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2010年11月16日 (火)

この本がおもしろい。わたしが勝手に思うに。――イリュージョン

以下、ネタバレを含むので、いやんなひとはバックプリーズ。

今回は=イリュージョン だ。
カモメのジョナサンの作者、リチャード・バックの傑作だぞ。
※手品の本ではない。


前回のこの本がおもしろい~にて、
わたしは重大なミスを犯してしまった。
取り上げた本がおもしろくないという間違いではなく、
内容が間違っていたという間違いでもなく、
「いま一番おもしろいと思う本」を取り上げてしまったのだ。
座右の本が他にあるのに!
てなわけで、今日 記載する。
このあたりは柔軟に。思いつめると身体に悪いからな。
他人に厳しく、自分に優しく、地球に優しく、リサイクル!
わたしの一番好きな言葉は「快適」。
嫌いな言葉は「汗・努力・根性・精神論」。
嫌いな言葉は存在を否定しているのではなく、
単純に関わらなくて済むなら、関わりたくないだけ。

いっぱんに「リチャード・バック=カモメのジョナサン」という公式が
有名だが、あえて言おう、
リチャード・バックはイリュージョンだ、と。
(カモメのジョナサンも持っているし、読んでいる)
イリュージョンとは魔法の話ではなく、手品の話でもなく(二回目)、
催眠療法の話でもなく、救世主の物語である。
救世主って言うと、世界を救う的な? 自己犠牲的な?
それってさっき言ってた嫌いな単語とカブりそうじゃない?
違うのだ、救世主は救世主でも、イリュージョンの救世主は
「救世主業を辞めちまった救世主」なのさ。
ええっ、救世主って辞められるの?
――辞められるんです。救世主になろうが辞めようが自由なんです。
物語の中の救世主は救世主学校(!)へ通い、
救世主としてデビュー、奇跡を行っていく。
すると救われたい・救ってもらいたい人がたくさんたくさん、
砂糖に群がるアリンコのように集まってくる(当たり前)。
で、救世主はある日、思う。
え、これが一生続くの?
これってなんか、俺が想像してた人生と違くね?
じゃあ、辞めちゃうか。辞めちゃおう。神様もいいって言ってくれたし。
ってことで、彼は救世主を辞めてしまい、
飛行機乗りという自由業になって、大空へ羽ばたくわけだ。
このフリーダム感!
世界を救わなきゃならない的な悲壮感・義務感はいっさいなし。
念のため、繰り返すが、「救世主」だぞ。新興宗教の「教祖」じゃないぞ。
本当に奇跡を起こす力を持っているのに、辞めちゃうのだ。
いや別に、無責任というわけじゃないよ、
逆に性格的には普通の人なんだな。自分も幸せになりたいだけ。
いいやつだよ、彼は。
そんな元救世主がある青年と知り合い、
「え、救世主ってそんな簡単になれんの?」
「なれるよ、教えてあげるよ」って言って救世主入門書(!)を貸してあげて、
勉強を始める。その結果、青年は――。って話。
おもしろいぞ。単行本で出てるし、薄いから、立ち読みでもしてみれば。
だが、じゅうぶんにお金を払う価値はあると思うが。
(もっとも、わたしは六時間で三冊を立ち読みするような人間なので、
 一般人がどのくらいのペースでどのくらい立ち読みするのかわからんが)

中学生のころ、「なんかおもしろいお勧めの本ない?」と訊かれたら、
「イリュージョン」と即答していた。
次点として、「女二人のニューギニア」も貸していたが、
この本はまた後日。

ちなみに。
わたしはいままで他人に「宗教作れば」「教祖になれるよ」と何回も言われている。
わたしにカリスマ性があるからではなく(あるのかもしらんが)、
男爵なので、マイワールドを作ることができるから、
そう言われるのだろう。
ホラは世界を救う。
これが本当の「ホラ話」。

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