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2011年2月20日 (日)

このマンガがおもしろい。わたしが勝手に思うに。――忘れられたジュリエット

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は = 忘れられたジュリエット(伯爵カインシリーズ) で。


作者・由貴様には 天使禁猟区 など、
ほかに大好きなマンガもありますが、
今回は 伯爵カインシリーズで。
大好きですね。ヴィクトリアン好きにはたまらないですね。
ヴィクトリアンで、伯爵で、毒で、執事ですからね。
ものすごい勢いでポイント連打です。

追想と瞑想によるストーリー紹介。
主人公・カインは伯爵様。
といっても、ただの伯爵ではない。
毒を集めるのが趣味な危険な伯爵。
彼の行く先々に死がつきまとう。
カインは忠実な執事のリフとともに、
様々な殺人事件に絡み、解決していく。
だが、やがて、死んだはずだった父が
作る秘密結社に関わるようになり、
父と対決していく――って話。

作中に何度か出てくる毒の写実性とかは
もう、どうでもいいんですよ。
そんなことはささいなことです。
お話がおもしろけりゃ、いいんです。
実在する毒のほうが説得力はあるけど、
でも架空の毒でも問題はない。 
問題は毒ではない。
この伯爵カインシリーズの最大の目玉は、
主人カイン→←執事のリフの関係だと思ってる。

カインとリフはとても強い絆で結ばれており、
その絆は、結局、死をも乗り越えるのだが、
あのラストは切なくもあり、泣けました。

あのねえ、実際にもあるんだよ、
ああいう純粋で強い絆って。
わたし自身が持っていたことはないですが、
友人にひとり、ああいう絆を持っている人がいました。
友人の絆の対(つい)の人間は死んでしまうのですが、
友人は自殺してしまいました。
自殺と言っても、心の自殺ですけどね。
(身寄りがない未成年を保護していたので、
 本当に自殺はできなかった)
あれはもう、精神的な自殺と言ってもいいだろうね。
人が変わってしまいましたよ。
泣きも笑いもしなくなりました。
あんなによく笑う友人だったのに。
友人にとって、絆の人間は、すべてだったんですね。
心のすべてで、愛していたんでしょう。
相手が死んだときに、自分も死んだと思ったのでしょう。
いまは、ただ生きているだけです。
本当に、息を吸って吐いてるだけ。
多趣味な人間だったのに、全部やめました。
話すこともありません。何も言わないんです。
やらなきゃいけない手続きとかを、自動でこなすだけで、
情動というものが欠落してます。
その姿を見てて、息苦しいですよ。
家族はその友人を精神科医のところへ連れて行ったけど、
そんなもん、無意味だよね。
だって病気じゃないんだから。
病気じゃなくて、正常だったら、壊れてしまったんだ。
欠くことができない相手を失ってしまったら、
そりゃ、壊れてしまうよね。
医者にはどうしようもないよ。薬だって意味がない。
治るわけがない。
友人はたぶん、本当に死ぬまで、
人形のように生きていくと思います。
そんなの、友人の絆だった人は望んでいなかったと思うけど、
でも、半身を失ってしまったら、もう生きていけない。
そういう関係って、実際にあるんですよ。
互いにかけがえのない相手を持つ二人って、いるんです。

そう思うと、カインとリフの関係も息苦しいな。
苦しいけど、ちょっとうらやましくもあり、切なくもある。
さいごにカインが微笑していたのが、救いです。
笑ってた。笑うよね、これからも一緒だもんね。
そしたら、怖いものなんてない。
ただひとり生き残って人形のように生きるより、
ずっと一緒にいることを、カインは選びました。
その選択を、野次馬のわたしは、正しいと思います。
たぶん、それが正解なんだ。
家族とかは「なにがなんでも生きててほしい」って思うかもしれないけど、
生きながら地獄のような毎日を人形として過ごすより、
本人にとっては、
一緒に死んだほうが幸せなんじゃないかな。
だって、カインは笑ったんだよ。笑ったんだ。
ねえ、もうほかに望みなんかないんだよ。
相手がいればいいんだ。
相手がいればいいんです。
そういう関係を、持ったことがない人には
理解しがたいかもしれないけど、
でも、相手がいてこそ、生きられるんだね。
人形のようになった友人を見てると、そう思いますよ。
きっと、相手が死んだときに、一緒に死にたかっただろうな。
生き延びることなんて、ぜんぜん望んでいなかったんだろう。
でも大人だから、義務があるから、生き残った。
そしたら、もう笑えない、泣けない。人形として存在するだけ。
そっちの結末を見ているわたしには、
どうしてもカインの結末のほうが正しかったとしか思えない。
カインのほうが正しいよ。幸せだよ。
そりゃ周囲のみんなは泣くかもしれないけど、
でも本人たちにとっては、幸せだよね。

人は他人の人生を生きることはできません。
自分の人生しか、生きることはできません。
そう考えたら、後悔しないように、って考えたら、
なにがなんでも、死んでも一緒にいたほうがいいと思う。
もし、わたしにそういう、絆ができて、
対の相手ができたら、
わたしはそのひとのために生きたいと思います。
そして、そのひとと死にたいと思います。
それが幸せなんだと思う。
ほかに幸せなんてないよ。ずっと一緒にいるんだ。
それでハッピーエンドなんです。
ああもう本当に、そこまで一緒にいることができたら、
ハッピーエンドだよ。
生まれてきた甲斐があるだろう。
他人にはどういうふうにとられても。
気が狂ってるって思われるかもしれないけど、
でも、カインの笑顔を見ているとそう思う。
この世のすべてを手に入れるって、こういうことなんじゃないの?
恵まれた人生って、こういうことなんじゃないの?
カインの人生はしょっぱなから波乱に満ちてたけど、
最後、ハッピーエンドで終わったから、もういいよね。
それでいいよね。

今回はいつも以上に脱線しまくりで、
思い入れ過多なブログでした。
こんだけ思い込みと妄想が激しいと、
自分で言うのもなんだが、気色悪いな。
ちょっと、大丈夫なの? いろいろ。
ユーモアが足りなくて、ムズムズする。

なので、ここで空気を変えるために一発ギャグを。

イチゴが驚いた。ニョッホーッ!!
ブドウが驚いた。キョッホーッ!!

以上、ホラ八割くらいで。
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