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2010年11月26日 (金)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――完全自殺マニュアル

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は= 完全自殺マニュアル で。

前回紹介した たのしい川べ との落差に
驚く読者もいるかもしれないが、
どちらもわたしの中の「おもしろい」引き出しに入っているので、
ノー問題。わたしの守備範囲は広いのだ。
人生に行きづまることはけっこうある。
息つまることもな。
そんなとき「非常口」があるといいかもしれない。
というような趣旨の前書きを読んで、この本を購入した。

で、非常口の話だが。
ある種の人間にとっては信じがたいことだが、
この世には「自殺を検討したことがない」ひともいる。
また、別な種の人間にとっては信じがたいことだが、
この世には「自殺を検討したことがある」ひともいる。
この二つの人種の間の川は深くて広い。
この人種たちは互いに無理解で、
「ええっ、自殺を考えたことがあるなんて信じらんない」
「ええっ、自殺を考えたことがないなんて信じらんない」と、
まったく相容れない。
完全自殺マニュアルは、「自殺を考えたことがある」人向けの本。
初めから、対象読者はある程度 絞られてるんだな。
人生に疲れ、行きづまり、息つまると、
死にたくなってくる。
もしくは、もう生きているのがイヤになった。
そんな人たちは非常口が欲しい。
それが自殺だ。そして、わたしが考えるに、
非常口にもランクというか、難易度がある。
それを解説してくれるのが、
この完全自殺マニュアル。
なんかあったときのために、一冊保持しているぞ。
人生なにが起きて、もう生きるのやめた、となるか
わからないからな。

この本は本当にマニュアルだ。
数々の自殺方法について解説し、難易度をつけてくれている。
こういうことを書くと、
「あなたは自殺を推奨してるんですか」ってなるかもしれないけど、
別に推奨はしていない。
死ぬことは推奨していない。
生きることも推奨していない。
そんなことは、自分で決める問題だ。
「わたしは」非常口が欲しい、というだけのことだ。
逆に、この本を読んだがために、
ええっ、自殺ってこうなの? こんなになっちゃうの?
痛いし、汚いじゃん、
ならやめよう、ということにもなるかもしれない。
さらに、死なないで済む場合もあるので、
そんな簡単に自殺せねばと思い込まなくてもよいとも思う。
たとえば、イジメ。
これは、経験者じゃないとわからないくらいツラい。
死にたくなるし、誰かに助けてもらいたくなるけど、
心配かけたくないから両親には言えない。
で、行きづまって自殺――おいおい、ちょっと待てよ、死ぬ必要ねーよ。
なにゆえ、君が死なねばならんのだ?
被害者がなんで自殺しなきゃならんのだ。
そんなのおかしいじゃないか。
罰を受けるべきは加害者だろ。
賭けてもいいけど、いじめられっ子が自殺するときに書く遺書で
いじめっ子を名指ししても十年も経てば忘れられちゃうぞ。
あと、死後の世界から呪うってのは
死後の世界の存在が立証されていないので、無効っぽい。
自殺以外で、できることはたくさんあるよ。
いじめる人たち=全世界の人間じゃないよ。
学校なんて、他にいくらでもある。
生きていく方法だって、いくらでもある。
そう考えたら、自殺する必要性ってなんだろうね。
生きることも、死ぬことも、真面目に考えたら、
深いよなあ。結論はすぐでない。
わたしは死ぬことがよいとも悪いとも言わない。
死にたい時もある。
でも、生きたい時もある。
そうやって迷っているうちは、
非常口を使う必要はないのかもな。

うちの執事は、黒ミサやったり、邪神信仰したり、
斜め上のことをやっている。
つまり、単に「生きている・老後がある」以上に
やりたいことがあるんだ。
若返りたいとか、結婚したいとか願いがあるんだ。
ある意味、非常口からとても遠い。
「充実して」生きることに一生懸命なんだな。
ひいちゃんを生贄にしようとした件は
許しがたいが、わたしは彼の、
「単に生きる以上に生きたい」という姿勢は
嫌いじゃない。欲張りだなあとは思うけど。

題材が題材だったので、
今回も教祖的になってしまった。
ヤバイなあ、そろそろ書き方を変えないと、
誰かがわたしを拝み始めるかもしれん。
くれぐれもこのホラブログを信じるなよ。
だが、少なくとも、
このブログを読んでくれているだけで、
あなたには生きる価値があります。
生きてくれ。
そして、また読みにきてくれ。
わたしはここでぴーひゃらホラを吹いているんで。
また馬鹿やってるなあ、と笑ってくれたら、
これ幸い。

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