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2010年11月28日 (日)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――悪魔の辞典

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回の本は = 悪魔の辞典。アンブローズ・ビアス著 で。

なにゆえ今回は著者名がついているかというと、
オカルト系の本と見分けるため。
悪魔の辞典 って名前ですが、オカルトの本じゃねえよ。
辞書。ひねくれものが作った辞典だ。
(ちなみに中学のころ、この本を持っていたのが
 教師にバレて、説教の上、没収されたことがある)
辞典って、どういうこと? ッてなると思うが、
要するに、言葉とその意味を著者・ビアス流に定義した辞典。
たとえば、
「友情:
 天気のよい日は二人ぐらい十分乗れるが、
 悪い日にはたったの一人しか乗れない船。」って感じ。
(以上、角川文庫「悪魔の辞典」より引用)
こんな感じで、「結婚式」だの「一年」だのに、
「うわああ、こいつ、へそ曲がりだなあ」という定義が記載されとる。
ビアスのすげえところは、
一冊の辞典になるくらい、言葉に新しい定義を付与しまくったこと。
普通は考えても、新しい定義なんて二、三個だろ。
思いついて多くて五個くらい。
それが分厚い本になるくらい、考えられてるんだから、
おまえどんだけ根性曲がりなんだってこと。
でも、さらにすごいところは「ウソじゃない」内容だってとこ。
つまりさっきの友情の定義だって、
「そんな言い方しなくても」とも思うが、同時に
「人によっちゃ、そういうときもあるかもね」とも思える。
もし、彼が友人に恵まれていたのなら、
さっきみたいな定義は出てこないんじゃないかな。
少なくとも一度は友人に裏切られたことがある。
だから、ああいう定義になった。
一%の真実が含まれているから、文章がにがくて痛い。
皮肉的。冷笑的。
ゆえに「悪魔の」辞典。
わたしはホラ吹きだが、毒舌家でもあるので、
(つまり想像力をいやんな方向に悪用することもできる)
ビアスを尊敬している。
彼の人生にも興味を持ち、本とかで調べたが、
(なんでこんな根性曲がりができたのか、興味あるだろ。
つまり、どんな経験したら、こんなに根性が曲がるのか、
興味がある)
最期は「不明」なんだよね。メキシコで消息を絶ってそれっきり。
自殺したのか、事件に巻き込まれたのかも、謎。
興味をそそられるよなあ。
いつかもっと詳しくビアスについて調べてみたいと思ってる。

中学校のころ、ビアスはわたしのヒーローだった。
なぜならわたしも根性曲がりだからだ。
さよう、わたしは何度も
「この、へそ曲がり!」「なまけもの!(?)」と言われた。
しかし、世の中を斜めに見たことがない、
素直なよい子は男爵家を継げません。
ホラ吹いたことがない、正直な子は、
男爵家には不要!!
わたしは十五歳で男爵を継いだ。
つまり十五歳にして、立派なホラ吹きだったということだ。
わたしのホラ吹きは筋金入り!
ホラ吹き歴十年以上! ホラの被害者は両親に始まって、
祖父母、兄弟、友人、先生、その他、通行人に至るまで、
騙しておるわ! はーっはっはっは。
はーっはっはっは!

ええと、このブログを読んだ方にお願いです。
わたしが消息不明や他殺で死ぬのではなく、
ちゃんとベッドの上で人として、死ねるように、
いまちょっと祈ってください。
――世の中、神様はいないけどな。

以上、今日はほぼ真実で! 真実のホラで!!
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