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2010年12月19日 (日)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――グラスハート

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。
今回は = グラスハート で。
若木様の傑作だ。


(新装版のほうをご案内)
わたしは これと ブギーポップ、 されど罪人は~ が
一人称多視点物語としては
頭ひとつ抜けて完成度が高くて、素晴らしいと思っている。
この三つの物語と並ぶ一人称多視点物語は、
錦秋 と 貧しき人々 くらいかなと思ってる。
まあ後の二つは文学だからね。
とにかく、グラスハートはおもしろい、
あっという間にひきこまれる。
いいね、グラスハートシリーズは大好きですね。
全巻持ってるけど、リニューアル中だから、
また買い揃えようかな。

ストーリー紹介。
最初の主人公は音楽少女・朱音ちゃん。
バンドを首になってしょげてたところへ
あんたのドラムが欲しいっていう妙な電話が入ってきた。
そんで、朱音ちゃんは謎のバンド テン・ブランク に加わり、
個性豊かな他メンバーと音楽を作るようになる、って話。

朱音ちゃんは喜怒哀楽がけっこうはっきりしてて
感情移入しやすいタイプ。
出てくるキャラはみんな一癖も二癖もあるけど、
だいたいのひとは「音楽」に対してとても真摯な姿勢。
わたしは音楽とは縁がないから、
彼らがどこまで深く音楽と結びついているのかわらかないが、
もし、これが音楽ではなく活字だったのなら、と仮定すると、
登場人物たちの、のめりこみっぷりも理解できる気がする。
いい音楽に会って感動したり、
どうしてこんなダメな曲が売れるんだろうと怒ったり、
すぐれた作り手を尊敬したり、
そんな感情の動きに共感できる気がする。

グラスハート は音の作り手の物語なんだけど、
同時に音の聞き手の物語でもある。
朱音ちゃんみたいに、憬れてる人に声をかけてもらって、
一緒に音楽作ろうって言われたら、そりゃ嬉しいよな。
命 削って作りますよ。
で、真摯な作り手は、真摯な聞き手でもある。
音楽を大事にしてる。それが伝わってくる物語。
文字で読む音のお話です。
この物語は必読ですよ。心の栄養ですよ。
間違いない。

十二歳くらいのころ、先生や両親に、
あなたはまだまだこれから可能性があるからいいわね、と言われていた。
その言葉が、わたしにはまったく理解できなかった。
年齢と可能性になんの関連があるのか。
やりたいと思ったのなら、十五歳だろうが、
五十歳だろうが、百五十歳だろうが、やりゃいいじゃねえか。
そりゃ年とったら達成できる可能性は低くなるし、
ハードルもあがるけど、でも可能性がゼロになるわけじゃない。
子供相手に「いいわねえ」なんて言ってる暇があるんなら、
あんたがやりたいことに真剣に打ち込めよと思ってた。
世間に馬鹿にされてもいいじゃねえか。
死ぬとき、満足できるんならいいじゃねえか。
こんなことを言う大人は前のめりの姿勢が足りない。そう思った。
あれから十年以上がすぎて、
もう誰もわたしに「まだまだ可能性があるから」なんて言わなくなったが、
わたしは勝手に自分には可能性があると思っている。
十代のころもそう思ってたし、
前のめりで倒れるまで、そう思ってると思う。
やりたいことはやればいい。
難しいなら、努力すればいい。真面目に。
目標まではいかないかもしれない。
でも、やらないよりはぜんぜんいいんだよ。
自分に誇りを持てるんだ。
だから、やりたいことをやろう。(※注意:犯罪以外で)
(法に触れる行為はやってはいけません)
そう思う。
だからわたしは、青春モノっていわれる グラスハート が
好きなんだと思う。
いくつになっても、砕けても輝いているグラスハート。
名作だ。

以上、本日のホラは七割で。ちょっと多いかなって感じで。
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