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2011年3月10日 (木)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――侏儒の言葉

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は = 侏儒の言葉 で。

芥川竜之介様ですね。
ほかにもいろんな著書があるが、
わたしは芥川様では 侏儒の言葉 が一番好きだ。

では、いつものように無駄なストーリー紹介。
――ンなもん、ねえよ!!(力いっぱい)

はい。 侏儒の言葉 は
芥川様のお言葉集、超々短編随筆集みたいなもんなんで、
ストーリーはありません。
ビアス様の 悪魔の辞典 とちょっと似てます。
ある一言を、芥川様はどう解釈したか、
どう思っていたか ってことが載ってるだけです。
その解釈も、折々で変わるって明記されてるんで、
本当に「そのとき芥川様はこう思ってた」ってだけの
単語集みたいなモンです。
悪魔の辞典 や 侏儒の言葉 みたいな本を、
こういうジャンルを「箴言集」(しんげんしゅう)といいます。
まあ、ちょっと皮肉な名言集みたいなもんですね。
ほかにも西洋で言えば、
ラ・ロシュフコー様なんかも有名です。
気に入ったら、読んでみれば。

侏儒の言葉 でわたしが気に入ってるのは、
下記みたいなところですね。
(以下、岩波文庫・「侏儒の言葉」より引用)

「人生は地獄よりも地獄的である。
地獄の与える苦しみは一定の法則を破ったことがない。
(中略)
しかし、人生の与える苦しみは不幸にもそれほど単純ではない」
「わたしは不幸にも知っている。
時にはうそによるほかは語られぬ真実もあることを」

地獄関連のくだりがなぜ気に入ってるかというと、
「地獄=苦痛は苦痛だが、その苦痛は単調で、法則を破らないが」
(針の山だったら、単純に針に突き刺さるだけで、
上から石が落ちてきたりしないが)
「実際の人生は実は無理だと思ったことが簡単にできたり、
簡単にできたことができなくなったり、
法則性がないので、そりゃやりづらくて苦しい」
「それに比べりゃ、地獄の苦しさは単調なんでいずれ慣れるよ」ってとこ。
だから「人生は地獄より地獄的」ってことですね。
これは個人的に名言だと思ってる。
そのほか、トルストイについてのくだりなんかも好き。
あと、うそにまつわる名言は好きですね。
わたしはホラ吹きなんで。

侏儒の言葉 を読んでると、
芥川様にもユーモアのセンスがあったことはよくわかります。
どこか自分(人間)を客観視して、笑うような部分がないと、
箴言は書けないと思います。
同時に、こういうセンスがある人は、
生きていくのが大変だろうなぁとも思います。
自分を客観視できるひとは、
自分の愚かさや醜さも直視しちゃうんで、
けっこうつらい。
自分に酔えない部分がありますからね。
笑える方向へ持っていければいいんだけど、
笑えない・マジで絶望するような部分を直視しちゃうと、
死にたくなるだろうと思います。
こうやって、本にするくらい、書いてるくらいなら、
まだいいけど、
外へアウトプットできなくなると、どんどんどんどん、
追い詰められて、自殺へ近づくと思います。
ほかにもいろいろあったんだろうけど、
だから自殺しちゃったんだろうな。
たぶん、蓄積されるものに対して
アウトプットが追いつかなくなったのではなかろうか。
あくまでも、わたしが勝手に思うに、ですよ。
よく言われる「ぼんやりした将来への不安」ってなんだったんだろう。
自殺の真因は、いまとなってはわからないですけどね。

芥川様は物語の面白さが小説の質を決めるんじゃない、って
意見だったらしいので、(すまん、伝聞だ)
わたしとは逆の意見なのですが、
どうなんだろうなあ、わたしは、「小説=面白い」のが一番だけどなあ。
面白くない小説って、個人的には
読んでて楽しくないから、読みたくない。
わたしの考えは、おそらく古いと思います。
わたしの考えは、人類が洞窟に住んでて語り部が物語を
語っていたころと基本、変わってないので。
わたしは、やっぱり、物語・小説は面白いのが好きです。
わくわくしたり、「で、で、次は? 次は?」となるのが好き。
わけがわかんない小説は、
そりゃまぁ、たまに読む分にはいいかもしれんが、
毎日読んでいたいとは思わない。
だって、体調が悪いときにそんなの読んじゃって、
うっかり感化されたら、自殺しちゃうじゃないですか。
もっとこう、生きる意欲をかきたててくれないと。
いろいろプラス方向のものを見せてくれないと。
だって、世界はこんなに広いんだよ。
だって、まだ見たこともないものがいろいろあるんだよ。
そういうのを、新しいものを、見せてくれよ。
本なんて、厚さ十センチないくらいの紙の集合体ですが、
その中に、すっげえ、すっげえ面白いものが詰まってる。
素晴らしいじゃないですか。
だからいいんじゃないですか。
そう思う。わたしが勝手に思うに。
古い考えなんだろうけどな。

こんな感じで、自分がクラシカル・
石器時代からのホラ愛好者であることを確認して、
今回は終わり。
でも、どうなんだろ、周囲に読んでる人がいないからわかんないけど、
面白くない小説って、面白いの?
小説から面白さを引いた場合、あとほかになにが残るの?
ええと、面白くないものを、なんのために読むのかな?
それとも、面白くないってところがイイの? わかんないけど。
面白くないとなぁって思うわたしは、チェリーなの?
大人になったら、わかるのかな?
誰か、わかる人がいたら、教えてください。
以上、ホラ三割で。まあ、そこそこホラで。
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