« この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――見つめる野生 | トップページ | トイレットペーパーを取り替えないヤツとは同居できない。 »

2010年12月29日 (水)

このマンガがおもしろい。わたしが勝手に思うに。――D.Gray-man

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は = D.Gray-man で。


最新刊とノベルズ出ましたね。もちろん両方ゲットですね。
オマケチラシの神田が最高です。
吐血してるところとか、最高です。

ストーリー紹介。
エクソシスト。それは千年伯爵が操る兵器AKUMAを
神より授けられた力(イノセンス)を使って
倒すことができる人間。
主人公・アレンもそのひとり。なのだが、彼は同時に
千年伯爵の兄弟・ノアのひとりでもあるらしく、
アレンとノアの人格が交代するようになってくる。
果たしてアレンはエクソシストであり続けられるのか。
それとも、世界の破滅を願う千年伯爵に協力してしまうのか。
さあ、どうなる? ――って感じの話。
D.Gray-man作者・星野様はむごい話を美しく描写する天才。
どうやら人間のエゴというのが、
D.Gray-manのテーマのひとつでもあるらしく、
最近は盛大に、アレン以外のひとのエピソードに入ってました。
神田ユウという、元祖ツンデレ男の話です。

わたしは神田が大好きでしてね。
ええもう、こういうひと大好きです。
神田は、ベタベタされるのが大嫌いで、
そっけないタイプ。実力ある一匹狼。
(※今回のエピソードで、アルマという少年には
 ツンツンしないという事実が判明)
神田みたいな人はかまうと嫌がられるのが、すごくわかりやすい。
わかりやすいからこそ、かまいたい。かまい倒したい。
実際に身近にこういうタイプがいたら、
毎日電話してメールして待ち伏せしてかまうと思います。
毎日どうでもいい話をどうでもいいとわかりつつ、
その耳に途切れなく流し込むと思います。
で、かまい倒して、相手が切れて、
「おまえの目的はなんなんだよ?!」と訊かれたら、
「愛してる」と即答します。相手の心を折るために。
たぶん、この程度じゃ、心を折れないと思うけど、
(この程度で折れるような小物には興味ない)
もちろん、いやがらせですね。
ええ、大好きなんです。こういうタイプ。
本当にいとしくて、独占したいですね。

わたしのひねりが入った性格が改めてわかったところで、
D.Gray-man の話に戻りますが。
主人公+エクソシスト VS 千年伯爵+ノア という構図が
もちろん大前提なのですが、
それ以外に、「聖戦に勝ちたいという人間のエゴ」も主題だと思う。
エゴというか、まあ、生き残りたいという素直な願望なのだが、
これがまたひどく醜く描写されている。
実際問題、最近はAKUMAやノアがやってることより、
人間がエクソシストにやってることのほうがヒドイ気もする。
普通の人間・エクソシストに選ばれていない人間は
AKUMAに襲われても、何の抵抗もできずに殺される。
人間には、エクソシストしかいない。
AKUMAに対抗するには、イノセンスしかないのだ。
しかし、イノセンスは神の恩寵、
人間に都合よく大量に適合者が見つかったりはしない。
だから、人間はどうにかエクソシストの数を増やそうと、
死んだエクソシストの脳移植のような残酷な計画も実行する。
移植の実験台になった少年たちは(神田やアルマですが)、
自分たちの成り立ちを知って、
そうまでして彼らを戦わせようとする人間のエゴに絶望する。
一般に、なにかと人類が戦う話って、
力がある人間(選ばれた戦士) > 力がない人間(普通人) ですが、
D.Gray-man の中では
力がある人間(選ばれた戦士) < 力がない人間(普通人) な時があるわけ。
力がなくても人間は、藁にもすがる思いで、
エクソシストの身体をいじくりまわして、
どうにかエクソシストを量産しようとして、
人間を同胞だと信じているエクソシストの心を
踏みにじるのですよ。
これがまた、容赦なく、エグイ。

D.Gray-man みたいな、
人間世界の存在がかかってるお話は
深いし、難しいよな。
世界ってなんだ、なにが正義なんだってとこで、
ひとりに一意見があると思う。
わたしだって、二意見くらいある。
人間のエゴはしかたないし、みんなが生き残るために
誰かが犠牲になってもしかたがないって意見もあると思う。
しかし、わたしの場合、第一の意見として、
その犠牲の誰か=大事な誰か だったら、
そんな救済いらねえよと思う。
ほかの人には悪いけど、世界を救いません。
逆のことも言えて、もし誰かが、
「大事なあの人と世界を引き換えになんてできない」と言ったら、
わたしは大納得して、そりゃそうだよね、しかたないね、と言う。
けど、この意見はあまり生産的ではないわな。

そこで、第二の意見が出てくる。
みんなで幸せになる努力をしよう、という意見だ。
犠牲として誰かひとりに世界をおっかぶせるのではなく、
違う方法を模索しようという意見だ。
つまり、問題のたて方がそもそも間違っていて、
「誰かを犠牲に」ってところが間違ってて、
犠牲にするような手間・時間があるんなら、
違う方法を探そうよ、ということだ。
人間は何のために脳みそを搭載しているのか。
単にブドウ糖を消費するためではない。
考えるためだ。
考えなきゃ、意味がないのだよ!
考えたら、別の方法があるかもしれないだろ。

D.Gray-man 読みながら、そんなことを、
つらつらと思っていた。
思っていたら、膨大な思考のわき道にそれていた。
このわき道、すげえ深くて沼みたいよ。
ある意味、こんなに考えさせられる D.Gray-man スゲえ。
スゲえマンガだ。
でもま、現実世界でも、
「正義ってなんだ」「世界ってなんだ」
「誰かを犠牲にする世界ってアリなのか」って、
問いかけは存在する。
自分なりの答えを考えてみるのもよかろう。
もしかしたら、ある日、突然 問われることもあるかもよ。
実際、わたしはポリシーを問われたことがある。
「他人をかばうってどういうことか」
そのときは、常日頃の主張どおりに動けたので、
まあよし。なんとかなった。
でもあのとき、失敗してたら、
すげえ自己嫌悪に陥っていたと思う。
だから、考え続けるのは重要。
考えないと、わからないこともある。

以上、ホラ八割で。
今日はそれっぽく、本当っぽくホラが吹けたと思うよ!
どこがホラで、どこが真実のわたしの意見なのか、
探してみるといいかもね。
ま、八割ホラだから、たいていホラだけどね。
お気に召したら、下記をクリック。

にほんブログ村 漫画ブログへ
にほんブログ村

« この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――見つめる野生 | トップページ | トイレットペーパーを取り替えないヤツとは同居できない。 »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

コメント

初めましてhappy01

神田最高ですよねheart01
私も大好きです。

小説の方は私も読みましたsign03
アレンの過去にビックリでしたww

こんばんは。コメントありがとうございます。
アレンの過去はねぇ、涙が出そうでした。
犬のあたりとかダメですねぇ。泣きそう。

スクエアの連載の話、読まれました?
これがまた、
「おいおいおいおい、いったいどうなってんだよォッ?!」
って内容でした。
ぜひご一読ください。
(連載は読まない、コミック派の方でしたら申し訳ありません)
これから神田がまた出てくるまで、
時間がかかるかもしれませんが、
頑張って共に耐えましょう。
ビバ・ポニーテール!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/568051/50430740

この記事へのトラックバック一覧です: このマンガがおもしろい。わたしが勝手に思うに。――D.Gray-man:

« この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――見つめる野生 | トップページ | トイレットペーパーを取り替えないヤツとは同居できない。 »