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2011年2月17日 (木)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――ドリアン・グレイの肖像

以下、ネタバレを含むので、いやんな人はバックプリーズ。

今回は = ドリアン・グレイの肖像 で。


ドリアンっつっても、あの南洋果物じゃないよ。
人名だよ。(んなのわかってるって!)
ドリアン・グレイは主人公の名前です。
超絶美形(ということになっている)青年の名前だ。

あらよっという感じのストーリー紹介。
主人公のドリアン・グレイ青年は
職業モデル、画家に肖像画を描いてもらってる。
美形だったが、ちょっと世間知らずだった。
純朴って感じの青年。
そこへヘンリー卿という男がやってきて、
大人の遊びを教えてくれると言う。
ドリアンに否はなく、ヘンリー卿のうまい口車に乗って、
どんどんと大人の遊びの深みにはまっていく。
大人の遊びっても、競馬とかじゃないよ、
背徳的なこと――他人の心をもてあそび、
女遊びとか、果ては殺人まで
ドリアンは犯してしまう。
だが、ドリアンの美貌は衰えることがない。
ますます美しく魅惑的になっていく。
一方で、画家が描いた肖像画はどんどん醜くなっていく。
この対比がホラー。
最終的に、ドリアンとドリアンの肖像画は
まったくの別人のようになる。
そして、ドリアンはより醜悪に変化し続ける肖像画に
えい、と短刀を突き刺して、それで――って話。

まあ、今だったら、ホラーとして、
このオチは安直だと思うかもね。
でも書かれたのは十九世紀ですよ。
それになにより、文の描写力が素晴らしい。
さすが、オスカー・ワイルド様。
物事の形容の美しさは抜群ですね。
形容がもう、詩のようです。
ちょっと三島由紀夫様を思い出しました。
オスカー・ワイルド様のほうがより唯美的かなあ。
ドリアン・グレイの肖像 は、
美しい背徳の物語というところがいいですね。

ワイルド様といえば、 幸福な王子 も有名ですね。
基本、ホラーが書ける人はファンタジーも書けると思います。
話のベクトルが逆なだけで、
架空の物事をでっち上げるというのは同じですからね。
架空にいかに説得力を持たせるところが、作家様の腕の見せ所。
この説得力が強いと、ホラーはとても恐ろしくなるし、
ファンタジーは涙するような物語になります。
ワイルド様はどちらもイケたってことですね。
すごい作家様であったことは間違いない。
ドリアン・グレイの肖像 と 幸福な王子 を並べてみれば
わかります。この振り幅の広さ。
これがワイルド様の才能の広さです。
褒め称えろ。

すみません、今日のわたしは元気がないです。
ようやく病院から退院できたのですが、
また本調子じゃありません。
まあ、本調子でもハズレッ調子なんですが、
それにしても、まだ回復してないですね。
そんな感じで、今日はここまでで。
調子が悪いと、ノリとホラが少なくなります。
今日はホラ二割で。
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