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2011年2月14日 (月)

バレンタインデーの結末・緊急入院したわたし。

えー、ただいまの時刻は23:10。
バレンタインデーはあと50分で終わる。
わたしはいま、病室のベッドにいる。
点滴中。
こんなことになってしまいました。
こんなことになってしまいましたよ、わたしのバレンタインは。
バレンタインデーの結果、
わたしは入院してしまいました。

いま携帯でこの記事をうっています。
記事は執事へ送信し、
あとで、執事が記事+写真をUpします。
順番に、今日あったことを述べていきます。

まず、本日午前七時に自宅を出発、
午前十一時過ぎにおばあさま宅(箱根)に到着。
雪のせいで道路事情が悪く、時間がかかりました。
わたしは黒の燕尾服にバラの花束、ケーキの箱を持った
礼装で赴きました。
もうヤケクソだよ、こうなりゃプロポーズ仕様だよ!
以下、会話の再現。
(W:わたし O:おばあさま)
W:「おばあさま、ハッピーバレンタインでございます」
O:「はいはい。で、モノは?」
W:「ご用意いたしました」
わたしは片膝をついてひざまずき、
ケーキと花束を差し出しました。
O:「どれ、見てみましょう」
ほほう、とおばあさまはうなりました。
O:「予想以上のデキですね」
W:「お褒めにあずかり、光栄です」
O:「では、入れてみましょう」
おばあさまは自身が用意されたボックスに
わたしのケーキを入れました。
すると、
O:「まあ、いい感じじゃありませんか!」

110214_2048001

吐血。
あまりの凶悪な画面にわたしは白目をむいて吐血した。
そんなわたしに関係なく、
おばあさまは大喜びで手を叩く。
O:「ぴったりですね。ああ、いいわあ」
W:「……お、おばあさま、これのどこがいいんでしょうか」
とても、いい歳こいた大人二人がバレンタインデーに
眺めて素晴らしい光景には思えない。
O:「素晴らしいじゃありませんか。わたしが思っていた通りです」
W:「どんなことを考えられていたんですか」
そもそも、何でこんなケーキを要望したのだ。
わたしがずっと抱えていた疑念を提示すると、
おばあさまは笑った。
O:「だって、これは大ハートじゃありませんか」
W:「はい? ええ、そうですが」
O:「大ハートですよ」
W:「ええ、それがなにか」
O:「ダイ・ハード ですよ。わたしが一番好きな映画です」
W:「――」(滝涙&吐血)
おばあさま。
そんな、そんなくだらないダジャレのために!
孫をさんざん苦しめたんですか?
O:「いいモノを見ました」
おばあさまは満足そうに言って、それから、
O:「じゃあ、持って帰っていいですよ。用は済みました」
と言った。
はいいいいぃ?!
こんなもん、なんでわたしが持って帰るんですか。
ていうか、本当にそのダジャレが言いたかっただけなんですか。
いったいなんなんですか、もう。
わたしはしゃくりあげて泣きながら、ケーキを回収した。
どっか、途中で捨てよう。 そう決意しながら、
頬を伝う涙を止めることができなかった。

泣き腫らした赤い目で帰宅したわたしを、
今度は婚約者が待ち構えていた。
(W:わたし K:婚約者 S:執事)
K:「バレンタインですわ、男爵様!」
一メートルくらい下から、彼女が叫ぶ。
W:「……ああ、来てたんですか」
K:「まあ、男爵様ったら、そんなかっこうで。
  わたしたち、まだプロポーズには早いと思いますわ!」
W:「え、なんのことですか」
わたしは自身の格好を見て、
ああそうか、対おばあさま用に礼装だったと思い出した。
W:「この服装に深い意味はありません。
  勘違いしないでください」
K:「ひどい言い方ですわ。わたし、泣いちゃいますわ。
  チョコレート、あげませんよ!」
W:「そうですか? 気が合いますね。
  チョコくれなくていいです」
K:「男爵様は素直じゃないんですね!」
W:「いえ、心の底から。チョコはいらないです。
  そのまま帰っていただけるとありがたいです」
S:「ご主人様っ!」
真顔の執事がわたしの足を踏んだ。
S:「おとなげないですよ!
  ああ泣かないでくださいまし、お嬢様」
K:「泣いたりなんか、しませんわ」
W:「あのなあ……」
わたしは今までずっと思っていたことを、執事に言う。
W:「なんでわたしの婚約者が幼稚園児なんだ?
  あと十年くらい経ってくれないと、わたしは犯罪者なんだが」
S:「旦那様が決められたことですよ」
W:「あんなクソじじいの決めたことなんか、知るか」
わたしは燕尾服を脱いで、靴下を脱いで、ぽいぽい放り投げながら、
W:「とにかく、お帰りください、婚約者殿」
と言った。
婚約者は泣きながら、アルミホイルで包んだなにか丸いものをとりだし、
K:「これを食べていただくまで、帰りませんわ!」
と言った。わたしの顔が引きつる。
まさか、そのアルミホイルの中身は、まさか。
K:「とっても上手にできましたのよ!」
彼女はアルミホイルをはいだ。出てきたのは、
なんだ?
チョコレート色だが、なにかが違う。
緑色の細い線が混ざってる。
わたしは慎重に近づき、匂いをかいだ。
こ、これは。
これは、可食物ではない!!
それは、単なる泥団子だった。芝土を丸めて丁寧に砂をまぶした泥団子だ。
W:「冗談がすぎるようですね。これは食べ物ではありません」
K:「わたしの自慢のトリュフですわ! さあ、召し上がって!」
W:「誰が食べるか、こんなもん!」
S:「ご主人様、おとなげないですよ。食べるふり、食べるふりをしてください」
おままごとですよ、と執事に言われて、
わたしはいやいや食べたような顔をして、
「ご馳走様でした」と言った。
婚約者の目が光る。
K:「違いますわ、本当に食べるんですの!」
W:「絶対喰うか! ちょっと、誰でもいい、
  このガキをつまみだせ」
S:「ご主人様、ここはグッとおこらえになって、男のお覚悟をお示しください」
W:「覚悟? 何の覚悟だ? て、おい、よせ、やめろ!」
わたしは執事に床に押し倒され、
わたしの口元にあの泥団子が寄せられる。
K:「さあ、どうぞ」
W:「――」
わたしは口を閉じて抵抗したが、執事がわたしの鼻をつまんだ。
W:「――ッぷはあ、ぎゃああ、ごぶうッ」
口の中に泥団子が突っ込まれる。
苦い苦い苦い! ていうか、これは、食べもんじゃねエだろ!
おえええ、おえええ。
S:「完食されたようですね」
ぐったりと倒れているわたしから執事が離れた。
S:「よかったですね、お嬢様」
なにやら話し合う婚約者と執事の姿がぼやける。
わたしは泣いているのか?
違った。
わたしは、そのまま意識を失ってしまったのだった。

そのまま、わたしは意識不明の状態で緊急搬送、
胃洗浄、即座に入院となった。
あたりまえだ、あんな泥の塊食べて平気なわけがない。
いったいバイキンが何億匹入っていたというのだ。
こうして、わたしは現在に至る。
ひとこと言おう。

バレンタインデーなんか、くそくらえ!!!

これは、負け犬の遠吠えじゃねえぞ!!
魂からの叫びだ、バカ野郎!


こんな感じで、今日は終わりました。
ホラ、七~八割くらいで。
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