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2011年1月10日 (月)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――トムは真夜中の庭で

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は = トムは真夜中の庭で である。


これはフィリパ・ピアス様の名作児童文学。
ピアス様はほかにも ハヤ号セイ川をいく を書かれている。
こっちも名著。
このブログを読んでると、名作という単語が
簡単に連発されているように思われるかもしれないが、
わたしがいままで読書した中で、
ふさわしい作品だと思ったときしか、言っていない。
だから、 トムは真夜中の庭で は名作である。

相変わらずの力が抜けるストーリー紹介。
主人公トムは弟がはしかになったため、
夏休みをおじさんのアパートで過ごすことになる。
おじさんちは本当に普通のアパートで、
冒険の匂いなんて欠片もしないような家。
おじさんちで過ごす夏休みなんてイヤだとトムは思ってた。最初は。
ところが、真夜中にアパートの大時計が十三時を鳴らしたとき、
裏庭を初めてのぞいたトムは、
とてつもないものを見る。
なんと、街中の、ごく普通のアパートの裏庭は
広大な庭園だったのだ。
(おじさんたちはそんなことは一言も言ってなかった)
ここからトムの冒険が始まった。
日中はごく平凡な、自転車とかが止めてある狭い裏庭が、
時計が十三時を打ったときだけ、
夜中の不思議な庭園へ変貌し、入ることができるのだ。
ここでトムは一人の少女と知り合う。
少女とともに、裏庭で時間を過ごすトム。
やがて、少女はゆっくりと成長していく。
そして――って、話。
裏庭の庭園はなんなのか、
少女はいったいなんなのか、
これは読んでみたほうがおもしろいと思う。
ネタバレしてもいいんだけど、(もうほとんどネタバレしてるが)
もったいない。
これだけ読みごたえのある物語はそんなにない。
ぜひとも、自分の目で確かめられたほうがいい。
最後の一文が素晴らしい。
傑作。作者の物語力の高さを示している。

こんだけレベルの高い物語は、
もう存在することが奇跡みたいで、
作者・ピアス様はどうやって考えついたんだろうと思う。
風景などの描写力、構成力もハンパなく高く、
そういう意味でも驚愕の児童文学。
いや、児童文学というくくりをとっぱらっても、
名作だと思う。
これは、ご家庭でぜひ読んでいただきたい。
子供も、そして大人も、トムと一緒に真夜中の庭の
不思議に魅了されると思う。
この物語よりつまんない大人向けの本なんか、
ゴロゴロしてますよ。
この物語よりレベル上の話って、そうそうないですよ。
ブログのタイトルどおり、わたしは勝手にそう思う。
この本を知らないなんて、もったいない。
もったいないお化けが殺しに来るよ!

さらに、この物語は、
舞台がごく普通の街中の
アパートってところがいいですね。
いかにも冒険が待ってます的な古い屋敷じゃなくて、
そこらへんにありそうな舞台設定が夢をそそる。
もしかして、自分の家にも
こういう不思議が起きるんじゃないか。
寝てるから見逃して知らないだけで、
不思議が起きているんじゃないか。
そう考えると、とても楽しいですね。
もちろん、真夜中の庭の不思議には
ちゃんと理由があるのだが、
(どこの家でも起きるわけではないのだが)
それでもさ、日本のごく普通のマンションとか、
アパートとかでも、冒険が起きるかもしれないと思うと、
ワクワクするじゃないですか。
起きっこないって思ってつまらないより、
もしかしたらって思って楽しむほうがいい。
そういうのが「想像力」でしょ。
物事を拡大し、縮小する力でしょ。
日常にかかる魔法ですよ。
夢とロマンですよ。
もちろん、人間は、
夢とロマンだけでは生きていけないのだが、
夢とロマンがなかったら、
だいぶツマラナイ人生だね。
あったほうがいいよ、夢とロマン。
わたしのように、過剰な想像力を持っていると、
そのせいで人生が狂う可能性があるが、
普通に読書する程度の想像力なら、
ノー問題。あったほうがいいよ。
でさ、日常の中で、小さな夢とロマンを持ってるといいよ。
日常の中で、非日常を意識しているといいよ。

わたしは女友達の二十歳の誕生日に、
二十本の赤いバラのデカい花束を贈りました。
別に恋人ではないが、彼女の一生に一度くらい、
こういうサプライズがあってもいいと思ったんだ。
ちょっとした非日常ね。
自分が相手だったら、
どうされたら嬉しいかなあと想像するんだ。
自分だったら嬉しいけど、
人によっては迷惑な場合もあるので、
実行は慎重にやるべきだが、
彼女はとても喜んでましたよ。
ね、ドラマとかだと花束くらい、いくらでも出てくるけど、
現実にあげるひとはそんなにいないんだね。
実際、彼女に二十本の花束を贈ったのは
わたしだけでした。
彼女には恋人がいるのに、ですよ。
ただ、これ、注意して実行しないと、
女性の恋人に殺されることになるので、
用心してください。
あくまでも慎重に見極めてから、実行するように。
もしくは、彼氏の名前で贈ってあげても
いいじゃんか。
彼氏を巻き込むという手もあるよ。
日常の中のちょっとした非日常、
夢とロマンがあると、人生楽しいよ。
たぶんね。(推測)

以上、ホラ五割で。
想像力があったほうがいいってのは、
わたしは真実だと思うが、
でも、生きていくうえで必須ではない
(なくても生きてる人もいる)
ってあたりがホラだよね。
ほかにもチラホラ、ホラが混じっとる。
でも トムは真夜中の庭で が名作ってところは
鉄板で真実だと思います。
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