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2011年1月 4日 (火)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――豊穣の海

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は = 豊饒の海(シリーズ) で。とりあえず一巻目を下記に。

三島由紀夫様のシリーズ物ですね。
これはわたし自身、知人に勧められて
うっかり読み、はまってしまった物語です。
おもしろいこと=至上主義のわたしは、
三島文学は~なんて言わない。
おもしろい。それでいい。
このシリーズ、四冊の構成ですが、
単体でもおもしろいです。
ですが、一冊読むと、必ずシリーズとして全部読みたくなるという罠。

で、ストーリー紹介ですが。
そもそも最初のきっかけは、松枝清顕という青年。
こいつは金持ちの貴族の跡取りなんですが、
正直、いまの時代の道徳観念からすると、
かなりイケない男。顔もよく、頭もよく、金もあるが、身勝手。
ただ、不思議な夢をよく見る。
まるで予知夢のような。
で、夢日記をつけている。
清顕は若くして亡くなってしまうのだが、
彼の夢日記は友人の本多が所有することになる。
ここらへんまでがざっくり一冊目。
で、ですよ、問題は二冊目から。
なんと本多がまた出てくる。
そして清顕(らしきひと)もまた出てくるのだ。
転生しているかのように予言どおりに。
さらに生まれ変わりには、清顕と同じほくろがあった!
この二冊目で、読者はもうヤク中みたいになります。
次の本を求めて夜に本屋へ走ります。
(もしくはアマゾンで頼む)
二冊目の最後で、清顕の生まれ変わり(?)は死んでしまうが、
三冊目で再び、清顕の生まれ変わり(?)は出てくる。
本多はまたもめぐり合う。
こうして、四冊目まで、本多は夢日記や予言どおりに
清顕の生まれ変わり(?)に会い続けるのだが、
四人目は強くクエスチョンマークがつく。
たしかに清顕のしるしのほくろはあるのだが、若くして死なないのだ。
清顕の生まれ変わり(?)たちはみな、
若くして死ぬというのに。
四人目は人違いで、清顕ではないのか?
それとも、天人がやがて衰えるというように、
清顕の魂が転生によって衰えて変わってしまったのか?
それは永遠の謎のまま、物語は終わる。
という、ストーリー。

最後まで見守り続ける本多も、不思議な人物ではある。
彼は夢日記を手に、積極的に清顕の生まれ変わり(?)に
接近しようとする。とりつかれたみたいに。
まあたしかに、親友がそんなおもろかしいことになってたら、
そうなるかもな。
わたしも、次の生・出会いを求めて、さまようかもな。

もっとも、わたしは輪廻を信じてません。
あの世も信じていません。
神様も信じていません。
こういうと、
「あんた、なんの救いもない人生なんだね……」みたいに
思われるかもしれないが、
逆に問いたい。
豊饒の海 のようなフィクション以外に、
輪廻転生が実証されたことがあるのだろうか。
すぐに考えつくのは、ダライ・ラマとパンチェン・ラマだが、
それ以外の人で転生ってあるの?
ていうか、前世の記憶もない、性格も違う、環境も違う
相手だったら、二回目に会っても「はじめまして」なんじゃないの。
別人じゃん、それ。別人でいいと思うけどなあ。
前世が織田信長でも、いまは普通のサラリーマンだったら、
サラリーマンでしょ。それでいいじゃない。
前世がすごくても、現在には影響ないなら、
別人でいいじゃないか。
わたしは別人でいいです。
前世がすげえきれいなお姫様だったり、
独裁者だったり、聖人だったりしても、
いまは関係ないです。
わたしはただのホラ吹き。それでいい。
それで満足だ。別に前世がすごい人である必要はない。

そんな感じで、本はお勧めするが、
本はフィクションなんで思想はお勧めせずに、今回は終わる。
前世とか過去世とか言い出したら、キリがないじゃないですか。
死んだらきれいに終わり、でいいと思うけどなあ。
完全な消滅が怖いという人がきっといるんだね。
完全な消滅は、むしろ救いではないかと思うけど、
そうは思わないんだろうな。
ま、世の中いろいろな意見がありますよ。
どれも同じ重さで尊いですよ。
だから好きな意見を選べばいいですよ、自分の責任で。
責任は、自分でとろうね。

以上、ホラ五割程度で。
名作に敬意を表しつつ、今回は終わりです。
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