。

上記は限定CD付きバージョンですね。CDなし版もあります。

愛情があふれて零れ落ちて、
むしろなくなってしまったストーリー紹介。
ある種 SFですね、この話。
大震災が起きて、首都が名古屋に移転してしまった日本。
治安の悪化が激しい東京では、
臓器売買目当ての死体荒らしが横行。
ほぼ新鮮な臓器=貴金属 的な感覚になっとる。
当然、死んだ後に悠長に嘆いている時間はなく、
死んだらすぐに保健所の「葬迎屋」が死体を引き取りに来て火葬する。
この物語は、「葬迎屋」の日常と、
「葬迎屋」と敵対する臓器売買組織のボスの日常――って話。

わたしは個人的に峰倉様の言葉選びのセンスがすごい好きなので、
台詞いっこいっこがもう、いちいちツボですね。
それから、峰倉様のSFッぽい話は、
「ああ、本当にありそう」って感じがして、
それも好き。
物語には、「完全に架空」「ありそう」「現実」の三パターンがあると思いますが、
(これはどの程度、フィクションを内包しているかによる)
(あと、物語の設定の説得力の強さにもよる)
峰倉様のSFは「ありそう」だと思う。
臓器売買目当ての死体荒らしとか、
実際、起こりそうだよなと思う。
わたしはこの「ありそう」ってタイプかつ発想が斬新な話が好き。
それから「葬迎屋」が直面する日常――さまざまな死は、
それぞれよくできてる。
ヤクザの死体とか、
子どもの借金のカタに売られる父親の死体とか、
恋人の別れとか、
この物語・蜂の巣 は短編集なんで、
一話一話のページ数は本当に少ないんだけど、
まとまってますね。

個人的に好きなキャラクターは、臓器売買組織のボス。
陽気なお茶目さん。
笑いながら、人を殺すタイプ。
(ええと、ヘルシングのナチのボスと似たタイプかなあ?
ちょっと違うか。あっちは戦争狂だからな)
人の死に道義的な意味を見出さないキャラは
けっこう好きですね。(現金価値的なものはわかるのさ、もちろん)
死と直面した狂ったユーモアってのを、ラスボスが持っていると
いい感じに頭オカシイ・強大なラスボスが出来上がると思います。
ブラックユーモアの化身みたいなラスボス。
この短編集だけでは、葬迎屋とボスの直接対決は描かれませんが、
限定版の付録CDドラマには収録されている。

そう、この 蜂の巣 通常版と限定版がある。
わたしが買ったのは普通に本屋にあった通常版なんで、
わかりませぬが、
おそらく、楽しい対決になっていると思われます。

→と思っていたが、どうしてもどうしても、
 かわいい恩田さんをナマで聴きたくて、
 (※恩田さん=臓器売買組織のボス)
 買ってしまったよ! 限定版も。
 つまり、我が家には今、蜂の巣は二冊ある。

 このカネがない時に! 初めから限定版買ってればよかった
 と思っても、出会ったタイミングが悪かった。
 仕方ねえモンは仕方ねえ。だから。
 買うよ。
 買ってやるよ。
 ああ、買うよ。
 踊るよ。
 誰かの掌の上で踊って、お金をちゃりんちゃりん落とすよ!

予想通り、恩田さんは楽しそうだった。
お仕事は楽しいのが一番ですからね。
どんな仕事でもな。
個人的には、もっともっと長く聴いていたかったな。
よくまとまっているドラマCDだなと思いましたが、
顔見せ的な要素があったので、
次のドラマCDを、と考えてしまった。
先が気になる! 先が気になるのだよ!

死体を扱っている以上、
話の内容はブラックユーモアっぽくなるのは当然ですが、
シニカルな笑い、狂気っぽい笑い、
泣きたくなる現実、直視できない事実なんかが
入っていると、もう「ブラボー」ですね。
わたしは現実に嘘をついていないフィクションが好きです。
バラ色現実とかありえねえような現実を描写されると、
正直、萎えます。
だって、作者の勝手が過ぎて、読者が想像する余地もねえもの。
残酷でもいい、不条理でもいい、
実際に直面している現実に対して、
優れたフィクションがどう話をつむぎだすのか、
それが知りたいです。
それが見たい。

だから、蜂の巣 は続巻が欲しいです。
これが一冊限りだったら、もったいないでしょ。
さっそくですが、続巻を作ってください。
お願いします。
ええと、誰にお願いしたらいいのか、わかりませんが、
お願いします。
こういうのって、ファンレターを出すべきなのか?
だが、好きすぎてもうわけがわからない状況なので、
(極貧なのに、同じ本を二冊買うくらいだからな)
いまファンレターを書いたら、
電波なファンレターが出来上がると思う。
そしてそれはたぶん、続巻に結びつくことはなく、
むしろなにかの規制にひっかかってしまう、気がするよ……。
なので、このブログで発信。
どうか続巻が出ますように。
わたしに代わって、全国二千五百万人の恩田さんファンが
スゲエ長くて熱いファンレターを書いて、
編集部がファンレターで埋まり、
アマゾンで売上ランキング上位に入り、
ものすごいスピードで(※光速くらい。来月あたりで続巻が出るとよい)
続巻が出ますように。
祭壇を築いて、邪神に祈ります。

以上、ホラ三割くらいで。
ちょっと宙に浮くくらいホラで。
我が家に二冊 蜂の巣 があるのは真実だ。
なんとかならねえかなと考えているが、
なんともならねえな。
だって、恩田さんがかわいいからな。
恩田さん×2 になっている以上、
もうどうしようもねえ。
帯の内容が違うことだけが救いだな。
ええそうなんです、二冊は帯の内容が違います。
それを知っているのは、両方を購入したひとだけさ、
クックックックック。(本屋で見たひとも知ってるけどな)

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あと、恩田さんファンの方もどーぞ。

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