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2011年1月23日 (日)

このマンガがおもしろい。わたしが勝手に思うに。――NERVOUS VENUS

※2011/01/25 登場人物の名前を間違えていたので修正。
関と関谷の間違いって、一番しちゃならねー間違いだろぉが!
てめえ、それでもファンか。ああん? ファンなのかよ?!
作者・早稲田様、ファンのみなさま、大変申し訳ございません。(土下座)

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以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は NERVOUS VENUS(ナーバス・ヴィーナス) で。


このマンガを取り上げたのは、苦肉の決断です。
なぜなら、完結しているとは思えず、
(完結じゃないよね?)
それでいて続巻が出るとも思えないからだ。
七巻を待て! 状態でもう何年も。
いわゆる 塩漬け状態 なので、
「お勧めする」には適切ではないかもしれない。
だが、このマンガ、あまりにもおもしろいので、
知られずに消えていくのは忍びない、
そう思って取り上げました。
恋愛マンガの王道であり、邪道でもあると思う。
正直、これよりおもしろい恋愛マンガを知らない、と
勝手に思ってる。

このおもしろさを伝えきれんのか的なストーリー紹介。
中学生少女・ハルの心に
彗星のように飛び込んできた少年・アキ。
ふたりはとても仲がよく、「共犯」関係だったが、
ある日、アキは交通事故で死んでしまう。
――ハルに告白しようとしていた日に。
アキの死はハルの心に絶望的な傷を刻み込む。
幼いからといって、相手を思う心情が偽物なんてことはない。
ハルにとって、アキは星だった。
もう二度と見えない、会えない星だった。
やがて高校生になり、進学した先で、
ハルは関という少年に出会う。
明るく、どこかアキの面影を映す関は
ハルに惚れた宣言をするが、
ハルは関をいらだたしく思う。
中学からハルを知っている女子は陰で言う。
ハル、関とだけは絶対に付き合わないよね。
だって、似てるもんね。思い出しちゃうからね。
関は女子から
ハルがかつてアキを思っていたことを聞くが、
関係ない、と言い切り、アタックを繰り返す。
果たして、ナーバス・ヴィーナス・ハルは
関に応えるのだろうか――って話。

これだけ書くと、ハルがかたくなな女だとか、
関は無神経だ、って受け取っちゃうかもしれないけど、
作者・早稲田様は本当に素晴らしいストーリーテリングで、
ハルと関、それぞれのゆずれないものを描いていく。
ハルがアキを思う気持ちは、真剣で、深く、輝いていて、
関なんて雑音にしか思えない。
関にとって、アキは会ったこともないライバルなのだが、
絶対に勝つ、と決めている。
なぜなら、関も真剣にハルを思っているからだ。
中学生でも、真剣に一生に一度の恋をする。
高校生だって、なによりも真面目に相手を思うことがある。
そういうのが伝わってくるマンガ。

どうなんですかね、
初恋もまだな恋愛童貞のわたしは
恋愛ってこういう嵐みたいなものなんかなあと漠然と思いますが、
経験者の方の意見を聞いてみたいな。
ただ、恋愛バージンですが、
わたしは、中学生が本気で誰かを愛することはあると思います。
基本的に、十歳を越えたら、人間。
十五歳になったら、大人。というのが、わたしの意見なので。
十歳未満はまだ自我を確立していないので、
わたしは人間としては扱いませんね。
子供という別枠の存在です。
その代わり、十五歳の少年・少女が言うことなら、
わたしはほかの大人が言う事と同じように、
重く受け止めますよ。
わたしが人生最大の決断をしたのが十五歳だったので、
十五歳はまだ子供だから真剣じゃないとか思いません。
そう考えると、アキを忘れないハルの気持ちが
すこしわかる気がする。
宇多田ヒカル様の歌に「Be My Last」という曲がある。
あなたこそわたしの最後の人に、というフレーズですが、
最初の人ってのも、重いよね。
心に刻まれた最初の人と最後の人は重い。
いや、途中の人も、その当時は重いんだろうけど、
人生を振り返ったときに、やっぱり、
最初と最後は特別なんだろうな。
ハルにとって、アキは最初の人。
そして、ハル自身の願いでは、最後の人でもあるんだろうね。
このへんが恋愛マンガの王道だと思う。
さらに、そこへ関が絡んでくるあたりが、
リアルに現実っぽい。
(実際には時が流れて、アキはどんどん過去の人になってしまう)
ここらへんがリアルという意味で、邪道な感じがするな。
でもおもしろいので、すべてよし。ノー問題。

時が流れるというのは、ある種、残酷なことだ。
忘却というのは救いでもあるのだが、
忘れることができない人間にとって、
時が流れるということは残酷なことだ。
なぜなら、周囲はどんどん忘却していくのに、
自分だけ、取り残されたように当時の心のままなのだから。
みんなは言う。
ああ、そういうこともあったよね。
でもそれってもう、ずいぶん前のことだよね――。
忘れられない人間にとって、この言葉は痛い。
忘れられない人間には、いまだに「現在」のことなのに、
周囲には「過去」になってしまって、
周囲はどんどん無神経になり、忘れていく。
覚えている者が異端で、言葉がひとりだけ違うみたいになる。
やがて、忘れられない者は誰とも記憶を分かち合えなくなる。
周囲にとって、それはもう終わったことになるから。
それはいまさら話す必要もないことになる。
周囲は同じ話を何度も繰り返されても、もうなんとも思わない。
だって、もう前の話じゃない?
悲しいけど、もう変えられない、終わってしまったことじゃない?
どうしようもないことでしょ。
いまさら蒸し返すなんて、変なの――。
忘却の恵みに見捨てられた人間は、異邦人になる。

異邦人化は恋愛でも、犯罪でも言えることだと思う。
第三者にとっては、しょせん他人の恋愛など、
現在進行形のときはまあ、相談を受けたり話を聞いたりするが、
終わってしまったら、もう話す価値もない。
当事者がどう思っていようと、どんどん忘れていく。
犯罪被害者にもたぶん同じことが言えて、
被害者にとっては、忘れられるわけがない事柄を、
周囲はどんどん忘れていく。
そのうち、誰とも傷の深さを共有できなくなる。
孤独が深まり、心が凍える。
悲しいな。

わたしは悲しいより、楽しいとか嬉しいとかのほうが好きなので、
異邦人化してしまった人を見ると、
どうにもいたたまれない、せつなさのようなものを感じる。
ああ、あなたは、そんなにも傷ついているのに、
それを隠して笑うしかないんですね。
周囲にあわせてもう忘れたふりをするしかないんですね。
そんな無理をしなきゃならないひとが、痛ましく、せつない。
本当は泣きたいときに泣ければいいのに。
ずっと泣きたいなら、ずっと泣ければいいのに。
でも、生きていかなきゃならないから、
笑うんですね。
せめてわたしには、笑わないでくれたらいいのに。
笑わないで、いいですよ。
そう言いたくなる。

NERVOUS VENUS では、
最終的にハルの心がどんな選択をするのか、
いまいちわからないまま終わった(よね?)。
最後にハルがどんな答えを出すのか、
知りたかったなあ。
きっとその答えは、異邦人化してしまった人たちにとって、
大きなヒントになったと思う。
だから、NERVOUS VENUS が続かないのが、とても残念。
続巻が出たら、買うよ。
三千円未満だったら、即買うよ。
早稲田様、いまでも、これからもお待ちしております。
よろしくお願いいたします。

今回はホラ九割で。九割九分九厘で。
だって後半、わたしはいかにも自分が
センシティブな人間みたいなことを言ったじゃない?
でもさ、実際はかなりアバウトでザックザックな性格だからさ、
ホラが多いです。
NERVOUS VENUS があまりに影響力があるので、
ちょっと流されてしまった感じがあるな。
想像力が行き過ぎて妄想力が強いので、感情移入しやすいのだ。
でも、妄想だから、意味ねーよな。
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コメント

すみません、アキが死んだ日を間違えてました。
「告白しようとした日の前日」に彼は亡くなってました。
よけい切ないわ!
作者様、ファンの皆様、本当に申し訳ありません。
こういうのって、こっそり直せばいいのかもしれんが、
そういうのは俺のスタンスではないので。
謝罪致します。
あ、でも、ウチはホラブログなんで、
盛ってたり、吹いてたりはします。
それは謝らないぞ。
(台無しですね)

こんにちは。
ハルにとって最初のひとで、最後のひとであってほしいって説明がすごく分かりやすくて、読んでから15年くらい時が経ちましたがハルの固くなさにやっと共感がもてそうです。

脇役のエピソードが多いわりにハルとアキの結び付きがあまりにも勢いだけでかかれていて、正直ただの中学生の恋がアキの死によって特別になってしまったようにも読めてしまい、ハルはアキのことを真剣に思っていたということよりも、喪失感の方が前提に高校生本編が始まったように思え、そうなるとセキを前にしてもずっと踏みとどまっているハルに段々共感が薄れていってました。
でもやはりこれは最後のひとになってほしい…そのくらいの恋だったってのが前提なんですよね。その上でのセキとの出会いなわけですよね。セキの勝ち目ねぇ…(T-T)

ちなみにおそらくご存知だと思われますが単行本未収録の続きが2話くらいあるので6巻で終わる予定ではなかったかと思われます。
喪失感で共鳴し付き合い始めたたいこーくんのことについて、友人の…誰だっけ?名前失念(彼氏が鼎くんなのは覚えてるんだけど)がたいこーくんのことほんとに好きで付き合ってるの?とハルに聞いているとこを教室のドアごしに聞いていたセキがいてもたってもいられず二人の前にブッこむとこで終わっていたと思います。

あまりにも待たされすぎて、私はもう早稲田ちえ先生じゃなくてもいいから誰かうまい具合に続きをかいて話を終わらせてほしいと思う始末です。
まあこれ、ハルが永遠に最後の恋をしている限り話はなんにも始まらないし終わらないんだろうけれど(^-^;

たびたび失礼致します。
ハルの友人の名前、ひーちゃんだった気がします。コメント送信ボタン押した瞬間思い出しました(-_-;)

ななし様、こんばんは。
おお! 貴重な情報をありがとうございます。続刊出ろー、出ろ―と念じながら、いま書き込んでいます。
ホントもう、どの出版社からでもいいから、続刊出ろ!
新装版でもいいから、出ろ! 全巻買いなおしてもいいから!
ひーちゃんの意見、すごく当たってる気がいたしますね。
ハルは「もうなんでもないよ!」みたいな態度をたまにとりますが、逆に、わたしにはそれが、「忘れられない」のサインのようにも思えます。だって本当に忘れていたら、もっとうまく、自然に笑えるはずですから。
それこそ初恋をちゃんと昇華した関のように。
ハルは明らかに忘れることに失敗してます。それがやっぱり、タイトルの「ナーバス」なゆえんだと思います。
けれど、忘れられない・最後のひとであってほしいアキはもういない。個人的にはタイコ―君でも関でもいい、ハッピーエンドになってくれ! と思いますが、彼女の中でのアキのインパクトが大きすぎて(汗) 関、つらいなあ。殿はあんなに魅力的なのに、姫は振り向いてくれないよ!
極端な話、ハルはもう、アキ以外の人には一定以上、自分の中には踏み込ませない気がします。ひーちゃんにすら。「大丈夫、なんでもないよ」と言って表面的に笑いそう。
そういうひとが、どうやって自分の将来(大事なひとがもういない将来)に向き合うのか、見たかったです。そういう喪失感を持つひとはたぶん、世界に多くいると思うので。ハルがそういうひとたちの光になればいいなあと考えていました。
ハルの出す答えが知りたいので、まだまだ待ちます。
ひたすら待ちます。
執念深く待ちます。ええもう、鬼のような表情で待ちます。年単位でな!
ななし様、いつか、続刊が出たら、ぜひまたこのブログにいらしてください!
コメント、及び貴重な情報、ありがとうございました(敬礼)

かなり前のエントリーだったのに突然コメントしてしまいお返事まで頂いてありがとうございます。

そうですね!ハルが答えをだすとこ、見届けたいですよね( ・`ω・´)ほんとに!
踏み込ませまいとしているハルに、アキに似てるせいもあってズカズカ踏み込んでくるセキと、踏み込まずにハルの気持ちに寄り添ってくれるたいこーくん。
早稲田先生…もう別にありきたりの結末でもいいんだ…ハルが選んだ道ならさ…ハルがどう決断するかをみたいんですよね。

すっかりオバサンになりマンガはまったく読まなくなってしまった私にとって、ナーバスビーナスは最後のマンガになりそうです。

続刊がでたら必ずここに来ます。

ななし様、コメント連投ありがとうございます。
ハルの答え、本当に知りたいですね。おっしゃられるように、もうこの際、ちゃんとハルが納得して出した答えなら、別に陳腐でもありきたりでもいいんだ……。結論も大事だけど、そこに至る経過も大事だから。
わたしは、早稲田先生なら、ありきたりのハッピーエンドでも、読者が絶対 納得できる形で、かっこよく描いてくださると信じてるファンです。
現実的な考えだと、よりそってくれるタイコ―君にハルは傾きそうですが、いやいや早稲田先生のマンガなんだから、そんなことにはならないような気もします。
ハルの台詞で「涙で買える恋じゃない」ってのがあります。安く、簡単に、自分をかわいそうに、アキをかわいそうに思ったりしない。泣いて「悲しい」だけに逃げこんだりしない。自分の恋を、思いを、便利で安直な逃げ道に、言い訳に、絶対しない。それだけ覚悟をもってアキとの恋に真摯に向き合っていたハルなら、タイコ―君や関にもいつかちゃんと向き合ってくれるんじゃないかなあと、思うのですが……。思うのですが。
だから、続きが気になるんですよ! 気になっちゃうじゃないですか!
見届けたいと思っちゃうのですよ! 何年越しでも!
続刊が出ましたら、またここで語りましょう。おそらく、我々と同じ思いのファンは全国に五千七百万人はいると信じております(当社独自推定)。
ではでは、ななし様、またいつか(^ ^)/

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