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2011年1月12日 (水)

このマンガがおもしろい。わたしが勝手に思うに。――東京BABYLON

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は 東京BABYLON で。CLAMP様ですね。


CLAMP様といえば、好きなところで、
カードキャプターさくら とか、
Angelic layer とか、
X とか、
次々に鬼のように山のように出てきますが、
今回は、短編集として完成度がむちゃくちゃ高いと思う、
東京BABYLON で。いいよ、この話。

ストーリーですが。
なんて言うんだ、こういう話は?
ええと、妖怪退治物、ではないわな。
人間ドラマ? ともちょっと違うわな。
でも主人公は陰陽師(?)だよな。

フラフラしながら、頼りなく説明すると、
タイトルの BABYLON という都市は、
聖書に出てくる滅びの街のこと。
ここでは 東京=BABYLON というみたてですね。
主人公は陰陽師の皇昴流(スメラギ スバル)少年。
京都出身だが、話中の現在では東京に住んどる。
話は東京の中で、昴流くんと双子の姉の北都ちゃんと、
(自称)昴流くんに惚れている・桜塚星史郎さんの
三人を軸に回ります。
ここで要チェックなのが、三人のキャラクター。
つまり、昴流くんは、度外れて「イイヒト」。
北都ちゃんは、女の子だけど、「カッコイイヒト」。
星史郎さんは、「ヒドイヒト」。
昴流くんはある意味、
3月のライオン の 零くんみたいな、
傷つきやすい、優しい男の子。強くもあるんだけどね。
昴流くんが「仕事」で東京で出会う人や霊は
悲しい人や、なにかを背負っている人、逆境の人が多い。
東京BABYLON は
昴流くんが引き受ける仕事・事件という短編が重なって、
その短編の中を、三人の関係の変化という太い軸が貫いている。
昴流くんは成長するにつれて、
星史郎さんへの気持ちが変わっていくのだ。
つまり、誰にでも優しい・イイヒト=特別な人はいない昴流くんが
星史郎さんを特別に思うようになっていく。
ところが、星史郎さんは本当にヒドイ男で、
実は昴流くんの命を狙っていて、
それを食い止めるために北都ちゃんが動き、
そして――って話。
そして、の後は X(エックス) というマンガに引き継がれます。
東京BABYLON は短編としては完結してますが、
長編としてはある意味、未完の話です。
未完ってところが、もだえます。
ああ、結末を知りたかった。
X のほうで昴流くんと星史郎さんの関係の結末が
描かれているが、それも完全じゃなかった。
(X 自体が完結してないから。完結してないよね?)

誰かが誰かを特別に思うってことは、
ありふれているようで、
実は奇跡のようなものだ。
中でも、昴流くんみたいに、誰にでもイイヒトは
なかなか特別な人を持たない。
「みんな」が大切だからね。
だから逆に、イイヒトが
特別な人を持ったときの揺り返しは激しい、気がする。
イイヒトとヒトデナシは誰かを特別に愛すると、
狂的になると思う。
「みんな」が大切なイイヒトと、
「誰も」大切じゃないヒトデナシにとって、
特別な人は本当に特別だからだ。
それこそ、自分の生命を賭けるくらいに。
昴流くんの人生も、星史郎さんに会ったことで変わった。
それがいい変化だったのか、
悪い変化だったのかは、本人にしかわからない。

ヒトデナシが誰かを特別に思う話として、
典型的なのが、
嵐が丘 だとわたしは思う。
誰も愛さない男・冷たい男、ヒースクリフが
たった一人の女を唯一、熱狂的に愛する。
ヒースクリフの視界には世界なんてない。
その女しかいない。
もはや狂人ですよ。
ですが、少しうらやましい気もする。
そこまで誰かを愛せたら、生まれてきた甲斐があるだろう。
昴流くんのこともそう思う。
そこまで愛せたのなら、出会った意味があるだろう。
運命を変える意味があるだろう。
だから、 東京BABYLON の終わりは決して
ハッピーエンドじゃないけど、
心に残る結末です。
昴流くんの心が東京に残したもの。
東京BABYLON の最終的なテーマ。
それは結局のところ、
「あなたを愛している」に尽きると思う。
それに尽きる。
昴流くんの「あなたを愛してる」、
北都ちゃんの「あなたを愛してる」、
星史郎さんの「あなたを愛してる」。
みんな意味が違います。
でも、表出としては同じ言葉になると思う。
深い、深い物語です。

わたしは、「愛してる」という単語は
ほとんど使ったことがありません。
わたしのように、地に足がついていない人間が、
誰かを特別に思うと、
おそらくヒースクリフ的なことになりそうで、自分で怖い。
ええと、まだ殺人も脅迫も誘拐も監禁もしたくないので。
恋愛関係からは努めて離れるようにしています。
アンジェリーナ・ジョリーが来たら、話は別だけど。
キアヌ・リーブスが迫ったら、話は別だけど。
まだまだ、わたしは陥落しませんよ!
不沈の巨大戦艦と呼んでくれてもかまわないぞ。
いつか空を飛べるかも。

追伸。東京BABYLON は
ファッションポイントがハンパなく高いと思います。
キャラクターのファッションが本当にセンスがいいなあと感じます。
見てみて。

今回はホラ五割くらいで。根本の部分がホラで。
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